Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
【従妹のオナニー姿で発情】群馬県在住O・Fさん(53歳)
祖母の七回忌があり叔父の家に出かけた。わたしが20歳の時である。
親戚連中は全部、叔父の近所に住んでいたが、弟であるわたしの父親だけが離れて暮らしていた。法事は早くに終わったのだが、叔父や父たちは膳を囲んで動こうとしない。そのうち日も暮れ、わたしたち家族はそのまま1晩泊めてもらうこととなった。
叔父の家には一人娘がいた。名前は涼子。わたしにとって従妹に当たる。
久しぶりに顔を見た彼女は、なかなかカワイイ少女に成長していた。目はパッチリと大きく、小さな口もとがなんとも愛らしい。少し小太りでポッチャリとした身体つきだが、そのぶん胸の盛りあがりが大きい。
「涼子ちゃん、いくつになったの?」
「18。高校3年生よ」
番茶も出花、一生のうちでもっともきらめいている年ごろ。色が白く、紅も差さないのに赤く染まった唇が艶やかな光沢を放っている。
わたしはそんな涼子についつい見とれてしまい、彼女もにこやかな笑みを返してくれたのだった。
田舎の本家ということもあって、叔父の家はかなりの広さがあった。わたしたち家族は奥の客間に寝床を用意してもらい、荷物をおいてくつろいでいた。
といっても、それはわたし一人のことで、父はいつまでも叔父たちと杯をかたむけ、母や叔母など女連中は、その接待に追われている。テレビもない部屋でぼんやりとしながら、わたしは手持ちぶさたに寝転がっていた。
ふと尿意をおぼえ、わたしはトイレに立った。しかし、なにぶん広い屋敷のことなので容易にたどり着くことができない。いまにも漏れそうなのを必死にこらえ、ようやく用を済ませた。
ホッとしながら廊下に出ると、途中の部屋から灯りが漏れている。ここに来るまでは緊張で気がつかなかったが、居間にいなくていいのは涼子くらいのものだ。
「ということは、ここが涼子ちゃんの部屋」
わたしは引き戸の前でしばらくたたずんでいた。すると、中から妙な声が聞こえてきた。
「うん……、ああん……」
すでに童貞ではなかったわたしは、それがどういった行為から漏れ出るものかすぐにわかった。
わたしは躊躇しながらも、扉のすき間から中をのぞき込む。古い家なので立てつけが悪く、中の様子をはっきりと見ることができた。
涼子は敷かれた布団の上に腰をおろし、下着姿で胸や股間をまさぐっていた。
「ああんん……、う、ううん」
可憐な表情をゆがませながら乳房を揉み、パンティーの中に手を入れている。指は敏感な部分をいじくり、下着がじんわりと濡れているのがわかる。
わたしは息を呑んで凝視していた。股間は早くも勃起し、ズボンが窮屈なくらいふくれあがっている。
そんなわたしの影に気づいたのだろう、涼子の視線はわたしをとらえた。それでも行為をやめず、それどころか中に入るよううながす。
「そんなとこで見ていないで。遠慮しないで入ってきて」
おいでおいでと手を振る。わたしは誘われるままに足を踏み入れる。
「りょ、涼子ちゃん……」
「お兄ちゃん、涼子を見て興奮した? いいのよ。もっと近くで見ても」
わたしから目をそらさずに、涼子は舌なめずりをする。それは18の少女とは思えないほど淫靡で艶っぽい。
「お兄ちゃん、涼子、きれい? カワイイ?」
「ああ、すごく」
「ふふふ、じゃあ、涼子の裸、見せてあげるね」
ブラジャーをはずし、パンティーを脱ぐ。全裸の涼子は大きく両脚をひろげ、秘めた部分をさらけ出す。
「あん、見られていると興奮する。ああん、なんだか、すごく気持ちいい」
わたしは身動きすることができなかった。
乳房は大きくハリを持って実り、小さな乳首が桜色にとがっている。薄い陰毛に覆われた陰部が蘭の花びらのように息づいている。
しかし、腰のくびれは少なく、下腹もプックリと膨らんだ幼児体型。そんな少女がイヤらしい仕草でわたしを誘惑する。
「お兄ちゃんも興奮してるの? ねえ、涼子を見てオチンチン、大きくなってるの?」
わたしは黙ってうなずいた。
「見せて」
「え?」
「涼子の裸で大きくなったオチンチン見せて」
「けど」
「恥ずかしいの? ずるい、涼子だけこんな格好にさせて」
何もわたしが命じたわけではない。そう思っても思考が混濁し、言葉にすることができない。
