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【中高年の性告白】第120回「母の知人の柔肉に包まれて」大阪府在住K・Tさん(62歳)

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【中高年の性告白】第120回「母の知人の柔肉に包まれて」大阪府在住K・Tさん(62歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【母の知人の柔肉に包まれて】大阪府在住K・Tさん(62歳)

 母親は早婚で、20歳のときにわたしを産んだ。つまり、わたしが大学2年とき、まだ40歳。今から42年前のことだ。

 そんな母の友人が、難波の新地あたりに小料理屋を開くということになった。名前は優子さん。そのときはごぶさただったが、幼いときには大変世話になったらしい。

「アンタも飲める歳なんやさかい、いっぺん行っといで」

 母は地図をわたしに手渡し、いった。

 優子さんはきれいな人だったという、かすかな記憶があった。幼いころの写真を見ると若い彼女がボクを抱いているものがある。

「て、いうても10何年も前のことやし」

 母と同世代だから40歳前後。わたしは大した期待も持たず、店をたずねた。

「いやあ、Tくんやん。お母さんに聞いてきたん?」

 小雨の降る晩だった。わたしが足を踏み入れると同時に、着物姿の優子さんはいった。

「そない気ぃつかわんでエエのに。なに飲む? お酒? ビール?」

「え、ビール」

 久しぶりに優子さんを見て、わたしは驚きをおぼえた。

 写真のような若さは失われているが、肌艶といい髪の色といい、華麗と呼ぶには十分だった。

「そやけど、Tくんがこんなとこでお酒飲める歳になったんやねぇ。うちも年取るはずやわ」

 わたしはカウンター越しに優子さんを見る。

 母や近所のおばさん連中にはない色っぽさがある。とくに唇の端にあるホクロと、帯を締めていてもわかる大きくふくらんだ胸元が、わたしの神経を波立たせる。

「どないしたん? じろじろ見て。おばちゃんになったと思てるんやろ」

「そ、そんな」

「違う?」

「はい」

「ふふふ」

 おくれ毛をかきあげながら、優子さんは艶然とほほ笑む。襟元からのぞくうなじに、わたしはかすかな興奮をおぼえてしまった。

「そうや、せっかく来てくれたんやさかい、いっしょに飲もか」

「え? お店は?」

「かめへん、かめへん。きょうは雨やさかいお客さんもけえへんやろ」

 そういうと、優子さんはのれんをおろし、看板の火を落とした。そして、グラスを持ってわたしのとなりに座る。

「ついで」

「あ、はい」

「ありがとう。かんぱーい」

 グラスを合わせ、優子さんは一気に飲み干す。

「あー、おいしい。男前についでもろたら格別や」

 わたしは照れながら優子さんのグラスを満たした。

「Tくん、ほんま、男前になったなぁ。ガールフレンドとかいてるん?」

「い、いえ」

「なんや、最近の若い子は見る目ないなぁ。ほな、童貞?」

「え……。はい……」

「ふーん」

 酔いがまわったのか、それともわたしの返事に反応を示したのか、優子さんの目は潤み、妖しい視線を送ってくる。

「うちやったらアカン?」

「え!」

「うちがTくんのこと、男にしたろか」

 優子さんはわたしのひざに手を伸ばしてくる。

「それとも、うちみたいなおばちゃんはアカンの?」

「そ、そんなこと……」

 わたしは優子さんの目を見つめた。優子さんは首をかしげながら顔を近づけ、そして、わたしに唇を重ねてきたのだった。

「こっちに来て」

 店の奥は座敷になっていた。わたしは誘われるまま靴を脱ぎ、正座する。

「恥ずかしいから、あっち向いてて」

 わたしはあわてて、背中を向ける。

 しゅるしゅると帯のほどける音がする。わたしはつばを飲み込み、緊張と期待と興奮に身体の震えをおぼえる。

「ええよ」

 わたしはおそるおそる身をよじった。目の前には、白い襦袢姿の優子さんが横座りになっている。わたしの身体は硬直し、握った拳をそろえたひざの上に置いたままだ。

「怖いん? 心配せんでもエエから」

 優子さんがにじり寄ってくる。そして、ふたたび唇が重なり合う。舌が差し込まれ、唾液が交差する。優子さんの手はわたしの股間をまさぐってくる。

「もう、大きなってる。固なってる」

 わたしのズボンをおろし、優子さんは下着の中に手を入れてきた。

「Tくんも触って」

 優子さんはわたしの右手を乳房に誘ってくれた。

 わしづかみにした感触は何よりもやわらかく、吸いつくようになめらかだった。そして、優子さんは勃起したわたしの一物をしごきはじめる。

「これがうちの中に入るの、うちの中で男になるんやよ」

「はい」

「その前に、うちのココ、濡らして」

 わたしの空いた手を着物の裾の奥に導く。下着はつけてなく、すぐにぐねっとした陰部にたどり着く。

「あん、そう、そこ……」

 わたしの胸に顔をうずめ、優子さんは切ない吐息を漏らした。

 部分はすぐに潤い、熱い蜜がしたたり落ちてくる。襦袢の襟元が大きくひろがり、豊かに実った乳房があらわになる。

「うん、もう、我慢でけへん。挿れてエエ? Tくんの、うちの中にいれてエエ?」

 優子さんはわたしのほほを押さえながら床に押し倒した。そして、あお向けのわたしに覆いかぶさり、シャツを脱がす。

 わたしは何をすることもなく、優子さんにすべてをまかせる。ズボンがおろされ、パンツも取りのぞかれ、全裸になったわたしの上に優子さんは馬乗りになった。

「ココにな、ココにTくんが入るん。うちのココに」

 わたしをつかんで入り口にあてがい、腰をゆっくりとおろす。その途端、やわらかで温かい肉の絡まりがわたしを覆い、締めつける。

「あ、あく……。は、入ったよ、入った。こ、これでTくん、一人前。うん、男になったんやよ」

 根元までわたしを納めた優子さんは、最初ゆっくり、次第に早く腰を振る。優子さんの内部をかき混ぜるわたしは、生まれてから知ることのなかった快感を味わう。

「ああんん、いい、ううん。うん、気持ちいい? 気持ちエエの?」

「は、はい!」

「うちも、ああん、届くぅ、届いてる、Tくんのが奥まで届いてる!」

 優子さんの律動が激しくなる。それと同時にわたしは頂点をおぼえる。

「ゆ、優子さん!」

「出るん? エエよ、そのまま出して」

「け、けど」

「エエの、うん、初めてやのに外に出すの、かわいそうやろ」

「け、けど」

「ううん、出して、あん、そのままTくんのちょうだい!」

 わたしは我慢ができず、優子さんの中にほとばしりを放った。優子さんはそれを全部受け止め、力を込めて搾り取ってくれたのだった。

 わたしは、そうして初体験を終えた。しかし、それからのち優子さんの店に出向くとはなかった。貧乏学生だったということもあるが、わたしのような青二才のかよえる雰囲気でもなかったからだ。

 それから1年位たったときのこと、大学の友人と飲み歩いていて、偶然、優子さんの店の前を通りかかった。

「あ……」

 優子さんの店は閉まり、貸店舗の看板がかかっていた。

 その後の彼女をわたしは知らない。まだ存命だとしても80歳。できるなら幸せな人生を歩んでいてほしい。そう願うだけだ。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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