冬ドラマとしてはいち早く、年末にスタートしたのが『年の差婚』（MBS／TBS）。原作はコミック。「めちゃコミック」でランキング1位となった人気作のドラマ化作品だ。

　主役の超天然お嬢様を演じるのが葵わかな。ダブル主演の「イケオジ」を演じるのが竹財輝之助。

　男にまったく縁がなかった超箱入り娘の村上舞衣子24歳（葵）は、父親の勧めで、バツイチの花里晴海44歳（竹財）とお見合いをする。舞衣子は正直気乗りしなかったが、会ってみたら大人な雰囲気を漂わせる晴海の魅力に一発でひと目惚れ。いっぽうの晴海は、大事な取引先の社長の娘ということで、1度会って断るつもりだったのに、グイグイ攻めてくる舞衣子に終始振り回され、3回目のデートで記入済みの婚姻届けを受け取り、超スピードで結婚を決め、年の差20歳の新婚生活が始まる……というストーリー。

　しかし、「ピュアでラブラブな新婚生活」にも多少の波風は立つ。第2回では晴海の別れた妻が登場し、二人の仲を引っ掻き回したかと思うと、第3回では舞衣子の高校時代の同級生が新進気鋭の空間デザイナーとして登場し、舞衣子の仕事のパートナーとなりつつ、彼女に猛アプローチするという展開。

　まあ、多少の波風は立っても二人はラブラブなので、「別れた妻」や「元同級生」の存在は二人の愛の深さを確認するスパイスにしかならないことが分かっているので安心して見ていられる。

　葵わかなというの女優は、こういう「超天然お嬢様」という役柄がぴったりハマる。しかし、気になるのは晴海役の竹財輝之助の魅力がいまひとつ明確に伝わってこないこと。自分が男だからなのかもしれないが、葵わかながそこまで惚れ込むほどの男なのかなあと思ってしまうのだ。

　その点は、見ていくうちに変わってくるのかもしれない。今後も見続けようと思う。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/