「見せて、お願い。見せてくれたらお兄ちゃんも気持ちよくしてあげる」
言葉が信じられなかった。涼子がウソをついているというわけではない。涼子のような可憐な少女が、わたしを愛撫し、迎え入れてもいいという意思が信じられなかったのだ。
「本当にか」
「うん、お兄ちゃんなら平気」
それでも行動の移すことのできないわたしに、じれったさをおぼえたのか、涼子は四つんばいになってにじり寄り、ズボンの上から股間をなではじめた。
「すごいよ、すごく固い」
「あ、ああ……」
「涼子じゃダメなの? 涼子じゃお兄ちゃん、気持ちよくさせてあげられないの?」
わたしを見あげて、悲しそうなひとみを向ける涼子。わたしは意を決し、ズボンとパンツをおろして下半身を露出させた。
「わあ、もうこんなになってる」
涼子はうれしそうな声をあげ、わたしに手を伸ばした。
「涼子ね、まだ、オチンチン、舐めたことないの。だから、痛かったりぃ、へただったら、ちゃんといってね」
そういいながら舌を伸ばし、アイスクリームを舐めるようにしゃぶりついてくる。なめらかな感触がわたしの神経を過敏にさせる。
「どう? 気持ちいい?」
「ああ、すごく」
「うれしい」
涼子は小さな口を目いっぱいひろげてわたしをほお張った。そして、根元まで呑み込んでくれる。
「ううん、くん、ううん……」
切ない吐息を漏らしながら、全身で愛撫をあたえてくれる涼子。わたしは我慢の限界をおぼえ、そのまま押し倒したのだった。
「あん、乱暴にしないで」
涼子はわたしを見つめていう。
「初めてじゃないのか」
「うん。きらいになった?」
「いいや」
少し残念に思いながらも、わたしは涼子の乳房にむしゃぶりつく。やわらかな感触が手のひらと唇、舌に伝わってくる。
「ああんん、お兄ちゃん」
涼子は歓喜の声をあげ、わたしにしがみついてきた。わたしはそそり立ち、脈打つ肉棒を18歳の部分にあてがう。
「いいのか」
「うん」
にこやかにほほ笑む涼子。わたしはそのまま腰に力を込め、閉じた肉裂をこじ開けた。
「ああん!」
ずにゅりと根元まで埋没させると、涼子は眉間にしわを寄せ、唇をかむ。わたしの首にまわした両腕に力がこもり、あごをのけ反らせる。内部の締まり具合といい、その表情といい、経験済みだが回数は少ないようだ。
「動くぞ」
「う、うん……」
「痛くないか?」
「平気」
わたしはゆっくりと抜き差しする。涼子の表情は次第にゆるみ、甲高い嬌声をあげる。肉襞が絡まりつき、愛蜜がどんどんあふれ出る。
「ああんん、いい、気持ちいい! やんやん、お兄ちゃん、お兄ちゃん」
その表情や声、そして部分の感触にわたしは夢中になった。そして、緩急を加えた抽送から、性急な貫きへと律動は変化する。
「あああんん! すごいすごい! こんなの、ああん、お兄ちゃん、もっと、もっとぉ!」
小さな涼子を折りたたみ、わたしは真上から突き刺す。涼子は身をくねらせて喘ぎ、悶え、そしてわたしは涼子の中に射精してしまったのだった。
ぐったりと横たわる涼子とわたし。しばらく荒い息を吐きながら目を閉じていた。
「お兄ちゃん。涼子、気持ちよかった?」
「ああ」
「涼子も。涼子ね、本当は一人しか知らないのよ」
「その男と何回?」
「2回だけ。でも、全然気持ちよくなかった。一人でする方が気持ちいい。でも、久しぶりにお兄ちゃんのこと見たら、涼子のこと、うんと気持ちよくしてくれるかなぁって」
わたしは涼子の唇にキスをした。顔を離したとき涼子は笑顔でつぶやいた。
「赤ちゃん、できるかなあ」
「え?」
「お兄ちゃんと涼子の赤ちゃん。カワイイだろうな」
それからしばらく、わたしは戦々恐々とした日々を過ごした。家の電話が鳴ると、叔父からの連絡ではないかとビクビクしていた。
しかし、杞憂に終わったようだ。
その後、しばらくは叔父の家から足が遠のき、涼子と会う機会もなかった。再会を果たすのは涼子の結婚式。ウエディングドレスで着飾った涼子は、わたしを見つけると涼しい笑顔で会釈した。
「あのときのことは、黙っててね」
そんなことを、暗黙のうちに伝えるような表情だった。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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