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【中高年の性告白】第182回「悩殺された巨乳熟女との一夜」東京都在住H・Fさん(52歳)

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【中高年の性告白】第182回「悩殺された巨乳熟女との一夜」東京都在住H・Fさん(52歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【悩殺された巨乳熟女との一夜】東京都在住H・Fさん(52歳)

 顔から胸に移って尻、そして脚。これは年齢をへるにしたがって、男がまず女を確認する順序だという。

 たしかに10代のころは、顔を見てから判断し、それから胸の大きさを見定めたものだった。けれど40代も半ばを越えると、真っ先に胸に目がいってしまう。その後、顔を見てがっかりすることもしばしばだ。

 とはいうものの、わたしは若いころから女の胸が好きだ。薄着の夏場はもちろんのこと、寒い冬でもニットのセーターを盛りあげる乳房のふくらみに、ついつい目がいってしまう。

もちろん、豊乳であることが条件である。最近は中学生くらいの年齢でも胸の大きい女の子が増えて、その点ではいい時代になったものだと思う。

 しかし巨乳フェチのわたしは、常日頃から不満を抱いて生活をしている。それは、30年近く連れそった女房が貧乳だということだ。

 彼女とは大学生のときに知り合い、就職して間もなく結婚した。胸の小ささは少し不満に思ったが、生涯の伴侶を乳房の大きさだけで選ぶわけにもいかない。

 顔はそこそこ美人の範疇に入るし、性格もおだやかで申し分ない。料理が得意で掃除もまめにこなすし、両親との折り合いもいい。

 わたしみたいな男には、もったいないほどの女房だが、バストのサイズがAというのはいかんともしがたい。友人たちの中には、ブラウスのボタンを弾き飛ばしそうなほど巨大な乳房を持つ女性といっしょになったものもいる。

 たしかに顔立ちや性格云々ではウチの女房のほうが勝っているだろうが、夜毎、あの乳房に顔をうずめ、揉みしだくことのできる権利を有しているというだけで、うらやましく思える。

 だからといって、そのことを原因に女房と別れるわけにはいかない。それにしても、世間や近所、知人友人、両親親戚の評判がいい女房。離婚の原因が貧乳だということが知れわたれば、わたしはみんなから総すかんを食らってしまうだろう。

 だが、世の中には巨乳女がはびこっている。テレビをつければ、これ見よがしに乳房の大きさをアピールするアイドルがきわどい衣装で登場するし、雑誌を開くとFだのGだのHだの、信じられないサイズのバストがグラビアを飾っている。街を歩けば、思わず振り向いてしまうほどの胸のふくらみに遭遇する。

 欲情をおぼえてみても家で待っているのは、ブラジャーが必要ないんじゃないか、と思えるほどの女房。一度、それとなく豊乳器具や胸が大きくなるサプリをすすめてみたが、けんもほろろだった。

 しかたがないので、どうしても我慢ができなくなると風俗に出かけ、できるだけ胸の大きい女の子を指名したりしていた。

 そんなある冬のこと。わたしは出張で大阪に向かった。1泊の予定でホテルを取り、思ったよりもスムーズに仕事も終わったので、空いた時間を観光についやすことにした。

 アメリカ村に心斎橋、道頓堀。人ごみをかき分け歩いていると、やはり目につくのは胸もとを大きく開いた衣装の女の子たち。ミニのスカートにブーツをはいて、ファーつきのコートをはおっているものの、下に着ているシャツからは乳房の谷間がはっきりとうかがえる。

 グリコの看板や巨大なカニのディスプレイもそっちのけで、わたしは女の子たちの乳房を観察し、次第に興奮をおぼえたのだった。

 しかし、初めての土地で風俗店に行くことができるほどの勇気はない。さて、これからの時間をどうしたものか、と考えたわたしは、のどの渇きと空腹を満たすため、とりあえず1軒の居酒屋に入った。

 カウンターに座り、焼酎のお湯割を頼んで一息つくと、わたしをじっと見つめている視線に気づいた。何気なくその方向を見れば、1人の女性が微笑を浮かべてわたしに視線を送っているではないか。

「となりに座っていいかしら」

 彼女はいった。

「え、あ、はい」

 わたしが承諾すると、彼女はいそいそと横の席に移動する。

「お仕事?」

「はい」

「あら、東京の方? わたしもなの、仕事でこっちにきてるの」

 年齢は40歳くらいだろうか、彼女の唇はしっとりと濡れ、目もとも酔いのためか妖しく潤っている。とくにわたしの目を引いたのは、巨大にふくらんだ胸。大きくU字に開いたシャツから乳房の谷間がくっきりと浮かんでいた。

 わたしはチラチラと白い肌に豊満な乳塊をながめ、彼女もそれに気づいたのか、わざと前かがみになって見せつけた。

やがて、閉店時間となり、わたしたちは深夜の町に放り出された。

「どうします? これから」

「ホテルに戻って……」

「帰ちゃうんですか? せっかくお知り合いになれたのに、このままなんて」

 彼女はいきなり、わたしに腕を絡ませてきた。そしてやわらかな乳肉を押しつけてくる。

「送ってくれません? わたしの部屋まで」

 商売女の類でもなさそうだ。巨乳好きのわたしに異存はない。

 そのまま、わたしたちは彼女のホテルにおもむいた。

 部屋に入るなり、彼女はわたしに抱きついてきた。押しつけられる乳房の柔らかさが胸板に心地いい。唇を重ねあいながら胸に手を伸ばすと、着衣の上からでも手のひらにあまるボリュームが感じ取れる。

 わたしたちはそのまま、もつれ込むようにしてベッドに転がった。彼女の乳房の感触でボルテージが最高潮になっていたわたしは、あせりをおさえつつ衣装をはがす。

「おお……!」

 わたしは下着姿になった彼女を見つめ、思わず感嘆の声をあげてしまった。

 カラフルなブラジャーから、いまにも零れ落ちそうな両の乳房。身動きするたびにたっぷりと揺れ動き、わたしを誘惑する。恐る恐る手を伸ばしてホックをはずすと、真っ白な柔塊の頂点に、薄いブドウ色に染まった乳首が早くも勃起している。

 わたしはたまらなくなり、感情のおもむくまましゃぶりついた。舌には甘い味がひろがり、谷間の顔をうずめると、ほほになめらかな温度が伝わってくる。

「あああん、早くぅ」

 さんざん乳房を舐って堪能しながら陰部もこねくりまわすと、彼女は挿入をせがみはじめる。わたしは屹立した一物に手をそえ、ぢゅくぢゅくに潤んだ秘部に突き立てた。

 奥までめり込ませ、わたしは彼女を抱きあげた。身を起しても彼女の乳房はかすかに垂れさがるだけで、醜く形を崩すことはない。

下から突き上げれば水をふくんだ風船のように上下に揺れ、わたしは顔面を押し当て、歓喜に打ち震える。その後、ふたたび正常位に戻り、彼女の足をかかえて、わたしは抜き差しをくり返した。

律動のたびに、彼女の胸は規則正しい動きでこたえてくれる。

「あああん、ダメ、イク、イッちゃう」

 わたしも頂点をおぼえ、ヴァギナから抜き取ると、愛液で湿った一物を乳房の間にはさんだ。そしてズリズリュとこすり、そのまま勢いよくほとばしりを放つ。

美麗の乳房を白濁の精液で汚すことは、わたしのかねてからの夢だったのだ。

 満足をおぼえたわたしは、気分よく朝を迎えて東京に戻った。やはり大きな乳房はいいものだと実感しつつ。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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