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【中高年の性告白】第131回「愛人に誘われた乱交パーティー」山口県在住O・Kさん(66歳)

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【中高年の性告白】第131回「愛人に誘われた乱交パーティー」山口県在住O・Kさん(66歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【愛人に誘われた乱交パーティー】山口県在住O・Kさん(66歳)

 10年付き合った愛人がいる。名前は恵美。彼女が25のときからだから、いまは35になる。ちょうど脂の乗りきった年ごろなので、アッチの方も激しく貪欲だ。

 だが、わしのほうは衰える一方。出会ったころは一晩に2回も3回も可能だったが、いまは1回できるかできないかというていたらくである。

 それでも恵美は文句ひとついわない。恵美にはわしと別れられない大きな理由があるからだ。

 恵美はもともと場末のクラブのホステスだった。ただ、25にしては色気があったし、スタイルもいい。とくに、腰つきや尻のでっぱりが艶めかしい。顔は特別美人というわけでもないが、話題も豊富だし気づかいもできる。

 そんな恵美を気に入ったわしは、何かと面倒を見ると同時に、新しい店のスポンサーになってやった。わしと別れればその店も手放さなくてはならない。そう考えての付き合いだろう。

 しかし、さすがに毎度毎度、1回もしくは不発に終わるのが続けば、恵美も不満を持ちはじめる。

「こんなパーティーがあるんですけど」

 ある日、恵美はいってきた。店の客からもらった招待状だという。

 中を見ると、それなりの文言は書かれているが、いわゆる乱交パーティーの誘いだった。

「こんなところに行きたいのか?」

「だってぇ……」

 恵美は媚びへつらった態度でいう。

「あなたも最近元気がないし、こんなところで刺激を受けるとちょっとは」

「不満なのか」

「い、いいえ! 不満じゃないのよ、不満じゃ。でも、なんだか」

 言葉を濁しているが、恵美の考えていることはわかる。見知らぬ相手に玩弄され、欲求不満を晴らしたいといったところだろう。

 囲った愛人とはいうものの、10年も続けば情がわく。どこの馬の骨かわからない男と浮気されるよりは、まだマシかもしれない。

「わかった。あまり乗る気じゃないが、こういうのもたまにはいいだろう」

 恵美はよろこんでわしに抱きついてきた。けれど、釈然としないわしは、その日も恵美の身体をつらぬくことはできなかった。

 指定された日の時間と場所に、わしと恵美はおもむいた。そこは、とある高級マンションの一室で、出迎えたのはタキシード姿の男だった。

 招待状を受け取り、わしと恵美の身なりを確認すると、男は慇懃な態度で招き入れた。長い廊下を歩き、広いリビングに入ると、そこにはすでに8人の男と女がくつろいでいた。

 女は20代から30代くらいがほとんど。男は若いのからわしと同じようなものまで、さまざまだ。

 けれど、だれもがそれなりの服装に身を包み、品性卑しからぬ態度で長いソファーにもたれている。

「お飲物はなににいたしましょうか」

 さっきの男が近づいてきてたずねる。

「わしにはスコッチを彼女にはワイン」

「かしこまりました」

 運ばれてきたグラスを舐め、わしは女たちを物色する。

 背の高いの、低いの、痩せたの、小太りなの。

 しかし、差こそあれ、だれもが美形で色気に満ちている。恵美もわし同様、男たちを品定めしているようだった。

「どうだ、気に入ったヤツはいるか」

「うん、でも、あなたが一番すてきよ」

 やがて、時間がきてパーティーははじまった。案内役の男の手渡すクジで座る位置が決められた。

 わしは恵美と離れ、別の女のとなりに座る。そこには20代半ばとうかがえる、色の白い、髪の毛の長い、胸のデカイ女が席に着いていた。

「でははじめます。その前に、少し変わったショーをご覧ください」

 男が合図を送ると部屋の照明が落とされる。連れてこられたのは一人の女。いや、女というよりも、少女といったほうがいいような容姿だ。

 猿ぐつわをかまされ、両手は背中で縛られている。案内役の男は、タキシードを脱ぎ捨てると下着1枚になった。

 身体の自由がきかない少女をじゅうたんの上に転がすと、いきなりスカートをまくってパンティーをおろす。そして、コーラの瓶ほどもあるオモチャを、濡れてもいない秘部にめり込ませていく。

「んんんん! んんん!」

 少女は身悶えし、あらがいを見せた。だが、男は容赦なく内部をこねくり回す。少女は痛みに悶絶し、涙を流す。突き入れられるバイブは、少女の汁でねっとりとした光沢を放つ。

 このときになって、となりの女はわしの手を取り、自分の太ももにあてがった。わしが驚いて女の顔を見ると、少女のいたぶられる姿に興奮しているのか、潤んだひとみとゆるやかに開いた唇でわしを見る。

 男は少女からバイブを抜きとると下着を脱ぎ、怒張した一物を挿入した。そして、少女の猿ぐつわをはずす。最初のバイブで抵抗する力を失っていた少女は、甲高い声で喘ぎ悶える。

「いやああ、許して、こんなのイヤぁ! おカネ返すから許して!」

 となりの女は、わたしの手を胸に誘う。周囲をうかがうと、あちこちで早くも抱き合い、なかには男のモノをしゃぶっている光景が見える。

 わしも興奮をおぼえ、女の乳房をわしづかみにした。

「やん……」

 女は軽く声をあげ、唇を重ねてくる。

 少女を陵辱する男は激しい抽送を繰り返し、最後を迎えようとしていた。少女は縛られ、多くの人間の目にさらされ、羞恥と屈辱で涙を流している。男は少女の承諾も得ず、そのまま内部に射精してしまった。

「イヤー!」

 泣き叫ぶ少女。その声が合図となり、群れ集った男と女たちは、それぞれがそれぞれ思うがままに、相手を組みし抱き、押さえつける。わしも最初の相手をソファーに押し倒して服をはいだ。

 女の身体は、薄い闇の中でも浮きあがって見えるほどなめらかで白い。わしはショーに興奮をおぼえていたので、珍しく雄々しく一物を屹立させている。それを無遠慮に女の中にめりこませる。

「ああああん、いやん!」

 女は身をよじって歓喜を訴えた。耳をそばだてると、あちこちで同じような嬌声があがっている。それと同時に、グチュグチュと粘膜のこすれ合う音。

 わたしは性急に腰を振り、まずは一発吐き出した。

 その後も入れ替わり立ち替わり、女たちを犯し、なかには一人で二人以上相手にする女もいた。

 享楽の宴がくりひろげられ、恵美もだれかれ構わず受け止めている。わしはまるで生まれ変わったかのように何度も勃起させ、何度もほとばしりを放つ。そして、全員が満足をおぼえたとき、パーティーは終わった。

 その後も、わしと恵美は誘いがあるとパーティーに出かけていく。そして、そのあとに感想を聞き出しながら恵美とまぐ合う。

 よそのだれかに犯され続けていた身体を抱くことで、興奮をおぼえるというのもおかしなものだが、おかげで二人の関係はより長続きしそうだ。そんなパーティーに誘ってくれた恵美に感謝している。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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