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キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
「女子大生に嬲り犯された思い出」東京都在住S・Hさん(52歳)
22歳のとき、一人で旅行に行ったときのこと。宿で女子大生3人と知り合った。一人の名前は優衣、小柄でカワイイ、妹タイプ。もう一人は綾香、長身でグラマー、色気ムンムンタイプだ。そして残りの一人はお世辞にも美人とは言えない顔をした、肥満体型の豊子だった。
なんとなく意気投合したわたしたちは、昼間、近くにある観光名所を訪ね、夜になると、せっかくだからと4人は同じ部屋で食事をとった。
浴衣姿でビールを飲み、会話を弾ませ、満腹するとトランプに興じる。ごくありふれた旅の夜を満喫していた。
わたしは3人の中で優衣を一番気に入っていた。そんな思いが通じたのだろうか、豊子と綾香が酔いを冷ますために部屋を出ていった。優衣だけが部屋に残り、わたしと二人きりになったのだ。
「あした、帰っちゃうんですね」
優衣はたずねてくる。
「そ、そうだね」
「もう会えない?」
「え?」
「彼女、いるんでしょ?」
わたしは大きく首を横に振る。その瞬間、優衣は満面の笑みを浮かべ、わたしにしなだれかかってきた。
「じゃあ、わたしを恋人にして」
彼女はそっと目を閉じ、唇を突きだした。わたしは突然訪れた幸運にドギマギしながらも顔を近づける。
「あ、いやらし~んだ。二人きりになったと思ったらもう、こんなことしてるんだ」
突然、部屋の扉が開き綾香が戻ってきた。わたしたちは驚いて身体を遠ざける。
「豊子が呼んでたわよ。優衣になんだか相談があるって」
なんだろうとつぶやきながら優衣は出ていった。今度は綾香と二人きりになってしまう。
「あんなお子ちゃまが好みなんだ」
優衣を見送った綾香はいった。
「いや、そんなわけじゃあ」
「あの子よりわたしのほうがよくない? わたしのほうがオッパイも大きいし、抱き心地もいいわよ」
優衣に代わって今度は綾香がしなだれかかってくる。彼女は優衣とは違い、いきなりわたしのひざに乗りかかってきた。
「わたしみたいな大胆な女はきらい? わたしなら面倒くさいこと抜きにして、すぐに気持ちよくしてあげるけど」
首の後ろに手をまわし、妖しい目でわたしを見つめる綾香。乱れた浴衣の裾からムッチリとした太ももがむき出しになり、襟元がゆるんで胸の谷間がはっきりとのぞけてしまう。
綾香はいきなりわたしの手を乳房に誘った。下着はなく、豊満で柔軟な感触が手のひらに伝わる。
「どう? やわらかいでしょ」
綾香は襟をはだけ、わたしの顔を胸乳に押しつける。濃厚なフェロモンの匂いが全身に伝わり、早くも股間の一物が屹立をはじめる。
「あら、もうこんなになってる」
それに気づいた綾香は、わたしの浴衣をまくりあげ、下着の中に手を入れてきた。
「ふふふ、固くて大きい」
わたしを握りしめしごきはじめる綾香。冷たい指の感触に、わたしは光悦とした感慨をおぼえてしまう。
「わたしのも触って」
綾香はわたしの右手を陰部に誘った。パンティーもつけていない綾香の部分は、じゅんわりとした潤いを保ち、ザラリとした陰毛の感触がかすかな刺激をあたえてくれる。
「いいのよ、いじってもいいのよ。やん、いい気持ち」
綾香の手の動きは止まらない。わたしも彼女のクレパスに指を入れ、内部をかき混ぜる。ネットリとした液があふれ出し、彼女の唇から淫靡な吐息が漏れはじめる。
「あああん、欲しくなってきた。ねえ、挿れていい? あなたのオチ◯チン、わたしの中に挿れていい? ね、いいでしょ」
トランクスをずらし、勃起した男根をあらわにする。そして、自ら浴衣の裾を割り、綾香はわたしを導き招いたのだった。
「や、あああん……」
