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2016年、朝の連続テレビ小説『あさが来た』の主人公の娘役でブレイク、2019年『トクサツガガガ』でNHKドラマ初主演、昨年『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)で民放ドラマ初主演を果たした小芝風花が、『妖怪〜』と同じ土曜ナイトドラマ枠で再び主演を張っているのが『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)だ。『トクサツガガガ』『妖怪シェアハウス』と主演作が二作続けてギャラクシー賞(月間)を受賞するという快挙を成し遂げ、ノリに乗る若手演技派女優・小芝風花の最新作として注目されている。
今回、小芝が演じているのは、植物や石、ぬいぐるみなどと心を通わせることができるという繊細な女の子・清水萌子美(モコミ)。そんな不思議な感覚を持っているがゆえに、モコミは他人との関わりを極力持たないようにして生きてきた。そんなモコミがあることをきっかけに、自分の足で歩み出す。そのことによって、モコミに気を遣って暮らしてきた家族たちも、影響を受け、本音をぶつけ合って生きるようになっていく、という物語。
一見、平穏に見える家族も実はバラバラ。それがモコミの覚醒をきっかけに一皮剥けていく。
生花店を経営する工藤阿須加演じる兄・清水俊祐は、どこからみても「いい人」だが、SNSの裏アカウントで「いい人」キャラをかなぐり捨てる心の闇を抱えている。
母親の清水千華子(富田靖子)は、娘のためを思って、モコミを家に引きこもらせてきたが、自らの過干渉ぶりと独りよがりを反省して考えを変える。
父親の清水伸寛(田辺誠一)は、過干渉な千華子の言いなりで、鬱屈した毎日を送ってきたものの、自分の意見が無視され、千華子に上から目線で指図されることが気に入らず、不満に思っていたが、あることをきっかけに抑えていた自分の感情を爆発させる。
もう一人、モコミの祖父で千華子の父・須田観(橋爪功)。元高校教師で教え子と不倫していた過去を持つ。15年前に妻を亡くして以来一人暮らしだったが、自宅でボヤ騒ぎを起こして、突如、清水家に転がり込んでくるようになった。観は、モコミの良き理解者でもあるが、不倫騒ぎを起こして母を悲しませたとして、千華子からは冷たい目で見られている。
一方、モコミに始めてできた恋人が加藤清史郎演じる岸田佑矢。彼もモコミと同じような感性を持ち、清水家に食事に誘われるようになる。
物語は、兄が失踪して、植物やぬいぐるみの声が聞こえなくなったあたりから終盤に向かって走り始める。
突然、田舎暮らしを宣言する父とそれに賛同する祖父。結局、家族総出で「田舎の家」を見に行って、家族の心はリフレッシュ。そこで、モコミが大切にしていたぬいぐるみのトミーがいなくなり、モコミが大木にその行方を聞こうとするところで、第9話が終了。果たして、モコミは失った「声」を取り戻すことができるのか、家族の田舎への移住はどうなるのか、といった問題が積み残しとなって「最終回」に続く、という展開。
まあ、これまでの「流れ」で大体の着地点は分かるが、家族にとって一番いい選択をして欲しいもの。
それにしても、今回はかなりの難役だったと思うが、小芝風花の新たな一面を引っ張り出したという点で素晴らしいドラマだった。
- (文)久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
- (編集)スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/
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