• twitter
  • RSSリーダーで購読する

icon
Popular Keywords
現在人気のキーワードタグ

icon

中高年の性告白

  • TOP
  • 桃色コラム
  • 【中高年の性告白】第109回「須磨の海岸で出会ったご令嬢」兵庫県在住M・Kさん(68歳)

【中高年の性告白】第109回「須磨の海岸で出会ったご令嬢」兵庫県在住M・Kさん(68歳)

icon
Catch Up
キャッチアップ

【中高年の性告白】第109回「須磨の海岸で出会ったご令嬢」兵庫県在住M・Kさん(68歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【須磨の海岸で出会ったご令嬢】兵庫県在住M・Kさん(68歳)

神戸市の須磨は海水浴場で有名だが、古くからの別荘地でもある。わたしが幼いころは夏ともなると、関西一円からお金持ちが大勢訪れていた。由加里は、そんな金持ち一族の令嬢だった。

彼女と知り合ったのは高校3年の夏。受験勉強の疲れを癒そうと、わたしは夜の海に出かけ防波堤に腰かけ、漆黒の闇を見つめていた。

「あなた、地元の人?」

そのとき、突然だれかが声をかけてきた。振り返ると、そこに由加里が立っていた。

「う、うん」

わたしは言葉少なく答える。

「ちょっとお話してもええかな」

由加里は返事を待たず、となりに座る。

「住んでるのは、どこ?」

「ここから、ちょっとだけ行ったとこ」

「おいくつ?」

「17」

「高校生?」

「うん」

「じゃあ、わたしより一つ下や」

共学の高校に通ってはいたが、元来内気で女の子と接することも苦手なわたしは、照れくささと緊張をおぼえていた。まともに彼女の姿を見ることもできず、それでも気になってチラチラと横目で風貌をたしかめた。

「夏だというのに由加里の肌は透き通るように白く、フリルのついたドレスの胸元はこんもりとした盛りあがりを見せている。

「浜風になびく長い髪。声色は甘く甲高く、少女特有の甘い香りがほのかに鼻へ伝わってくる。

「こんなとこに住むのって、どう?」

「え?」

「わたしが住んでんのは生駒。周りは山ばっかしやから、海の近くに住むのってどうかなぁって」

「ボク、ほかで住んだことないから……」

「困ることとかは?」

「潮風かな。風のきつい日は外に洗濯物干されへんって、お母ちゃんがいうてる」

「ふうん」

「それに、夏はよそから来る人間が多すぎて、にぎやかすぎて困る」

「にぎやかなんは、きらいなん?」

「いろんな人間がおるから。道にゴミほかしたり、人の家の水道勝手に使たり。家は駅の近くにあるさかい、前の道は自転車で通ることもでけへんくらい混雑する」

「夏以外の須磨は?」

「静かな町。きれいやし、住みやすい町や」

「じゃあ、わたしらみたいな人間が来たら困るんや」

わたしはその言葉に由加里を見た。彼女は、長いまつ毛に覆われた大きなひとみをわたしに向ける。

「い、いや、全部が全部、困った人ちゅうわけとちゃうし……」

「うん、わたしはゴミ捨てたりせえへんし、電車にも乗れへん」

「ほな、どないやってここまで?」

「クルマ、パパの」

「お父さんがクルマ運転するんや」

「ううん、運転すんのは運転手さん」

そこでわたしは、由加里が避暑に訪れた別荘族だということを知った。

「そやけど、わたし肌が弱いさかい、昼間の海には出てこられへんの。そやから、夜に散歩するの」

「へえ、そうなんや」

「けど、一人きりってつまらないから。だから、お話し相手がほしくって」

由加里はわたしの顔を見てニッコリとほほ笑む。あまりの愛らしさに、わたしの胸はときめき、体温は上昇する。

そのとき、わたしたちの目の前を、一組のアベックが通りすぎた。アベックは腕を組んで砂浜を歩き、やがてテトラポットが積まれた陰に姿を隠す。

「ねえ、あの二人、なにをはじめるんやろ」

興味津々に由加里はいう。

「見にいこ」

由加里は防波堤から降り、海岸に向かう。

「なにしてんの、早く」

ちゅうちょしているわたしを由加里はうながした。

「行けへんやったら、わたし一人で行くで」

そういい残し、由加里は二人が消えた方向に歩きはじめる。

「ちょ、ちょっと待ってや」

わたしはあわてて由加里を追いかけた。

足音を忍ばせ、物音を立てないように気をつけながら、わたしたちはテトラポットに身を隠し、アベックを見つめる。

二人は周囲に気をとめず、抱き合い、唇を重ねあっていた。やがて、男の手は女の胸元に伸びる。女はあらがう素ぶりも見せず、男のされるままになっている。

「う、うん……」

男が女のTシャツをまくりあげ、ブラジャーをはずし、乳房を直接わしづかみにしたとき、女は甘い声を漏らした。

闇に浮かびあがる白い乳房。暗さに目が慣れてきたわたしは、初めて見る女性の胸乳に目が吸い寄せられてしまう。

「わたしのほうが大きい」

二人の行為をじっと見つめていた由加里はポツリとささやいた。

「そう思えへん?」

わたしは由加里を見た。由加里の表情には、愛らしさの中に色っぽさも浮かんでいる。潤んだひとみと濡れた唇。髪の毛で半分隠れた表情は妖艶であり、じゅうぶんに大人を感じさせてくれた。

やがて男は女の乳房に吸いつき、片方の手をスカートの中に入れる。女は男の頭をかかえ、淫靡な声をあげる。

「いやん、そこ、ダメェ」

女をまさぐりながら、男はズボンとパンツを脱いだ。下半身には頭をもたげる一物が隆々とした反り返りを見せる。すると女はひざまずき、男の股間に顔をうずめ、肉棒をしゃぶりはじめる。

