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【中高年の性告白】第141回「立ち読み中に誘惑してきたM女」東京都在住I・Jさん(50歳)

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【中高年の性告白】第141回「立ち読み中に誘惑してきたM女」東京都在住I・Jさん(50歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【立ち読み中に誘惑してきたM女】東京都在住I・Jさん(50歳)

 むかしからSMには興味があった。豊満な女の肉体が荒縄で縛られ、天井からぶら下げられ、ムチや竹刀で殴られ、素肌が赤く染まったようすなどを見るとたまらなくなる。けれど、実際に試してみた経験はない。

まさか普通の女の子に、そんなことを頼むわけにもいかないし、女房に頭を下げるなどとんでもない。そして、その手のクラブにいけるほどの経済的余裕もない。

だから、雑誌を眺めたり、パソコンやスマホで動画を観たりして憂さを晴らしていた。

 そんなある日、わたしがいつものようにSM雑誌を立ち読みで物色していると、だれかがとなりに立った。プンと香る香水の匂いで女であることがわかる。

わたしは何気なく、その姿を見た。女は、ツバの広い帽子をかぶって色の濃いサングラスをかけていた。

 彼女もわたしのほうを見ていた。そして目が合うと、ニッコリとほほ笑みかけてくる。恥ずかしさをおぼえたわたしは、あわてて目をそらす。すると女はわたしに近づき、耳もとでささやいた。

「イジメていいのよ」

 わたしは驚き、女の顔を見る。女はサングラスを下にずらし、目もとを見せて妖しい笑みを浮かべる。

 長いまつ毛にパッチリとしたひとみ。三白眼の黒目につりあがった目尻。

 わたしは、その美しさに息をのんだ。すると女は、わたしの腕に自分の腕をからめ、書店から連れ出したのだった。

 わたしは驚き、腕を振り払った。女はそんなわたしを見て、不満そうに口をとがらせる。

「なんなんですか、あなた」

「わたし? わたしは沙織」

「いえ、名前じゃなくて」

「なにが知りたいの?」

 冷静にそうたずねられると、答えが出せない。

「そうね、知りたいことはいっぱいあるわよね」

「そ、そう、そうですよ」

「わたしの裸とか、感じるところとか」

 呆気に取られたわたしは、彼女をポカンと見てしまう。

「教えてあげる。でも、普通じゃ満足しなくてよ」

「いや、そんな意味じゃなくて」

「どういう意味?」

 わたしは思考の混乱をおぼえた。すると女、沙織は、ふたたびわたしと腕を組み、歩きはじめる。

「ど、どこへ……!」

「駐車場」

「クルマ?」

「そう」

「それからは?」

 沙織は立ち止まり、耳もとでささやく。

「ホテル。わたしをご馳走してあげる」

 その言葉に、わたしの脳みそはいっそう混乱する。沙織はそんなわたしに構わず、さっさと歩き出すのだった。

「本当は、こんな、いかにもってところ、好きじゃないんだけど」

 ラブホテルの部屋に入った沙織はいう。いいながら帽子を取り、サングラスをはずす。わたしは沙織の表情を見て、もう一度息を呑んだ。

 鼻と口もとは最初から隠していなかったし、目もともサングラスをずらしたときに見た。けれど、改めて顔全体を見つめたとき、思っていた以上の華麗さに、驚きに似た感情をおぼえる。

 卵形の小さな輪郭に厚みのある唇、先のとがった鼻と真っすぐな鼻梁。酔眼のように落ちたまぶたの向こうにあるひとみは潤み、吸い込まれるように艶っぽい。

帽子の中にまとめられていた髪がとかれ、ふわりとなびき背中まで垂れる。細くもなく、太くもない肉づき。胸のふくらみは十分以上に実っている。

「ここはね、色んな道具がそろってるのよ。ほら」

 いわれて部屋の中を見まわした。手かせ、足かせのついたX型の貼り付け台が壁にそなえられ、天井からも鎖がぶらさがっている。クローゼットの中にはムチやロウソク、縄などが用意されている、と沙織はいう。

