Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
【婚前交渉での大失敗】群馬県在住N・Iさん(68歳)
仕事帰りに立ち寄ったスナックのホステスに一目ぼれした。歳は25。色が白くて端整な顔立ちをした美人だった。
田舎から出てきて鉄工所に勤めていたわたしは、少ない給料をやりくりして店に通い、何度も口説いた。クリスマスや彼女の誕生日には分不相応なプレゼントも贈った。それが幸いしてか、彼女はわたしのプロポーズを受け止めてくれた。
「水商売の女でしかも3つも年上。それでも本当にいいの?」
「もちろん」
わたしは有頂天になり、楽しい毎日を送った。店も辞めさせ、わたしの両親にも紹介し、結婚が現実になっていた。
何度かデートを重ねたあと、わたしは勇気を振り絞って彼女を連れ込みホテルに誘った。しぶる彼女を説きふせ、わたしたちは人目を気にしながら入り口をくぐった。
誘っては見たものの、わたしはそんな場所に行くことが初めてだった。そして、商売女以外と交接したこともなかった。意気揚々と部屋に入ってみたものの、何をどうしていいのかわからない。
「わたし、お風呂に入ってくる」
彼女のほうは、慣れた素振りで浴室に消えていった。
彼女が寝間着を着て風呂から出てくると、わたしが交代で湯船につかった。そのころになると緊張と不安がわたしを襲い、とりあえず全身くまなく洗うと、糊の利いた浴衣を身につけ部屋に戻った。
彼女はソファーに腰かけ、ビールを飲んでいた。風呂あがりの表情は上気し、頬がうっすらと赤く染まっている。黒い髪が湿り気を帯び、閉じた浴衣の襟元から、白い胸乳がかすかに見える。
わたしはつばを飲み込み、呆然と立っていた。
「あなたも飲んだら?」
彼女はテーブルにグラスを置き、ビールをそそいだ。
となり合って座り、わたしはのどをうるおす。そのあいだも彼女のことが気になってしかたなく、袖からこぼれる二の腕や、裾からのぞくふくらはぎ、そして伝わってくる甘い匂いに、ますます緊張が高まっていた。
気持ちをごまかすために、わたしは何杯もグラスを空にした。普段なら素面同然の分量だが、そのときは酔いが早かった。彼女も酔いがまわりはじめたのか、目がぼんやりと潤い、何度も唇を舐める。
そのうちわたしにしなだれかかり、うっとりとした目で見あげてくる。わたしは震える手で肩を抱き、唇を重ねた。童貞ではなかったが、キスをするのは初めてだった。
彼女の舌がわたしの唇を割り、絡ませてきた。わたしは驚きながらも吸いついて応える。
「ベッドに行こう」
長い接吻を終えたあと、彼女は甘えた声でいった。
あお向けに寝転がった彼女の帯をとき、わたしも大あわてでパンツ一丁になった。彼女の身体は肉づきがよく、肌もすべすべしていてハリがある。わたしは、そんな素肌を丁寧になでながらブラジャーを取った。
「やん、恥ずかしい」
顔をそむけて、彼女は両腕で乳房を隠した。豊満に実った乳肉は、押さえつけられて、脇からこぼれ落ちる。興奮に息が荒くなったわたしは、彼女の手をひろげ貪りついていく。
「ああん……、もっとやさしく」
乳首をふくみ、乳をわしづかみしたわたしに彼女はいった。わたしは丹念に舌で肌をなぞりながらパンティーに手を伸ばす。
「ダメ、恥ずかしい」
消え入りそうな声で彼女はいう。わたしは気が遠くなりそうなほどの興奮をおぼえ、彼女を真っ裸にした。
あらわれたのは、想像以上に整った身体だった。ムッチリとした太ももの突き当たりを薄い茂みが覆い、腰のくびれはやんわりとした曲線を描いている。ビールのためか、恥ずかしさのためか肌が桃色に染まり、乳房のふくらみには青い血管が見える。
わたしの息子は興奮しすぎて、何度もビクンビクンと痙攣をはじめていた。そして、それを納めようと彼女の両脚をひろげた。
「待って、まだ」
「え?」
「まだ準備ができてない」
彼女はわたしをにらんでいった。愛撫のことなどすっかり忘れていたわたしは、はやる心をおさえ、陰部を触る。