ズニュウリとした感触が伝わり、綾香の中にわたしは埋没する。その瞬間、扉が開き優衣が戻ってきたのだった。
「あ……」
優衣は立ちつくしたまま絶句した。綾香は薄い笑みを浮かべて彼女を見る。
「ふふふ、先にいただいちゃった」
優衣は泣き出すものだとわたしは思っていた。少なくとも今さっき、衝撃の告白を交わしたばかりだ。ショックで逃げだすんじゃないかとも思った。しかし、優衣の口からは意外な言葉が漏れ出た。
「ちくしょう、わたしが先に奪っちゃおうと思ったのに」
わたしは、その言葉に面食らってしまう。綾香は腰を振りながら舌を出す。
「残念でした」
「じゃあ、はやくイカせて交代してね。豊子も待ってるんだから」
わたしは優衣が発した言葉に驚きをおぼえる。彼女たちは、わたしをもてあそぶために誘惑したのだと、そのとき気づく。そして優衣の後ろから、面妖な笑みを浮かべて豊子が姿をあらわした。
「ふふふ、久しぶりだわ」
わたしは、これから待ち受けているであろう事態におぞましさをおぼえた。しかし、綾香の肉厚やぜん動する膣襞の感触に快感は駆けのぼる。
「やああん、ああん、あん、ダメ、やあん」
目の前で悶え喘ぐ綾香。わたしはほどなくして達してしまう。
「あん、もうちょっとだったのに」
「じゃあ、今度はわたしの番」
優衣は浴衣を脱ぎ捨て綾香と交代した。
「元気にしてあげるね」
優衣はわたしの股間に顔をうずめ、肉棒をしゃぶる。元気を失ったわたしは、そのぬめりある感触にすぐに復活をとげる。
「ふふふ、どんな味がするのかなぁ」
わたしをあお向けにし、小柄な優衣がのしかかってきた。
「あん、結構、いい感じ」
小さな優衣が、小振りの乳房を揺らしながらグラインドをくり返す。綾香以上の締めつけがわたしをおおい、先が優衣の奥まった部分を突きあげる。
「やああん、あああん、いい、気持ちいい!」
「わたし、もう、我慢できない」
優衣との行為が終わっていないのに、豊子がいきなりわたしの顔に唇を押し当ててきた。
わたしの眼前に豊子の醜い表情がおおいかぶさる。おぞましさのあまり、わたしは思わず目を閉じてしまう。
そうすると優衣からあたえられる快感ばかりが頭を支配する。目を開ければ豊子、身体は優衣、首をひねれば綾香が乱れた姿で横座りになっている。
「やああん、もう、あああん、だめぇ!」
優衣は達した。わたしは先に1回射精しているので、ほとばしりを放つことはなかった。
「じゃあ、わたしがイかせてあげる」
ブシュブシュと笑いながら豊子がいう。浴衣を脱ぐと贅肉が腹をおおい、乳房がたれさがっている。
さすがにわたしのモノは、しぼみそうになった。それを豊子は咥え、舌を絡ませてくる。
「やん、もう1回気持ちよくなりたい」
綾香が立ちあがると彼女も全裸になり、わたしの顔面にまたがってきた。
「舐めて、しゃぶって」
陰部を押し当てて綾香はいう。
股間を豊子がほお張っている。唾液と口腔のなめらかさで、わたしは不覚にも勃起してしまった。
「やあああん、吸って、もっと吸いついて!」
綾香が喘ぐ。豊子は彼女と背中を合わせるようにしてわたしにまたがり、ヴァギナに挿入するのだった。
あれからしばらく、わたしは女性恐怖症におちいった。女という生き物は、すべてが彼女たちのように淫乱で淫欲だと思いこんでしまった。
あれから30年近くがたつ。さすがに恐怖症はいやされた。それよりも優衣と綾香というタイプの違った女の子を相手にできた記憶のほうがよみがえってしまう。
「別々ならよかったのになぁ。いや、一度に二人でも別によかったかな」
ただし、豊子だけはゴメンだ。それだけは、今でも……。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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