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【中高年の性告白】第122回「妻にばれてしまった不倫旅行」愛知県在住F・Tさん(78歳)

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【中高年の性告白】第122回「妻にばれてしまった不倫旅行」愛知県在住F・Tさん(78歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【妻にばれてしまった不倫旅行】愛知県在住F・Tさん(78歳)

 会社のOLと親しくなった。20年以上前の話だ。当時わたしは定年を前にした57歳。彼女は29、名前は香織といった。わたしみたいなオヤジのどこがいいとたずねると、若い男は青臭くていやだという。

「部長さんは若く見えるわ。それに、わたしじゃダメなの?」

 うつむきかげんのうわ目づかいでそういわれると、断ることができない。なんでも彼女の父親は若くして亡くなったらしい。わたしに父親の面影を求めているのかもしれない。

 そういうはじまり方だったから、わたしたちは食事をしたり、いっしょに飲んだりするだけで、決して肌を合わせるようなことはしなかった。

 そんな関係が1年も続いたころ、わたしたちはとある繁華街を歩いていた。

 2軒飲み歩いた帰り、急がないと終電に間に合わないという時刻。わたしたちは小走りで人混みの中を進む。そのとき、若い団体が騒いでいる側を通りかかった。

 わたしは何気なく通り過ぎようとした。しかし、香織はそこで立ち止まる。

「ど、どうしたんだい?」

 問いかけてみても答えがない。

「どうしたの?」

「こ、怖い……」

 はやりの服に身を包み、派手な髪形をした集団。声高に叫びながら歓声をあげている。

 わたしはおびえる香織の肩を抱く。どちらかというと背の高い香織の身体だが、小さくわたしの腕に納まる。

「こ、怖い……」

 不安げな表情でわたしを見つめ、小さく震えている香織。わたしはその表情にたまらない感情をおぼえ、人目を気にすることもなく、きつく抱きしめてしまったのだった。

 それが原因で電車に乗り遅れ、わたしたちはホテルに赴いた。部屋にはいると香織はソファーに座り、ようやく落ち着きを取り戻したようだった。

「どうだ?」

「うん、もう大丈夫。ごめんなさい」

 不安な笑みを浮かべて香織はいう。

 学生時代、香織はあんな連中に追っかけられたことがあるという。ナンパ目的だったのだろうか、そのときは夜の街を一人で逃げ続けた。

「それ以外でもね、3人くらいの男の子に声をかけられたことがあって。わたしが断るとね、大きな声で口汚くののしるの」

「そうだったのか」

「普段は平気なんだけどね。お酒を飲むとなんだか……。どうしてなんだろうね」

 わざと明るく香織はいう。わたしは肩を抱きしめて慰める。

「大丈夫。オレがいる」

「うん」

 香織はほほ笑んでわたしを見る。だが、不安は完全に払拭されていない様子だ。

 わたしは香織を抱きしめ、唇を重ねた。

「うん……」

 香織はあらがうこともなく応じてくれた。わたしは舌を入れ、香織の舌と絡ませる。そのまま、そっと乳房に手を伸ばすと、香織はわたしの手のひらを押しつける。

「部長さん、大好き」

 豊満でやわらかな感触。わたしは彼女のブラウスをはぎ、ブラジャーをずらす。あらわれたのは、形よく盛りあがった両の柔塊。色づきの浅い乳首を咥えると、香織は切ない吐息をもらす。

「あん、ううん……」

 わたしは右手をスカートの中に忍ばせた。そして、パンティーの中へ指をまさぐらせる。香織の部分は早くも潤いを見せ、ねっとりとした蜜が絡まりつく。

「ああん、部長さん、部長さん」

 香織は固く抱きついてきてあごをあげる。わたしは香織の乳房にむしゃぶりつき、指を挿入させる。

「や、ああ、ん……、ダメ、ダメダメぇ!」

 わたしの肩をつかみ、絶叫する香織。わたしは興奮をおぼえつつ、香織の下着をおろした。

「やだ、恥ずかしい」

 香織はうつろな視線をわたしに向けていう。

「ちゃんと、ベッドで」

 わたしたちはベッドに転がり、互いに抱き合った。部屋の照明は落とされ、薄い闇の中に香織が横たわる。

 香織が身に着けていた1枚1枚を、わたしは丁寧に脱がした。純白に近い肌となだらかな曲線があらわとなる。

 わたしもすべてを脱ぎ去り、香織の上におおいかぶさる。なめらかで温かな肌の感触が、忘れかけていた劣情を呼びさましてくれる。

「ああん、部長さん」

 わたしは香織の唇をむさぼりながら、ふたたび秘部へ手を伸ばした。呼吸するような陰唇は、蜜をにじませながらわたしの挿入を待ちかまえている。

 一物が固く大きく屹立する。わたしは枕元にあったコンドームを装着し、香織の両脚を割り、そのまま先端をあてがって押し込んだ。

「あく……」

 根元までの挿入に香織は唇をかんだ。わたしは性急に出し入れを続ける。香織の身体が反り返り、甲高い喘ぎ声がひびく。

「あああん、あん、ダメ、ダメぇ、やん、ダメ、もう、ああん、いやん!」

 ウネウネとうごめき、締めあげる香織の膣筒。わたしは腰を振り続け、そのまま果ててしまったのであった。

 それがきっかけで、わたしたちは時間があるとホテルに出かけるようになった。飲んだり食事をしたりしたあとよりも、直接出向くほうが金もかからないし、時間もゆっくりできるという香織の考えからだった。