「もっと、うん、もっとよ」
肉ビラをかき分け、指を入れて中をさぐる。じんわりとした液がにじみ出てくる。指に絡まる感触をたしかめながら、わたしはもういいだろうと思って身体を乗せる。
「やん、まだ」
「まだ?」
「もっと濡らしてくれなきゃ痛い」
じらされるわたしは、それでも彼女の言葉にしたがい、部分をこねくりまわす。
「アソコだけじゃなくてオッパイも」
いつしかわたしは、彼女をよろこばせる、濡れさせるというよりも、仕事かなにかの指示を受けているかのように、指や舌や手のひらで身体をまさぐった。
「うんん、あん、気持ちいい、うん……」
小さな声で喘ぎながら、部分はますます濡れてくる。
「うん、もういい、挿れて……」
やっとこのときがきたか、とわたしは安堵し、彼女の股ぐら目がけて突き入れようとした。
しかし、長すぎる愛撫で興奮が冷め、モノに力が損なわれている。それでもうねうねとうごめく部分にねじ込もうとしたが、なかなかうまく入ってくれない。
「うん、どうしたの?」
彼女は聞く。わたしはあせり、何度も指で割れ目をたしかめて挿入しようとする。しかし、あせればあせるほど割れ目をこじ開けることが難しくなる。そのうち息子は、しなびてくる。
「ねえ、どうしたの? ダメなの?」
「い、いや……」
わたしは彼女に気づかれないよう指でしごいた。なんとか固さを持ちはじめると、再度挑戦と押しつけるが、やはり途中でしなびてしまう。
「もう、どうしたのよ」
しらけた彼女は、身を起こしてわたしの股間を見た。
「元気ないじゃない」
「いや……、こんなはずは」
情けない姿のわたしを見て、憮然とした彼女は手を伸ばしてきた。
「しかたないわねぇ」
彼女はいきなり前かがみになると、わたしの股間に顔をうずめ、力のない息子をしゃぶりはじめた。
わたしは驚いた。尺八のことは知っていたけれど、素人女がすることとは思っていなかった。そのうえ、彼女の舌の動きは巧みで、わたしのモノはどんどんふくらんでくる。
「ふぅう、うん……、さあこれで大丈夫でしょ?」
わたしは、あきれた顔で彼女見た。
「どうしたの?」
「い……、いや……」
「なによ? 口でしたのが気に入らないわけ?」
わたしの思いを彼女は察したようだ。不機嫌な顔をしてわたしをにらみつける。
「だいたい情けないアンタが悪いんでしょ。裸の女、目の前にしてチ×ポも勃たないなんて。男らしくない」
その軽蔑の言葉に、わたしは憤りをおぼえる。
「な、なにを……! だいたい、なんだ。普段はすました顔して、こんなときになったら平気で尺八する。やっぱり、しょせん水商売の女だな。いったい、だれに教えてもらったんだ」
その言葉に彼女は怒り、わたしのほほをぶった。
「もう知らない。アンタは一人でセンズリでもこいてればいいんだわ!」
彼女の言葉とほほの痛みに、わたしは激情した。すると不思議なことに、息子がムクムクと勃起をはたす。
「この野郎!」
わたしは彼女に襲いかかり、無理矢理部分に突き入れた。すると、さっきあれほど苦労したのに、すんなりと納まってしまう。
「イヤー! こんなのイヤー!」
しらけて乾いた彼女の部分に、わたしはねじ込み腰を振る。彼女は無理矢理の行為に拒絶を示すが、わたしは激しく抜き差しをくり返し、そしてそのまま中に射精したのだった。
結局、それがきっかけで彼女とは疎遠になり、結婚話も破談になった。わたしは何度も謝ったのだが、「しょせん水商売の女」という言葉が許せないといって、彼女は二度とわたしの前に姿をあらわさなくなった。
わたしは傷つき、しばらくは生きているのもいやになったほどだ。いまは孫もいる身の上だが、あのときのことは後悔している。たぶん、棺桶の中まで引きずっていくことだろう。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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