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【中高年の性告白】第185回「五十路女に売春を持ちかけられ」兵庫県在住O・Kさん(61歳)

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【中高年の性告白】第185回「五十路女に売春を持ちかけられ」兵庫県在住O・Kさん(61歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【五十路女に売春を持ちかけられ】兵庫県在住O・Kさん(61歳)

 いまから40年ほど前のこと、大学生だったわたしは大阪の下町で下宿生活を送っていた。

住んでいたのはボロアパート。台所やトイレは共同で、もちろん風呂ない。仕送りも限られ、現在のようにバイト先もさほど多くなく、食うものも食わずの、その日暮らしを強いられていた。

 そんなとき臨時の家庭教師でまとまったが手に入り、勢いでパチンコ屋に出かけた。運がよかったのか、そこそこ勝って意気揚々と店を出た。

 そんなわたしに声をかけてくる人がいた。相手の顔を見ると、40はおろか50も超えているんじゃないかと思えるオバサンだった。

「兄ちゃん、ようけ出しとったなぁ」

「ええ、まあ……」

「どうや、ちょっとウチとつき合えへんか?」

「え?」

「5000円、いいや、兄ちゃん男前やさかい3000円でええで」

 最初はいっている意味がわからなかった。けれど、ちゅうちょしているわたしの腕を取り、ひじを乳房に押しつけ、妖しい視線を送ってくることで彼女が売春婦であることがわかった。

「ちょ、ちょっと」

「なんや、恥ずかしがってのん?」

「いや、そうと違て」

 いくらなんでも、母親と同じくらいの女性を相手にできない。3000円は当時の相場でもかなり安いが、欲望に負けてこんなオバサンを相手にしたとなると後悔はまぬがれない。

「ごめん、堪忍して」

「なんで?」

「なんでていわれても」

「ウチはそんなに色気のない女か?」

 オバサンは寂しそうな目でわたしを見た。

 わたしは彼女の顔をまじまじと見つめる。目尻や口元にしわが寄り、ところどころにシミも浮かんでいる。とはいえ、どことなく熟した色気があり、若い女の子にはない妖艶さもたたえている。

 童貞ではなかった。高校時代につき合っていた彼女と初体験はすましている。とはいうものの、相手も処女だったこともあって濃厚淫靡な行為というわけではなかった。

 元来、わたしは好奇心が旺盛な性格だ。百戦錬磨、手練手管に長けた女性というものは、どんなセックスを行うのか興味がある。それに、年の差が30もあれば、自分が何もしなくても慈しんでくれるだろう。

そのうえ、大学に入って特定の彼女がいなかったわたしの性欲処理は、もっぱらオナニー。相手がどうあれ、たまには生身の女を堪能してみたい。

 そんな結論に至ったわたしは、オバサンの誘いに応じた。オバサンは大喜びで、わたしを連れ込み宿へ引きずり込んだのであった。

 宿の女将は不釣合いなわたしたちを見ても無表情だった。オバサンは慣れているのか、案内された部屋に入るなり、女将にビールを注文した。

「ビール代はウチが払うからな」

 当たり前だとわたしは思いつつ、のども渇いていたのでちょうどいいか、と考えた。けれど彼女は、2つ並んだグラスの片方にビールをそそぎグイグイ飲み干すだけで、わたしは1滴も口にすることはなかった。

「ほな、ヤろか」

 ビール1本を一人で飲み干すと、オバサンはいきなり服を脱ぎはじめた。

「ほら、兄ちゃんもさっさとしいや」

 こっちは客のはずなのに、どうして偉そうな口をきかれなくてはならないのか。疑問に思いながらも上着と肌着、ズボンを脱ぎ、パンツ1枚になる。すると、わたしの身体を見た裸のオバサンは、突然、襲いかかってきた。

「な、な、な!」

「な、なんにもせんでエエから、なんにもせんでエエから、ウチのしたいようにさせてくれたらエエから」

 オバサンはそういって、わたしの身体にむさぼりついてくる。その目は危ないクスリでも打っているかのように焦点を失い、常軌を逸し、潤んでいる。

「む、むむむ……」

 わたしにおおいかぶさり、胸板や首筋を舐めていたオバサンは、いきなり唇を重ねてきた。舌が絡まりあい、唾液が流し込まれる濃厚な口づけではあったが、その口臭には少しへきえきした。