わたしは興奮をおぼえた。浜辺でよからぬ行為におよぶアベックが多い、とうわさには聞いていたが、こんなに間近ではっきりと見るのは初めてのことだった。

わたしは由加里がとなりにいるのも忘れて見入っていた。すると由加里の口から、とんでもない言葉が発せられる。

「あなたのも、あんなに大きくなるの?」

わたしは驚いて彼女を見る。由加里は薄くほほ笑みながら、わたしとの距離を縮めてくる。

その時点でわたしの一物は勃起をはたしていた。それを知ってか知らずか、由加里はいきなりわたしの股間をつかむ。

「すごぉい」

揉み、さすりながら由加里は目を丸くした。わたしは二人に気づかれはしないかと、ドギマギしながら声を出せずにいた。

「こんなに大きくなるんや。それって興奮するから?」

わたしは黙ってうなずいた。

「わたしもね、興奮してるの。けど、男の子みたいに大きくなるモノはないけど」

由加里はそういって、わたしの手をスカートの中に導く。

湿った温気が手のひらに伝わる。由加里はさらにパンティの中にわたしを招く。

「ほら、濡れてるでしょ。女の子は興奮したらこうなるの」

わたしは、何をどうしていいものか迷った。

眼前のアベックは、女がテトラポットに手を突き、男が背後から挑んでいる。白い尻がぽってりと浮かびあがり、男の一物がその間にめり込んでいく。

由加里はわたしの手首をつかみ、ゴシゴシと裂け目に沿って上下させる。

「うん、気持ちいい、もっと……」

荒い息を吐きながら歓喜を示す由加里。表情をゆがめ、唇から舌が顔をのぞかせている。

「ねえ、あなたも気持ちよくなりたい? 気持ちよくなりたいでしょ」

由加里はいう。

「わたしが、よくしてあげる」

ズボンのファスナーをおろし、由加里はわたしを取り出す。そしてやわらかくつかむと、ゆっくり前後にこすりはじめる。

「気持ちいい? うん、わたしは、いい……」

もはやアベックの存在は関係ない。わたしと由加里は、自分たちだけのために淫らな行為におよぶ。

「ねえ、もっといいことしよ、もっと気持ちいいこと」

「もっとって……」

「いいこと、ね、お願い」

由加里はわたしを砂の上に座らせた。そして大きく脚を広げてわたしの股間にまたがり、自らそそり立つ一物を迎え入れる。

わたしの一物は、温かでやわらかな肉膜に覆われる。由加里はドレスの前ボタンをはずし、わたしに豊満な乳房をあたえながら腰を振る。女性との経験がなかったわたしは、すぐにでもほとばしりを放ちそうになった。

「いい、気持ちいい、やああん、ダメ、もっとぉ」

由加里は喘ぎながら激しく身を揺さぶる。わたしは暴発間近な精液の塊を必死に押し留める。由加里は動きの速度を高める。わたしはぬるみと締めつけで恍惚となり、我慢の限界を超えてしまったのだった。

「あ……」

わたしはそのまま由加里の中ではててしまった。わたしの射精を感じ取った由加里は、動きを止めてわたしを見る。

「中に出したん?」

わたしは何もいえない。

「赤ちゃんできたら責任とってな」

わたしは戦慄をおぼえた。けれど由加里は冷静にわたしから降りると、身づくろいを整える。

「帰ろ」

わたしは虚脱と恐怖を感じながら腰をあげる。二人のきっかけとなったアベックは、いつの間にか姿を消していた。

その後、数日、わたしは恐怖にさいなまれる毎日を過ごした。

由加里に名前を告げてはいたが、駅前にあるといっただけで、正確な家の住所も電話番号も教えていない。けれど、探り当てようと思えば不可能ではない。

いつ由加里が訪ねてきて、「妊娠」の報せを告げるのか。いや、18歳の少女が一人で家に来ることはあるまい。両親をともない、わたしを責めにくる。

ウチの娘を傷ものにした。責任はどう取ってくれる。そうどやされるに違いない。

そのことを考えると夜も眠れない日が続き、由加里と出会うのが恐くて家を出るのもはばかれた。

しかし、由加里から連絡はなく、夏は終わり、別荘で暮らす人間の姿も少なくなった。

まだまだ安心はできないとも思ったが、1ヶ月以上が経つと、もう安心と納得した。

その後、由加里とは会っていない。彼女の名前は知っているが、名字は知らず、どこのお嬢さんかも知らないままとなった。

わたしにとって17歳の夏の出来事は甘美ではあったが、恐怖もともなった体験だった。

 
  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
電子書籍のお求めはコチラ
誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
  • 【中高年の性告白】第109回「須磨の海岸で出会ったご令嬢」兵庫県在住M・Kさん(68歳)

icon
Linkage
関連記事

icon
FANZA新着動画
特選素人娘マル秘動画

FANZA新着動画一覧 >>
icon

このサイトにはアダルトコンテンツが含まれます。18歳未満の閲覧を禁止します。当サイトに掲載されている画像、文章等の無断転用・無断掲載はお断りします。
ご使用のブラウザによってはご閲覧いただけないサイト内のコンテンツがある場合もございますのであらかじめご了承の上ご閲覧ください。

Copyright(C) 夕やけ大衆 All rights Reserved. 風営法届出番号 第8110800026号

当サイトにはアダルトコンテンツが含まれます。
18歳未満および高校生の閲覧を禁止致します。

ENTER
LEAVE