 そんな関係が2年続き、わたしに定年が迫ってきた。

「もう、会社では会えなくなるのね」

 1戦が終わり、あお向けになった香織はいった。

「ねえねえ」

 香織は身体をよじってうつぶせになる。

「旅行に行かない?」

「え?」

「定年退職記念旅行」

「旅行か、それもいいな」

「ヤッター、温泉がいいな」

 数日後、わたしは残っていた有給を消化するために休みを取った。家内には念願の一人旅をするといってごまかした。

 香織と二人で人気のない山間の温泉に3日間逗留することとなった。彼女は宿にたどり着くまでも上機嫌だった。途中、持参したカメラで写真を撮り、宿に着くと、香織はすぐ散歩をせがんだ。

 これといった観光施設のない、本当にさびれた温泉地だった。けれど、自然はふんだんにある。谷間をぬう清流やうっそうと茂った木々。

「すっごく気持ちいい。もう、帰りたくなくなっちゃう」

 香織はいう。その姿を見て、わたしも同じ思いをいだいていた。

 日が暮れ、温泉に浸かり、わたしたちは差し向かいで料理を楽しんでいた。浴衣姿の香織は色っぽく、酒で色づいたほほが、いっそうその趣を強くする。

「ここの仲居さん、すっごく親切。新しいフィルムを買うとね、撮ったのを現像します、写真は宿を出るとき渡しますって」

 そんな話をしながら、たらふく食べて飲んで、もう1度湯に浸かる。部屋に戻ると床が敷かれ、香織はその上で横座りになっていた。

「温泉に酔っちゃったみたい」

 胸元を少しひろげ、手のひらで身体をあおいでいる。襟足から白いうなじが見える。乱れた裾からふくらはぎが顔をのぞかせ、尻の線がくっきりと浮かびあがっている。

 わたしは興奮してしまい、香織に抱きついた。

「あん……」

 布団に押し倒された香織は、それでも素直にわたしの愛撫を受け止める。

 浴衣の帯をとき、裾を割る。下着のつけていなかった香織の裸体が簡単にむき出しになる。

「ごめんなさい、電気」

 香織は羞恥を見せる。わたしは明かりを消し、自分も裸になった。

「ああん、部長さん」

 香織の全身をまさぐりながら愛撫した。秘裂に顔を押し当て、あふれ出る愛蜜もすすり取った。

 香織もわたしをしごき、力がこもると股間に顔をうずめて唇でおおう。ぬめっとした感触に、わたしの一物は信じられないほど怒張する。

「部長さん、お願い」

 わたしは挿入する。香織は喘ぎ、悶えながら部分で締めつけてくる。わたしは彼女を抱き起こして突きあげる。髪が揺れ、同じリズムで乳房が揺れる。

「ああん、部長さん、部長さん! いいのよ、きょうは、このまま出してもいいのよ」

「いいのか、香織」

「うん、出して、部長さんの、全部ちょうだい!」

 わたしはいわれるまま香織の中に吐き出した。香織は注ぎ込まれる全部を受け止め、崩れ落ちたのだった。

 名残惜しい気持ちを抱きながら、わたしたちは街に戻った。そして、わたしは定年を迎え、香織ともひんぱんに会えなくなった。

 そんなとき、家に1通の封筒が届いた。温泉宿からのものだった。中には数枚の写真が入っていた。

「なによ、この写真!」

 親切な仲居が香織のフィルムを預かり、現像した写真だ。宿をたつときに間に合わなかったのか、受け取るのを忘れたのか。

 香織は自分の住所を伝えていなかった。そのため、宿帳に記したわたしの家に送って来たのだ。

「だれよこの女! 一人旅だなんていって、浮気旅行じゃない!」

 女房の雷が落ちる。わたしは平謝りに謝る。なんとか離婚だけは思いとどまってくれたが、その代わり退職金は全て女房の手に渡り、わたしには自由にできる小づかいも時間もあたえられなかった。

 いまはスマホやデジカメで画像が撮れる時代だ。現像の必要がないから、あんな間違いを犯すこともなかっただろう。そして、どうして宿帳にウソの名前を使わなかったのだろうと後悔もした。

 香織とはあの後、会っていない。連絡も完全に途絶えた。これもいまの時代なら、携帯やラインで簡単にやり取りができる。ちなみに、当時のわたしは携帯電話も持っていなかった。

 もしも、現在のような時代に香織と出会っていたら、旅行のあとにどうなっていたのか。そんなことを、ふと思ったりもしている。

 
  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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