【山之上彼方プロフィール】

陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。

【聖徳太子は宇宙人だった説】

今年は聖徳太子1400回忌。奈良県では昨年から「聖徳太子プロジェクト」と題し、様々な催しが行われています。

　聖徳太子といえば、都市伝説のカタマリのような人です。「一度に10人の話を同時に聞き分けた」「未来を予言した」「生まれてすぐ言葉を話すことができた」「神馬に乗って富士山上空を駆けた」「斑鳩から都のある飛鳥まで、約20キロを短時間で通勤した」など超人エピソードもハンパではありません。なかには「眉間から光を放った」という、ウルトラビーム的な逸話まで残っています。

そもそも聖徳太子は生存しない説も根強いですが、今回はあえて「キリストと同一人物、しかも宇宙人説」を紹介しましょう。

　まず、キリストと聖徳太子は、どちらも馬小屋で生まれており、出生の状況がとてもよく似ています。

キリストが処女マリアから生まれたのは有名な話。聖徳太子の場合は次の通り。母となる穴穂部間人皇女の前に救世観音菩薩が現れ｢世の中を救いたい。しばらくお前の腹を貸してくれないか」と告げ、皇女がそれに同意すると、口から体内へと入りその後身ごもったとされています。これは天使ガブリエルが、マリアにキリストを身ごもることを告げた「受胎告知」のエピソードとそっくりです。

　兵庫県太子町にある斑鳩寺は、６０６年に聖徳太子によって建立されたと伝わっており、ここの三重塔の北西側の軒下には、頭でっかちで右手が異様に宇宙人らしき装飾もあるといいます。さらにここには「地球石」と呼ばれる石の地球儀があり、これもオーパーツとして有名。当時まだ発見されていなかった南極大陸らしきものまで記されており、聖徳太子が地球の外から眺めることができた証拠である、という説も囁かれています。

　果たして聖徳太子は宇宙から来た刺客だったのか？　もしくは宇宙人と交流ができるコンタクティだったのか？　近年の研究では、私たちが万札や教科書で眺めてきたヒゲが印象的な聖徳太子像は、年代の異なる誰かが書いた空想であることも分かってきています。もしかしたら、宇宙人グレイみたいなルックスだったのかも……。

真実は歴史のみぞ知る――。考えるだけでもワクワクしますね。