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中高年の性告白

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【中高年の性告白】第184回「主婦3人との共同不倫」神奈川県在住H・Sさん(58歳)

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このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【主婦3人との共同不倫】神奈川県在住H・Sさん(58歳)

 20年前ほどの話。わたしは百貨店の外交員だった。お得意さまはお金持ちの奥様方がほとんどだ。

 百貨店業界といえば、昨今でも不景気な業界の代名詞のようだが、それでもどうにかこうにか営業を続けていられるのは、外交員の力によるところが大きい。つまり、わざわざ店にきてもらうことなく、大きな買い物をしてくれる顧客のおかげというわけだ。

 どんなに不況でもカネというのは、あるところにはあるもので、相手の好みさえ間違わなければかなり高額な品物でも買ってもらえる。そのかわり、少しでも相手の気分をそこなえばジ・エンド。どんなに平あやまりしても許してもらえることはなく、もちろん何を紹介しても買ってもらえることはない。

「枕営業」という言葉がある。うわさだけだが、契約のために身を売った女の話は聞く。しかし、契約や購買のために身を呈するのは、何も女ばかりではない。男のセールスマンでも、誘惑されて断れなくて……、という話はある。

 だから相手が女性一人の場合、玄関口で部屋にはあがらず、ドアは開けたままというのがセオリーだ。それでも、どうしても断れなくて、もしくは相手が自分好みだったので、ズルズルと関係を結んでしまう男はいるらしい。

 いや、「らしい」と書いたが、じつはわたしもその中の一人なのだ。

 相手の名前はI子。とある有名企業の創業者一族の若奥さまである。年齢は35歳。姑、大姑が健在で、何かと気苦労も多いらしい。

 けれど、もともとが良家のお嬢さま。蝶よ花よと育てられ、つつましやかな深窓の令嬢というよりは、わがまま気ままな性格だ。前に担当していた男のちょっとした失敗でいきどおりを買い、そのぶんわたしは何があっても従順につくすように配慮していた。

 それが気に入られたのか、いつの間にか身体の関係を持つようになった。

 最初はホテルの1室だった。商談をしたいからといって呼び出された。わたしはアタッシュケースの中に、彼女の好みそうな貴金属をつめて出かけていった。

 ホテルといっても、もちろんラブホテルではない。日本でも1、2を争う高級ホテルだ。そこの最上階のスィートルーム。I子は黒のロングドレスをまとってわたしを待っていた。

 失礼のないように気を使い、慇懃な態度でわたしは商品の説明をくり返した。けれど、彼女はわたしの話など上の空。脚を組んで前かがみになり、ひざの上にひじを立て、手の甲をあごに当てている。

 潤んだ目でわたしをじっと見つめ、開いた胸もとからは豊満な乳房の谷間が見える。スラリと伸びた肉づきのいい脚。組み替えるごとに、チラリチラリと下着が顔をのぞかせた。

「どうです、お気に入りの品はございましたでしょうか」

「そうねぇ」

 彼女は身体を反らし、ソファーの背もたれに身体を預けていった。

「全部、いただこうかしら」

「え? いま、なんと……」

「全部いただくわ。支払いはカードで」

 わたしは耳を疑った。アタッシュケースの中身、すべての値段を足すと8桁の金額になる。しばらく遊んでいてもノルマが達成し続ける金額だ。

「ほ、本当に……」

「疑うの?」

「いえ、めっそうもない」

 少しでも意見めいたことをいえば、すぐに機嫌を悪くする。ここは素直に従ったほうが身のためだ。

「ただし、条件があるの」

 彼女は静かな声でいった。

「わたしを、十分満足させてちょうだい」

「え?」

「最近、寝つけないの。理由はわかってるけど、こればかりはね」

 I子はそういって立ちあがる。そして、かかとの埋まるじゅうたんを踏みしめ、寝室に向かった。

 一瞬迷いはしたが、もはやあとには引けない。ここで拒絶を示すと、きょうの商談どころかわたしの立場もあやうくなる。セックスに自信があるわけではないが、仕事柄、奉仕に嫌悪はいだかない。

 カーテンが引かれた部屋の中で、I子はベッドに座りわたしを待っていた。

「さあ、こっちへいらっしゃい」

 わたしは緊張しながらおずおずと近づいていく。

「わたしを、ごちそうしてあげる」

 彼女は立ちあがり、わたしに抱きついてきた。わたしは彼女の身体を受け止め、唇を重ねたのであった。

 裸になったわたしとI子は、ベッドの上で長い時間、絡み合っていた。いや、絡み合うという表現は的確ではない。どちらかというと、身体の密着というよりは、部分と部分の接触というほうがふさわしい。

