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中高年の性告白

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【中高年の性告白】第136回「未亡人大家のツバメとなった貧乏学生」千葉県在住O・Sさん(50歳)

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【中高年の性告白】第136回「未亡人大家のツバメとなった貧乏学生」千葉県在住O・Sさん(50歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【未亡人大家のツバメとなった貧乏学生】千葉県在住O・Sさん(50歳)

 苦労に苦労を重ねて2浪の末、ようやく念願の大学に合格した。親はそこまでしての進学に反対だったので仕送りは望めず、わたしはアルバイトをしながらアパートで下宿生活を送ることとなった。

 高校時代はラグビー部に身を置いていた。フォワード前列の右プロップ。スクラムの時に重要とされる、押しの強さを必要とする、つまり、多少運動神経が鈍くても身体さえデカければいいというポジションだ。

 そんなわたしだから、細かい仕事や接客業はできなかった。自然と力仕事ばかりをこなしていたが、学費を払い、下宿代も払い、そのうえ大飯喰らいときてるから、いつもカネには困っていた。

 そんなとき、悪友の一人がパチンコに誘ってくれた。わたしにとっては初めての経験だ。ビギナーズラックとでもいうのだろうか、そのときわたしは大勝ちしてしまった。

これなら、無理してアルバイトをしなくても十分稼げる。そう考えたわたしは、授業もそっちのけで夢中になってしまった。

 けれど、しょせんはギャンブル。収入は日に日に減り、ふたたびアルバイトをはじめてみても、給料をすべてつぎ込んでしまう始末。学費は滞納、食費も切りつめ、下宿の家賃も支払えない状態となった。

 下宿の大家は40を少し過ぎた未亡人だった。なんでも早くに資産家の夫を亡くし、財産であったアパート経営で収入を得ているらしい。

 ある日のこと、腹を空かして部屋で転がっているわたしのところに大家が訪ねてきた。

「きょうこそお家賃、払ってもらいますからね」

 凛とした態度で彼女はいう。

「でも、おカネが……。飯を食うカネもないんですよ」

 わたしは情けない声で告げる。

「それなら出ていってもらいますけど」

「それは困ります。いくところがありません」

「じゃあ、親御さんに相談します」

「それも困ります」

 最初、受験に失敗したとき、強く就職を進められた。その反対を押し切って、再度、再々度チャレンジした。見事合格を果たしたが、親には一切面倒をみてもらわないという約束だった。

「お願いします。もうひと月だけ待ってください」

 わたしは土下座して頼み込む。

「もう、しかたないわねぇ」

 大家は部屋の中を見まわし、そしてわたしを見つめた。

「おカネになりそうなものはないし。でも、あなた、いい身体してるわね」

 わたしは、その言葉に顔をあげる。

「高校時代はラグビーをしてましたから」

「体力に自信は?」

「飯さえ食えば」

「ふうん」

 目を細めてわたしを注視する大家。

「じゃあね、条件があるの」

「条件?」

「これからわたしのおウチへいらっしゃい。合格すればこれからずっと、お家賃を払わなくてもいいわ」

 驚いて彼女を見る。大家は薄い笑みを浮かべわたしを値踏みするような視線を向けた。

 豪奢な屋敷に大家は一人で住んでいた。一人息子は18の時に留学したらしい。つまり、若いころに結婚し、しばらくしてから夫に先立たれ、莫大な遺産を受け継ぎ、悠々自適の生活を送っているというわけだ。

