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【中高年の性告白】第126回「わたしを奴隷にした家出娘」東京都在住M・Aさん(51歳)

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【中高年の性告白】第126回「わたしを奴隷にした家出娘」東京都在住M・Aさん(51歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【わたしを奴隷にした家出娘】東京都在住M・Aさん(51歳)

 ミィは家出少女だった。彼女はわたしが一人で住むマンションの入り口で、ひざをかかえて座っていた。

「めしも喰ってないんだろ」

 わたしはあくまでも親切心で声をかけた。

 ミィは目のパッチリとした、小柄で色の白い少女だった。あごの辺りで切りそろえられた髪は薄い茶色で、それでもほほに幼さが残っている。歳をたずねても答えてはくれないが、どう見ても未成年に違いなかった。

「学校は? 家族は?」

 わたしの質問には一切答えてくれない。呼ぶのに不便だからと、名前だけは無理やり教えてもらった。ただし、名字は語らない。

 彼女を拾った次の朝、ミィは礼のひとつも残さずにわたしのもとから姿を消した。けれど、3日経ってからふたたび部屋を訪ねてきた。

わたしは食事を与え、寝る場所を提供し、少しばかりの小づかいを渡した。

 カネが手にはいるとミィはすぐにどこかへ行ってしまった。そして、長いときで1週間、短いときで2日の間隔を開け、食事とカネをせびりにくる。

「いったい、どういうつもりなんだ」

 ある日、わたしはミィを責めた。

「オレをなんだと思ってるんだ。オレはお前の親でもないし、パトロンでもない」

 ミィは、その子ネコのような目を向け、黙って部屋を出ていった。わたしはせいせいしたと思いつつ、なぜか彼女の残り香にたまらない切なさをおぼえてしまったのだった。

 1ヶ月がたった。わたしは深夜に帰宅した。エレベーターに乗り、部屋の前に向かうと、小さな影がひざをかかえてうずくまっている。

「ミィ?」

 わたしは声をかけた。すると、ミィはにこやかな笑みを浮かべ、そしてすぐに泣きはじめた。

「ど、どうしたんだ?」

 わたしはあわてて駆け寄り、肩を抱いた。けれどミィは何も答えない。服は汚れ、髪の毛はザンバラで脂ぎっている。わたしは安堵とうれしさをおぼえ、彼女を部屋に招き入れた。

 この1ヶ月、まるで何も食べていなかったんじゃないか、と思えるほど、ミィはわたしが作る料理をほお張った。

「食べたら風呂に入るといい。それから、ベッドはオレのを使いなさい」

 ミィはうなずき目を細めた。わたしは彼女の姿に、たまらないほどの愛しさをおぼえてしまったのだった。

 風呂からあがり、寝間着代わりにあたえたわたしのワイシャツを身につけ、ミィはそのまま寝室のベッドに転がり、すぐに寝息を立てていた。

その表情は安心しきっていて、赤ん坊のように無防備。白い肌は艶やかな光沢を放ち、針で突き刺せば破裂してしまいそうなほど張り詰めていた。

 か細い手足にくびれの少ない腰、小さな尻、そして盛りあがりにとぼしい乳房。

 わたしはミィに毛布をかけてやり、自分はリビングのソファーで横になった。

 どのくらいの時間がたったのだろう、わたしは妙な感触に目をさました。闇の中で足もとをうかがうと、黒い影がわたしの股間に覆いかぶさり、もぞもぞとうごめいている。

「ミィ……」

 その声にミィは上目づかいにわたしを見た。そして、彼女の手にはわたしの一物がしっかりと握りしめられ、舌がチロチロと先端を探っている。

「なにを……」

「お礼」

 ミィはそういって、わたしを深く呑み込む。

「や、やめろ……」

 わたしはあらがいを示す。しかし、ミィはほお張ったまま抜き出そうとしない。舌を絡ませ、内頬の粘膜で覆い、ねっとりと温かい唾液を塗り込めてくる。

「やめろ、やめてくれ」

「どうして? 気持ちいいんでしょ。こんなに大きくなってんジャン」

 わたしの肉棒は信じられないほど怒張していた。その醜い一物が、愛らしい顔面に突き刺さっていく。快感が神経を走り、思わず嗚咽を漏らしてしまう。

「どうする? このままイッちゃう? それとも挿れる?」

「ダメだ、やめるんだ」

「フェラをやめるの? じゃあ、オ×ンコに挿れちゃう」

 男物のワイシャツを着たミィは、下着をつけていなかった。そして、わたしに馬乗りになるとそのまま、潤った蜜壺にいざなっていく。

「うん……」

 ミィは短い声をあげ、根元までわたしを迎え入れ、ゆっくりと腰を振りはじめる。窮屈な締めつけと肉襞のぬめり、膣筒の温かさがわたしを包む。

「や、あああん、うん……」

 腰を振りながら、ミィは甲高い喘ぎ声をあげた。わたしはあお向けになったまま、されるがままになった。

ミィは小さな体躯をグラインドさせ、わたしの歓喜を導き出してくれる。

「あああん、おじさん、おじさん」

「ミィ」

「いいよ、ミィの中に出していいよ。ああん、おじさん」

「ダメだ、ミィ、もう」

「おじさん、あああん、ダメェ、ミィもイク!」

 わたしは最後の瞬間、ミィを身体からおろして外に出した。ミィはそれが不満な様子だった。

「中でいいのに」

 そういって、ミィは寝室に戻った。わたしは夢か現実か不確かな感情のまま、ふたたび深い眠りにおちいったのだった。

 次の日、ミィの姿はなかった。わたしはいままで以上のあせりと失望をおぼえた。

 ミィの笑顔、寝顔、ミィの悶える顔が忘れられない。ミィの体温と重さと感触がたまらなく愛しい。

 そして、2週間がたった。わたしのところにミィは戻ってきてくれた。わたしは思わず彼女を抱きしめ、訴える。

「お願いだ、もう、どこにも行かないでくれ。カネならやる、好きなだけあげる。だから、この部屋に帰ってきてくれ。お願いだ、オレのところから消えないでくれ」

「じゃあねぇ」

 彼女はいった。

「ミィをうんと気持ちよくして」

「どうすればいいんだ」

「ふふふ」

 明るい照明の下で、ミィはいきなり真っ裸になった。そしてソファーにふんぞり返り、わたしに足を差し出す。

「舐めて、ミィの全部を舐めて」

 わたしは命じられるままにうずくまり、ミィの足の指1本1本を口にふくんだ。そして、ふくらはぎを舐め、太ももを舐る。

「うん、気持ちいい。じゃあ、アソコも」

 わたしは喜色満面でミィの股間に顔を埋めた。そして、あふれ出る淫蜜をすすり、肉ビラに舌をはわせる。

「あん、気持ちいい、やん……」

 わたしは大きく固く屹立する。それでもミィは挿入を許してくれない。

「ミィの前でオナニーして見せて」

 わたしはしたがう。この時点で羞恥も屈辱も失っている。ただ、ミィを失いたくないがばかりに。

 その日から、わたしの奴隷生活がはじまった。ミィの命令で彼女の尻を舐め、尿も飲んだ。

「キャはははは! おもしろ~い。もっと、もっとミィを楽しませて。でないと、どっかいっちゃうよ」

 わたしはミィに隷属しつつも至福の時を味わっていた。

 けれど、ミィはやはり、わたしの前から忽然と姿を消した。子ネコのように気まぐれな少女。たぶん、どこかの町でだれかを頼って生きているに違いない。そう考えると、身悶えする感情にさいなまれ、いまでも彼女が戻ってきてくれるのを心待ちにしている。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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