 まずは秘部を舐めるよう命じられた。わたしは、あお向けになって脚をひろげるI子の股間ににじり寄り、顔面を押しつけてしゃぶりつくす。

 肉ビラを唇ではさみ、クリトリスをなぞり、あふれ出る蜜をすすりながらクレバスの中に舌を差し込む。I子は大きく身体をバウンドさせながら、わたしの頭を押さえつけ、悶え、喘ぐ。

「いい、やああん、いい、もう、だめぇ!」

 わたしの口戯だけでI子は達する。

「よかった、じょうずよ、これはごほうび」

 そういって、今度はI子がわたしをしゃぶってくれる。しかし、頭を押さえつけるとか、腰を振るといった行為が許されないのはわかっている。愛撫を受けていても、主導権を握っているのは、あくまでもI子のほうだ。

 男根をさんざんしゃぶったI子は自分も興奮しはじめたのか、わたしを口から抜き取ると挿入をせがんだ。

「ねえ、きて、挿れて」

 わたしは彼女の満足を導き出すよう、あらゆるテクニックを駆使する。腰の動き、抜き差しのストローク、挿入中でも忘れない乳房への愛撫。

「あああん、だめぇ、もう、やああん、もう、イク、いくぅう!」

 I子は達する。それと同時に、わたしもI子の下腹の上にザーメンを吐き出すのだった。

 それが功を奏したのか、もしくは災いを招いたのか。I子はある日、客を紹介するといってきた。

「二人ともわたしのお友だちなの。丁寧におつき合いしてあげてね」

 その言葉が何を意味するのか、S子とY子という二人に女性に出会ってからわかった。

 I子の友だちというくらいだから、どちらも良家の人妻だ。自由に使えるカネはたんまりと持っている。上客とめぐり合えたと、わたしは素直によろこんだが、目的はずばり身体。

「I子さんには、よくしてらっしゃるらしいですわね」

 二人きりで会ったとき、S子はいった。

「宅の主人も元気がなくて」

 I子もS子もY子も、歳は同じくらい。つまり、30代前半の脂の乗り切った身体を持てあましているというわけだ。

 生活環境も年齢も同じだが、そこは人間、性格は違ってくる。S子はどちらかというとおとなしいタイプで、初めてのときもおどおどしていた。不倫は初めてで、冒険にチャレンジしたというようすが見え見えだった。

 けれど、いざコトがはじまると、大胆というか、過激というか、大きな声をあげ、身をくねらせ、わたしが達しても咥えて離さない。復活すれば馬乗りになって自分で導き、貪欲に何度も求め、狂う。

 Y子は、まるでセックスをスポーツかゲームのように楽しむタイプだ。シチュエーションにこり、いきなりホテルというわけではない。

 あるときはドライブをし、夜景をながめ、それからしっぽりと身を重ねるという、ロマンチックなシーンを楽しむ。けれど、あるときは公園の草むらで、覗き魔に見られながらのセックスを求めてくる。そして、あるときは縛りをせがみ、逆にわたしを縛ってムチでたたいてよろこぶときもある。

 3人が3人とも個性があり、しかも色白で色気のある、スタイルも申し分のない女性ばかり。そのうえ売り上げは以前の数倍以上となり、彼女たちの相手をしているだけで、ノルマはもちろん、売り上げレースのトップでい続けることができた。

 まさに我が世の春だが、問題がないわけではなかった。

 わたしの滅私奉公に気をよくした3人は、週に3日も置かず呼び出すようになってきた。ひどいときには1日に3人と約束を交わすときもある。

 つまり、出社してそのままI子の指定する場所に行き、午後一番にS子の相手をして、夜にはY子というようなパターンだ。

 これではさすがに身が持たない。けれど断りでもしようものなら、いったいどんな仕打ちが待ちかまえているかわからない。

 しかも最悪なことに、3人ともジェラシーを感じはじめている。早い話が、性欲を満足させてくれる男の奪い合いということだ。

「ねえ、最近、ほかの人とはどうなの?」

 I子が聞く。

「わたしだけっていうわけにはいかないのかしら」

 S子がいう。

「1週間、連続で会うって、ダメ?」

 Y子がたずねてくる。

 それなりの返事をして、その場はやり過ごすが、いつまでも平穏無事というわけにはいかないだろう。そして、3人とのつき合いで疲労もピークに達し、立ちくらみや動機息切れは当たり前、体重もガクッと減った。

 背に腹はかえられない。わたしは外交員の職を辞した。上司は引き止めようとしたし、しつこく理由もたずねられたが、適当な理由で切り抜ける。次の職場で給料は半分程度になったが、それでもよかったと思っている。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集

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