「こっちへいらっしゃい」

 とりあえず腹に物を詰め、次に招かれたのは応接室ではなく寝室だった。

「わたしもね、長い一人暮らしで退屈してるの。だからね」

 茫然と立ちつくすわたしを尻目に、大家はカーテンを引く。そして、薄暗い部屋の中で淫靡な笑みを浮かべる。

「あなたを気に入れば援助してあげる。お家賃はもちろん、生活費も学費も出してあげる」

「ほ、本当ですか」

「その代わり」

 大家はわたしににじり寄ってきた。このときになって、彼女の意図がようやく飲み込めた。

「いつでもどこでも、わたしが欲情すれば満足させてちょうだい」

 ひざまずき、大家はわたしのズボンに手を伸ばす。わたしは、これも生活のためだ、と唇をかんで羞恥をこらえる。

下着が脱がされ下半身が丸出しになる。緊張と不安で、一物は縮みあがっている。

「あら、期待はずれね。こんなのじゃ、わたしを満足させるのは無理よ」

「ま、待ってください」

 あせったわたしはいう。

「膨張率がいいんです。勃起すればもっと」

「じゃあ、勃たせて」

「わ、わかりました」

 わたしは目を閉じ、できるだけいやらしいことを考えてしごいた。それでもモノはなかなか大きくならない。

「どうしたの? 固くなんないじゃない」

「こ、こんはずじゃあ」

 あせればあせるほど、よけいにしなびていく。彼女はわたしの股間をじっと見つめ、あきれた表情になる。

「まだなの?」

「も、もう少し」

「わたしが手伝ってあげようか」

 わたしは目を開いて大家を見おろした。彼女は上目づかいでわたしを見て、妖しい笑みを浮かべる。

「時間がもったいないし、でも、わたしがシテもダメなら本当に出ていってちょうだいね」

 大家はたれさがるわたしをつまんで、いきなりほお張る。ヌルリと口の中にふくまれる感触が、神経に伝わる。

そのまま大家は舌を駆使して絡みつかせ、敏感な部分を探ってくる。すると、わたしの部分はムクムクと巨大化しはじめた。

「う、む、ううううん……!」

 唇が張り裂けそうなほどふくれあがった肉棒に、彼女は目を丸くした。

「すごい、自分でいうだけはあるわね」

「へへ、どうです」

「ココは合格ね。じゃあ」

 大家は立ちあがり、わたしのシャツを脱がす。

「やあん、たくましい」

 若い女の子のような声を出して、大家は胸板に頬をすり寄せてくる。わたしは自信を復活させ、彼女を思いきり抱きしめた。

「や、痛い……」

 そういいながらも、大家はうれしそうだった。

 わたしはそのまま抱きあげ、ベッドに押し倒す。

「あああん、や~ん」

 身をよじりながら、笑みを浮かべてあらがいを見せる大家。40過ぎでも愛らしさがかいま見える。

わたしの男根はふくらんだまま衰えを見せない。彼女は両手で握りしめ、うっとりとした表情で見つめる。

「これが入るのね。楽しみ」

 わたしは乱暴に大家の衣裳を脱がし、身体をむさぼった。歓喜をおぼえた大家は、嬌声をあげて身悶えする。

 足首を持って大きく脚をひろげると、色づいた肉ビラが汁をしたたらせながらパクパク息づいている。わたしは顔面を押しつけ、しゃぶり、すすった。

「やあああん、すごいすごい、やん、気持ちいい!」

 舌で十分満足させたあと、今度はひょいと身体を抱きあげ、膝の上に降ろした。メリメリと音を立てるように、わたしの一物は大家をつらぬいた。彼女は大きく目を見開き、悶絶する。

「あああん、あああん、ダメェ、ダメダメ、こわれちゃう! ああん、ステキ、気持ちいい! いやあん、届く、届く、頭から突き出ちゃう!」

 下から腰を突きあげ、内部を攪拌する。大家はあられもない格好でよがり狂う。わたしは勢いをつけて大家を舞い躍らせ、そして大量の精液をぶちまけるのだった。

 そらから卒業までわたしは大家の世話になった。飯は食い放題、パチンコはし放題、もちろん学費の面倒も見てくれ卒業前には就職の世話もしてくれた。

 しかし、彼女はけじめをきちんとつけるタイプで、社会に出ると二度と顔を会わすことはなかった。

 あれから30年の年月が経つ。彼女がいま、どうやって暮らしているかわからない。ただ、貧乏生活を救ってくれたことには感謝をしている。いまは筋肉が脂肪に変わり、モノに当時の固さも残されていないが。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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