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中高年の性告白

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【中高年の性告白】第188回「潔癖な母の洗脳をとき放ってくれた泡姫」熊本県在住Y・Sさん(58歳)

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【中高年の性告白】第188回「潔癖な母の洗脳をとき放ってくれた泡姫」熊本県在住Y・Sさん(58歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【潔癖な母の洗脳をとき放ってくれた泡姫】熊本県在住Y・Sさん(58歳)

 母は異常なほど潔癖な人だった。母の父親、つまりわたしの祖父は女道楽がひどく、祖母がいつも泣かされていたのも原因かもしれない。そのうえ自分の夫、わたしの父親も水商売の女と駆け落ちしたとあっては、そうなってしまうのも無理はないだろう。

 母は良く口癖のようにいっていた。

「あなたを産んだのは後悔しないけれど、あなたをあの人との不潔な行為でもうけたことには悔いが残る」

 人工授精などで性交渉なしに子どもができるのであれば、迷わずそちらを選ぶともいっていた。

 そんな母親だからわたしの女性関係にも、こと細かく口をはさんできた。口をはさむというよりも、完全に許さないといった態度を示す。

 同級生から学校の連絡で電話があっても、わたしには取りつがず、まず相手とわたしの関係を問いただし、話しの内容を聞き、そのうえで伝言するといったようすだった。だから、女の子連中はわたしを避け、ときには陰口をたたかれることもあった。

 普通なら母親に対して反発をおぼえるか、陰に隠れて適当に楽しむのだろうが、わたしは母を裏切ることはできなかった。

 父親が姿をくらましたのは、わたしがまだ乳飲み子のとき。それから母は、女手ひとつでわたしを育ててくれた。

 慣れない力仕事で日銭を稼いだり、早朝、夕方に新聞を配ったり、朝から晩まで働いていた。テレビのキスシーンや雑誌のグラビアの水着姿でも目くじらを立てる母だったが、それ以外はやさしくて、わたしに対して常にいつくしみをあたえてくれる存在だった。

 そんな無理がたたったのだろう、母はわたしが20歳になったと同時に他界した。

 そのころ、わたしは住み込みで働いていたので、母がいなくなっても孤独の寂しさは感じなかった。とはいえ、唯一血を分けた家族である。もう二度と、母のやさしい笑顔が見られないのかと思うと、心が締めつけられ、涙を流すのもしばしばだった。

 そんなわたしを哀れに思ったのだろう。ある日、同じ寮に住む先輩や同僚が飲みに誘ってくれた。

 酒は飲めないほうではない。飲めないというよりも好きな口だ。その日も周囲の励ましや慰めをうれしく感じながら、グラスを何杯も空にしていた。

 そんなとき、同僚の一人がわたしの女性体験についてたずねてきた。わたしは正直に童貞だと打ち明けた。

「なんや、やらずの二十歳かよ」

 バカにしたような口調で同僚はいう。わたしは若干、いきどおりをおぼえながらも、酔いに任せてこれまでの人生を語った。

「そうかぁ……、すまん。悪かこといったな」

 話が母親の性格におよんだとき、同僚はバツの悪そうな表情になり、素直にあやまってくれた。

「ばってん、もう一人なんや。しかも成人ときとる。いつまでもお母しゃん、お母しゃんでもなかやろう」

 先輩が口をはさむ。

「ばってん、オレ……」

 女性にあこがれを持つことはあった。しかし、母親の視線が常につきまとっているようで、そんな感情を無理に押し殺してしまう。

 そうなれば、女性はあこがれでなく恐怖の対象になってしまう。大胆な行動はもちろん、話をすることすらはばかられる。

「よし、わかった。ぬしが成人になった祝いだ。オレについてこい!」

 先輩は言う。同僚も同調し、意気揚々と店を出たのだった。

 向かった先は特殊浴場。いまでいうソープランドだ。いくら女性にうといわたしでも、そこが何をする店かくらいわかる。

「せ、先輩……」

 わたしは不安をおぼえ、ちゅうちょしてしまう。

「黙ってついてこい。ぬしん女性恐怖症ば治してやる」

 そういい放った先輩は、堂々と店の玄関に入り、同僚たちはわたしの背中を押して、無理矢理店内に押し込んだのだった。

 緊張と不安で意識を失いそうになり、それでも先輩と同僚の手前、逃げ出すこともできず、わたしは待合室で順番を待っていた。

 先に来ていた客が、次々に姿を消し、わたしたちの番になると、先輩はわたしを先に立たせた。

「さあ、がまだして男になってこい!」

 恥ずかしい励ましを受け、わたしは途中足もとをよろけさせながら、店員の案内で店の奥へと入っていった。

「ミキと申します。よろしくお願いします」

 あらわれたのは小柄で小太り、パッチリとした目と大きな胸元が印象的な女の子だった。

 彼女に連れられ部屋の中へ。

「お客さん、こん店、初めて?」

 ミキと名乗った女の子は、浴槽に湯をはりながらいう。

「は、は、はい」

「あら、まだ脱がんの」

「え、あ、はい」

 わたしはあわてて服を脱ぎはじめた。しかし、母親と一緒に銭湯にかよっていたころ以外、女性の前で裸をさらすのは初めてだ。

「時間のもったいなかけん、ネ」

 準備を終えたミキは自分も裸になる。その裸体を見て、わたしは思わず息を呑んでしまった。

 艶やかで真っ白な肌、こんもりと盛り上がった形のいい乳房に桜色の乳首。見ているだけで、その肢体からはふわふわとしたやわらかさが感じられる。

 わたしは呆然と、それでも視線をはずすことができず見つめてしまう。

「やだ、じろじろ見らんで」

 ミキは恥ずかしそうに身をよじった。

「じゃあ、こけ座ってくれん」

 スケベ椅子に座らされ、ミキはわたしの背中や手足を丁寧に、しかも身体を密着させて洗ってくれる。そのあいだ中も、何かと話しかけてはくれるが、わたしは彼女の問いかけに対して答えることしかできない。