 だがオバサンは、そんなわたしの気持ちを知る由もなく、首筋、胸板、へそ、下腹へ顔をずらすと残していたパンツをずりおろす。

「なんや、まだかいな」

 あまりの迫力に臆し、勃起もままならなかったわたしを見て、オバサンは落胆めいた言葉を吐く。

「ほな、元気にさせたるわ」

 ニヤッと笑みを浮かべるおばさん。そのまま顔をわたしの股間に押しつけ、口だけでしなびた一物を吸い込んだのであった。

「あ……」

 まさに、むしゃぶりつくといった表現がピッタリのフェラチオだった。

吸い込むと同時に舌が縦横無尽にうごめき、あらゆる敏感な部分を探ってくる。吸いつきながら内ほほの粘膜を駆使し、おおいつくしてこすりあげる。

どうすれば男がよろこぶかを知りつくした技だ。瞬時にわたしの一物は屹立を果たす。

「大きなった、大きなった」

 まるで幼女が童謡を歌うようにくり返したオバサンは、なすすべもなくあお向けに寝転がるわたしの上にまたがってきた。

 彼女にいわれたとおり、本当にわたしは何もしていない。乳房にふれるわけでもなく、もちろん陰部への愛撫もおこなっていない。けれど、オバサンはわたしを舐りつくしただけで挿入を試みようとした。

「はう!」

 オバサンは大きな声をあげて貫きを受け止めた。内部はじゅうぶんに潤っているどころか、愛液で洪水状態になっている。

 オバサンは激しく腰を振る。垂れた乳房がぴたぴたと揺れ、ゆるんだ下腹が波を打つ。一物が突き刺さるたびにぢゅぶぢゅぶと汁がほとばしり、白くなった陰毛を濡らす。

 表現上はおぞましくもあるが、無我夢中になって欲望を貪る姿は艶然として美しくもあり、神々しくもある。と、そこまで記すとさすがに大げさだが、少なくともこのときのわたしは、そう思ってしまった。

「ああ、ええ気持ち、ええ気持ちや、たまらん、たまらんわ」

 オバサンは何度もつぶやきながら腰を動かす。わたしも彼女の淫気に毒され、このうえない光悦感を得てしまう。

「ああ、イク、気ぃ、イッテまう」

 オバサンはガクガクと小刻みに身体を震わせ、頂点を迎えようとしていた。その瞬間、狭いとはいえなかった膣の筒が、急激に締めつけを増す。

「ああ、ああ、もう、もう!」

 最後の瞬間、まるで手のひらで握りしめられるような圧力を知る。それと同時に、わたしも彼女の中で果ててしまったのであった。

 一戦を終え、わたしたちは煎餅布団の上に寝転がりながら話を交わした。それによると、オバサンは若いころから淫乱の気があったらしい。

「ウチの父親は昔気質やさかいな、近所のガキと遊んでも目くじら立てよったくらいやし」

 けれど、中学を卒業し、船場の商家へ奉公に出されたときに自分の性癖を知ったという。

「そこの旦那に無理矢理な。初めてやったさかい、そりゃ痛かったけど、その代わり気持ちエエて思たほうが大きかったかな」

 それから店の丁稚はおろか、出入りの人間にまで身体を許し、それを知った店の奥さんに追い出されたのだという。

「そんなんで追い出されたて親にもいわれへん。しゃあないからカフェーの女給になったり、飛田にいったり。そやけど、この歳やろ。もう、自分で稼いで、自分の身体慰めるしかしゃあないねん」

 わたしは黙って聞いていた。すると、オバサンはわたしに手を伸ばし、股間をいじくりはじめた。

「ウチの話、ちゃんと聞いてくれたん兄ちゃんだけや。どや、もう1発できるやろ」

 その後、今度はわたしが上になって彼女をよろこばせた。歓喜にむせぶ表情は、なんとなくかわいいとさえ思えたほどだった。

 2回戦を終え、カネをわたして旅館を出た。オバサンは別れ際にいった。

「兄ちゃん、大学生か。それやったら勉強して、偉なって、新聞に載るくらい有名になりや。陰ながら応援してるわ。迷惑やろうけど」

 その後、彼女と出会うことはなかったし、進んで探そうとも思わなかった。ただ、稀有な体験をさせてもらったと、少しだけ感謝した。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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