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中高年の性告白

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【中高年の性告白】第186回「大枚はたいて試した3人戯」大阪府在住H・Tさん(63歳)

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【中高年の性告白】第186回「大枚はたいて試した3人戯」大阪府在住H・Tさん(63歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【大枚はたいて試した3人戯】大阪府在住H・Tさん(63歳)

 3年前の話。オレは万馬券を当てた。競馬は長くやっているが、こんな大金を手に入れたのは初めてだ。

 どうせなら思い切って使ってやろう。あぶく銭を長く手元に置いていてもろくなことはない。では、何に使ってやろう。

 オレは考えた。

 服を買うとか時計を買うとか、残るものに使ってもしかたない。それは、現金のまま残しておくのと一緒だ。それに、オレは着るものには無頓着だし、時間なんか街中にいればあちこちでわかるしスマホもある。

 じゃあ、贅沢な料理を腹いっぱい食べるか、うまい酒を浴びるほど飲むかのどっちかだ。

 いや、それよりももっといいものがある。こんなときは、フカフカの肉布団だ。

 雄琴もいい、福原の高級ソープもいいだろう。目の玉飛び出るほど高い店で、べっぴんさんを一晩貸切りというのも捨てがたい。いや、ソープよりもヘルスで同じだけ使えば、どれだけいい目が見られるか。

 色々考えてはみたが寄る年波には勝てない。一晩、一日借り切っても、できる回数は知れている。若いときなら何発でも大丈夫だったが、このごろは朝起きるときでも元気がない。

 けれど、待てよ。一人だから無理があるんで、相手が変われば気分も変わる。いっそ二人同時に責めれば、オレもギンギンに元気が出るんじゃないか。

 そう思ったオレは、女の子二人つまり二輪車を思いついた。それなら2発くらいは大丈夫だろう。そういえばスポーツ新聞に、二輪車コースのあるホテヘルの広告が載っていた。

 オレは桜ノ宮のホテルにしけこみ、ワクワクしながら電話をかけた。

 あらわれたのはミキにユリという、髪の毛は金髪に近い、目の周りに派手な化粧をした女の子だった。オレは、いまからこの二人を好きなようにできるという興奮で身体が熱くなる。

「先にシャワー浴びてきま~す」

 そういって二人は風呂に消えた。出てきた時には、バスタオル1枚を巻いただけ。デカい乳の谷間がはっきりと見える。

「お客さんもシャワー、浴びてきてください」

 いわれるままに、オレも風呂に。チ×ポの周りをとくにきれいにして部屋に戻ると、二人はベッドに腰かけあれこれ話していた。

「でなぁ、ムカツクねん、あいつ」

「それってヤバいんちゃうん。ささっとシメたらええやん」

 オレが出てきたことも気づいてないようだ。

 けれど、そこは商売。いざ、ことがはじまると、二人はあお向けに寝たオレの身体をすみからすみまで舐めはじめる。

 ミキは少し日焼けしているが、ユリは真っ白な肌をしていた。どちらも胸は大きく、ミキの乳首は小さなブドウくらいでユリは豆粒くらいの大きさだった。

 オレは右手でミキ、左手でユリの乳を揉みながら、舐められる感触を楽しんでいた。やがて二人はオレのチ×ポを手に取ると、同時に舌を伸ばしてしゃぶりついてくる。

「うん、うううん」

 ミキが咥えると、ユリが金玉を舐める。交代でユリがほお張ると、ミキは尻の穴を攻めてくる。

「気持ちいいですか?」

「ああ、最高や」

「ミキのんも舐めて」

 ミキがオレの顔面にまたがってきた。ユリはくちゅくちゅと音を立てて尺八を続ける。ミキのオ×コに舌を伸ばすと、とろりと汁がこぼれてくる。

「やああん、気持ちいい」

「今度はユリの番」

 入れ替わってユリがまたがりミキが咥える。ミキの尺八は気持ちいいが、ユリを気持ちよくさせることが気になって集中できない。

「うん、うん、なあ、そろそろ挿れよか」

 待ってました、とばかりにオレはうなずいた。

「どうします? ミキが先? ユリが先?」

「え? そんなん、そっちで決めてくれや」

「どうするぅ? ユリぃ」

「ミキが先でエエよ」

 話はまとまり、ミキがオレのチ×ポにまたがり中に入れる。ユリは、相変わらずオレに舐めさせる。

 ミキの動きは激しくて、中の塩梅も気持ちいい。けれど、目の前にあるのはユリのオ×コだ。顔が見れないので興奮が半減する。

「な、なあ、ミキちゃんの顔、見せてぇや」

「見たいんや。ミキのいやらしい顔」

 当たり前だ、とオレはいいそうになるがこらえる。

 ユリはオレからおりて横に寄りそい、唇を舐めてくる。そして、オレの手を自分のオ×コに誘う。

 オレは横目で腰を振るミキを見て、指はユリのオ×コをかきまぜて、もう片方の手でユリの乳を揉んで、ユリはオレの乳首とかいじくりながら舌を口の中に差し込んでくる。

「やああん、ああああん、ミキ、いくぅ、あああん、イクぅうう!」

 ミキはイッたが、オレはまだだった。ユリに気がとられ、ミキの気持ちよさが全部伝わってこない。

「今度はユリ」

 ユリがまたがり腰を振る。ミキはユリと同じようにオレの顔を舐め、手をオ×コに導く。

「やああん、あああん、大きい、固いぃい!」

 ユリの声が部屋中にひびく。オレはそんなユリのオ×コの締まりとぬめりを味わいながら、まずは一発吐き出した。

 しなびたチ×ポを、また二人は同時にしゃぶりはじめた。2つの舌がまとわり着く感触は、オレを簡単に勃起させる。

 二人そろっているんだから、オレには試してみたいことがあった。それは鶯の谷渡り。つまり、四つんばいにした二人を並べて交互に後ろから入れるというアレだ。

 それをいうと、ミキとユリは顔を見合わせ怪訝な表情を浮かべる。

「恥ずかしいしぃ」

「エエやん、頼む」

 客のオレが、なんでここまで気を使わないといけないのか。

「もう、しゃあないなぁ」

 二人は並んで尻をこっちに向けた。オレはユリに入れてミキのオ×コを探る。そして今度はユリを探ってミキに。

「やああん、抜かんといて、もっとぉ」

「なあ、お願い、もっと突いてぇ」

 恥ずかしがっていた二人だが、興奮してくると長く入れられることをせがむ。けれど、オレにチ×ポは1本しかない。二人を同時に気持ちよくさせるのは至難の業だ。

 それをどうにかこうにかこなし、二人は名刺を置いて部屋を出て行った。

 そんなことをしたオレだが、結論をいうと、あまりよくなかった。二人同時だと妙な気を使うし、集中もできない。

 やっぱりオ×コは1対1がいいと思った。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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