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【山之上彼方プロフィール】
陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。
「陰陽師は今の時代にこそ必要?!」
2月22日から三宅健さん主演で「陰陽師」の舞台が始まるのだそうです。素晴らしく繊細な安倍晴明になりそうですね。ポスタービジュアルもとても美しいので観たい!
「悪霊・妖怪退治」という、日本版エクソシスト的イメージがある陰陽師ですが、実際は今でいう「自然学者」のようなものだったようです。
「陰陽道」が日本に入ってきたのは513年。主に太陽や月など、天体の運行や方位を見て吉凶禍福を判断し、人の生活に役立てるという「思想」でした。
これに目を付けたのが聖徳太子。政策に活用すべく、機密機関として朝廷内に「陰陽寮」を創設したのです。さすが8人の話を聞き分ける男、考えに抜け目がありません。寮には天文・風水、呪法、医学、薬学など、様々な専門分野で最先端の知識を持ったエリートが集まりました。つまり、陰陽師は公務員的扱いだったんですね。
特に陰陽師が重宝されたのが、災害が重なり、悪霊を恐れる風潮が強くなった平安時代。この時期、カリスマ的に活躍したのが安倍晴明だったというわけです。
しかし、インチキしやすいジャンルであることは否めません。「自分でもできんじゃね?」というヤツ、「できているフリをする」輩が続々出てくるのは、ある意味当然のこと。
特に物騒な戦国時代には、怪しい祈祷をする者も増え、このあたりからものすごく胡散臭い職業のイメージがついてしまったようです。
そのせいもあったのか、天下を取った豊臣秀吉は、祈祷師や呪術師の弾圧を行います。このとき、多くの大切な秘伝書や儀式道具が失われました。秀吉なにすんねん!!
しかし、陰陽道を司っていた土御門家は戦後、「天社土御門神道本庁」という形で復興。現在も福井県名田庄村で存続しています。
毎年立春には、ここで1年の平穏無事を祈る伝統行事「星祭」が開かれます。今年も2月4日、陰陽道の主神「泰山府君」に祈りが捧げられました。
「なんちゃって陰陽師」が増えるのは困りますが、こういった由緒あるところは残るべきです。環境問題が山積みのこれからの時代、豊かな知識を備えた真の陰陽道がこの世を救うかもしれないのですから。
ちなみに、私は映画「陰陽師」で野村萬斎さん演じた安倍晴明の大ファン。コロナ禍で大変だった東京オリンピックの開会式、夢見ていた演出がありました。すっかりあとの祭りですが、よろしければ、聞いてください。
野村萬斎さんが安倍晴明のコスチュームで舞台の中心に降臨。真っ暗の中、野村さんの周りに五芒星がライトで浮きあがり、厳かに呪術を唱えます。終わったら数秒沈黙があり、一気に会場全体のライトがつき、紙吹雪が! いつのまにか野村さんは姿を消し、彼がいた場所には松平健が立っていて、「マツケンサンバⅡ」のイントロが鳴る。そして賑やかにダンサーと選手たちが四方八方から踊りながら入ってくる……。
カッコよかったと思うんだけどなあ~!!
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