「で……」

 わたしは緊張の面持ちでたずねる。

「もちろん、わたしをイジメて」   

「どうして、わたしが……」

「あなたなら、やさしくしてくれそうだから」

 Sにやさしさは必要なのだろうか。疑問に思うが、真性のS男に当たって酷い目にあったのかもしれない。

彼女の求めているのは、あくまでもプレイだ。だからこそ、優男のわたしを選んだのだろう。

「どう? わたし?」

 腰に手を当て、しなをつくって沙織はいう。

「キレイだと思います」

「ありがとう、これはお礼よ」

 沙織はそういってひざまずき、いきなりわたしのズボンと下着を脱がす。そして、うなだれたままの一物を吸い込み、舌を絡めてしゃぶりはじめた。

そのなめらかな感触に、わたしはすぐに勃起を果たす。すると沙織は、わたしの手を自分の頭に乗せ、深く根もとまで咥え込んだ。

 先が喉の入り口のやわらかい部分に触れる。吸い込みながら、縦横無尽に舌をうごめかせる沙織は、もっと乱暴にあつかえとばかりにわたしを見あげる。

「そうか」

 遠慮することはない。この女はマゾなのだ。乱暴になぶられることを望んでいる。そしてわたしも、かねてから女を自由にイジメてみたい欲求をいだいていた。

 わたしは沙織の頭をかかえ、激しく腰を振った。沙織は何度もえずきながら、それでもわたしを抜き取ろうとはしない。

よだれがこぼれ落ち、沙織の胸元にしたたる。口腔をかき混ぜながら、まくれあがる唇の向うに突き刺しを与える。

ほどなくしてわたしは、最初のほとばしりを口内に放ったのであった。

 口の凌辱で本性を表した沙織は、淫靡な目つきでわたしに次をねだった。わたしも念願のM女と出会ったことによろこびをおぼえ、長く思い描いていた折檻を加えることにした。

 まずは自分で裸になるよう、沙織に命令した。沙織は恥ずかしそうにうつむきながら、服を脱ぎはじめる。

露呈された肌はロウソクのように白く、部屋の明かりを受けながら艶やかな光沢を放っている。黒いレースのブラジャーとショーツ。網目のストッキングは、ガータベルトでショーツとつながっている。

 沙織はブラジャーをはずそうと、肩ひもに手を伸ばした。わたしはそれを制し、下着姿のまま、貼り付け台まで連れていった。

 革製の手かせ、足かせをはめ、四肢をひろげた沙織は、期待をふくんだ目でわたしを見る。

「どうしてほしいんですか?」

 わたしはたずねる。

「お好きなように」

 沙織は答える。

 わたしはクローゼットから、電気マッサージ器を取り出した。そして、ショーツの上から機械音をあげる道具を沙織の股間に押し当てる。

「ああああああ!」

 その振動に、沙織は身を震わせた。早くも蜜がにじみ出し、ショーツにいやらしいシミをつくる。

「気持ちいいですか?」

「いい、すごくいい」

「でも、これじゃあイジメてることになりませんね」

 わたしは電マのスイッチを切る。替わって手にしたものは、リアルに男根を形取ったバイブだ。

スイッチを入れると、いやらしく身をよじる。それをショーツの隙間から沙織の内部にねじ込んでいく。

「いやあああああ!」

 うねうねとうごめく物体を根もとまで埋没させる。愛液はとめどもなくあふれ、沙織の内ももを濡らす。

身をよじってみても自由の利かない身。首だけを左右に振ると、揺れる髪の毛が彼女の表情を隠す。そして、あごをあげ、大きく口を開け、沙織は絶叫した。

「いやああん、だめえ! こわれちゃうう!」

 興奮をおぼえたわたしは、沙織の乳房をわしづかみにした。ボリュームに満ちた肉塊は手のひらからはみ出し、柔軟な触感をあたえてくれる。

唇を近づけると、沙織は舌を伸ばして絡みつけを求める。顔面を押し当て、わたしはバイブを握りしめながら出し入れをくり返す。

沙織の身体から、甘く濃厚な香りが立ちのぼる。くちゅぐちゅ、ぢゅめぢゅめとバイブと膣肉が摩擦する音がひびく。

「ああああん、だめぇ、もう、いやあ……、あ……」

 沙織は達した。身体の力が抜け、両手を挙げてぶらさがる。わたしはそのようすを確認して足かせと手かせをはずす。

バイブは抜き取られずにめり込んだまま。異様な動きをくり返す異物を股間に咥えこみながら、沙織は床の上に崩れ落ちたのであった。

 その後、ロープで縛りあげ、ダルマ状態になった沙織をわたしは犯した。

ベッドの上に転がし、二つ折りになった身体の真上から屹立した一物でつらぬく。沙織は目を開け、わたしを見つめながら喘ぐ。最初の気品は消えうせ、その表情は情欲に満ちたメスのものでしかなかった。

 縛ったままで騎乗位も試みる。両手首を背中で結ばれた沙織は、自分で腰を振る。

端正な表情がゆがみ、汗をにじませ、腰を前後左右に揺らして体躯を上下させる。縄と縄の間から乳房がぷっくりとはみ出る。乳首がピンと勃起し、乳房の揺れに合わせて円を描いた。

 最後は沙織を腹ばいにし、背後からつらぬいた。前のめりになった沙織は、シーツに顔を押しつけてよがる。

「あああ、もうダメ、もう、いや、変になる」

「イキますよ、出していいですか」

「いい、出して、出してください」

「中でいいですか」

「いいです。もう、ああああん、ください、熱いの、濃いの、いっぱいください!」

 わたしは二度目の射精を果たす。沙織は身体を痙攣させながら、そそがれる樹液の勢いを受け止めていた。

 その日は、それだけで終わった。ムチやロウソクは痕が残るからやめてくれ、と懇願された。

 数日後、わたしがやはり立ち読みをしているところへ沙織があらわれた。

「きょうもお願いできるかしら」

 サングラスをずらし、淫靡な目でわたしを見つめる沙織。

「きょうはもっと乱暴にしてもいいから」

 もちろんわたしは承諾し、二人で書店を出た。

 互いの住所や連絡先も教えず、出会う場所は書店のエロ本コーナー。そしてこの関係は、いまも続いている。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
  • 【中高年の性告白】第141回「立ち読み中に誘惑してきたM女」東京都在住I・Jさん(50歳)

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