「お客さん、若かね。いくつ?」

「は、二十歳です」

「こぎゃんところ、初めて?」

「は、はい」

「まさか、女も?」

「……」

「へえ、じゃあ、うちが初めてん女になるったい」

「え? あ、はい……」

「ふふふ、それじゃあねぇ、うんとサービスしちゃる」

 ミキはそういって、わたしの指を自分の秘所にいざなった。そのぬめぬめした感触に、一物は大きくそそり立つ。

「うふふ、大きゅうなってきた」

 わたしの前にひざまずいたミキは、そういって握りしめ上下にこする。

「どぎゃん? 気持ちよか?」

「は、はい」

「オッパイ、さわったっちゃよかよ」

 わたしはいわれるがまま、乳房に手を伸ばす。その感触は、この世に存在する何ものよりもやわらかく感じてしまう。

「ふふふ」

 うわ目づかいにわたしを見るミキ。わたしは乳房の感触と、彼女の手の動きに早くも頂点を迎えそうになった。

「キャ!」

 わたしは、なんの前触れもなく精液をほとばしらせてしまった。その勢いに、ミキは驚きの声をあげた。

「すごか、びっくりしてしもうた」

「すいません、ごめんなさい」

 わたしは、女性相手の貴重な1発を手だけで放ってしまった自分を悔いる。けれど、ミキはやさしくほほ笑むと、わたしの耳もとでささやいた。

「これで緊張もほぐれたやろ。今度はうちん中で、ネ」

 続いて二人で湯船につかる。ミキの乳房がぷっかりと浮かんでいるようすが間近になる。それを見るだけで、わたしの股間は早くもうずきはじめた。

「じゃあ、今度は……」

 ミキはそういって、いきなりわたしの両脚を湯船の縁にかけさせた。

 何がはじまるんだろうと思った。

 ぶざまな格好になり、股間がミキの眼前にさらされる。興奮はしていたが、緊張でモノはうなだれたまま。そんな一物を、ミキはいきなりほお張ったのであった。

「あ……」

 わたしは悶絶した。

 伝わってくる温かさとぬるみ。ミキの舌はわたしの全体をはいずりまわり、絡まってくる。そして、吸いつきながら抜き差しをくり返し、敏感な部分を探ってくる。

 わたしは瞬時にして達してしまった。最後の1滴までしぼり出したミキは、手のひらに吐き出された精液をたらし、愛らしい笑みを返してくれたのであった。

 その後、マットに移って泡踊り。ミキの身体が、ぬるぬるとわたしの上で躍る。その心地よさは、まさに天国へ召されたようだった。

 躍っている途中で足や手の指を内部に納めてくれ、また一物を咥えてくれる。その感触に、2発出したというのに早くも復活をとげる。

「すごか、元気ね」

 ミキもうれしそうにいってくれる。

 最後にもう一度風呂につかり、クライマックスのベッドへ。

「じゃあ、男にしちゃる」

 長く濃厚なキスのあと、ミキはあお向けに寝てわたしを誘った。

「好きなごつしてよかよ、うちん身体」

 わたしはミキの乳房に吸いつき、あちらこちらをいじくった。そのあいだ、ミキは一物を握り、微妙な刺激をあてえてくれる。

「そろそろ、よか?」

 わたしは大きくうなずく。

 ミキは身を起こし、わたしをあお向けにした。そして馬乗りになると、自ら内部へ導いてくれたのだった。

 むにゅりとした粘膜におおわれ、わたしは挿入をはたした。けれど3発目だというのに、ミキの締まりやぬるみに果てそうになる。

「いかんいかん、まだもったいなか」

 ミキはそういってくれる。だが全身をバウンドさせる抜き差しに、わたしは簡単に頂点を迎えてしまったのだった。

「最初やけんね。ばってん、今度はもっとゆたーっと楽しもうね」

 ミキの表情は、まさに天使。そしてあたえられた快感と歓喜は、母からの抑圧への反動を生み出すのにじゅうぶん過ぎた。

 ミキのことが忘れられないわたしは、給料のほとんどをはたいて週に1度は店にかよった。ミキも歓迎してくれ、わたしは快感をむさぼった。

 しかし給料の額はしれている。当然、限度が見えてくる。今のように気軽に借金できる消費者金融もない。寮なので住むには困らないが、食べるものを切りつめるようになる。

 とうとうわたしは仕事中に意識を失った。原因は栄養失調。

「戦時中や戦後間ものうじゃあらんめえし、いったいなして」

 医者にいわれたが、その理由を答えることはできず、また、それを機会に風俗がよいもやめた。

 今となっては笑い話だが、おかげで女性恐怖症も治った。その点では、ミキという女の子、そしてミキのいる店に誘ってくれた先輩と同僚に感謝している。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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