夕やけ大衆の読者の皆さん、スケベ漫画家・成田アキラでございます。

　今回は、ワシが女性のラヴィア、いわゆる小陰唇を糸で縫ってしまったお話しをしよう。

　そのプレイのお相手は、はワシが調教していたM嬢という女性。このコラムの前々回で乳首に針を刺すプレイをしたのと同じ女性だ。真性のマゾヒストでもあったM嬢は、ワシに苦痛を与えられるのが快感で、プレイで体が傷つくのも厭わない女性だった。

　左右のラヴィアを糸で縫い付けて膣口をふさぎ貞操帯のようにしてしまうというのも、M嬢から望んだもので、ご主人様であるワシへの忠誠の証だったのだろう。ワシもそこまで求められるのは、男冥利に尽きるし、ぜひ、M嬢の期待には応えてやりたくなってしまう。

　Sであるワシが、こんな気持ちになってしまうのもSMの面白いところでもある。本来はSはサディズム、Mはマゾヒズムを意味しているのだけど、SM業界では、Sはサービス、Mはマスターという意味である、とも言われているのだ。

　要するに、SMにおいて実は関係性を支配しているのはM側で、Sは逆にMが望むように奉仕をさせられている、という解釈だ。実際、深いSM関係においては、SはMを満足させるように、Mの体調やどこまで受け入れられるのかを見定め、深い信頼関係の中で調教をしなければならないのだ。一方的にSが好きなようにMを扱い攻め立てるようなものはSMとはいえないだろう。

　さて、いよいよワシとM嬢はプレイをする当日、まずホテル……ではなく釣り道具屋へ行った。と、いうのもラヴィアを縫うための糸を買いに行くためだ。こういうプレイに使う糸はなんでもいいというわけではない。なによりも、こういった出血をともなうプレイでは、衛生的なのが重要でナイロンの釣り糸が最適だ。木綿糸などを使うとそこからばい菌が入って化膿してしまうこともあるのだ。

　釣り道具屋でM嬢に「どの糸で、縫われたいんだ？」と問いかけるワシ。そして、すでに、これから行われるプレイを思って興奮状態のM嬢。

　あきらかに妙な2人連れに店員たちもチラチラこちらを見ている。彼らの視線によって、M嬢のテンションは更に上がる。そんな状態で、彼女は自分を縫う釣り糸を選び購入した。レジの店員に、釣り糸を渡すときのM嬢は、声もうわずり、手はじっとり汗ばみ震えていた。不審げな視線を投げかけてくる店員を尻目に、ワシらはそのままプレイするホテルへ向かった。

　ホテルについたら早速プレイ開始。

　興奮しきって息も絶え絶えなM嬢を脱がせるとと、もう股間はぐっしょり濡れてアソコはヒクヒクと蠢いていた。ワシは充血してぷっくり膨らんだ左右のラヴィアを消毒した縫い針と釣り糸を使って縫い合わせる。

　針がラヴィアに刺さるたびに、M嬢は「ンッ」、「アッ」とで声を上げるが、それは多分に甘い響きを含み、彼女が耐えているのは痛みなのか快感なのかもはや判別がつかない。

　ほどなくして完全に左右のラヴィアは縫い合わせられ、彼女の膣口は完全に閉じられてしまったーー。

　ワシはこの日から、一週間、この状態のままM嬢に日常生活を送らせた。

　普段はOLをしているM嬢は、たまに会社のお手洗いから電話をかけてきて「先生、これからオシッコします」なんて報告（ラヴィアを縫った状態でオシッコをすると、ムカデの脚のように幾筋にも分かれて放出されるそうだ）や、膣を閉じられてセックスやオナニーができず悶々とした日々を送っていることを訴えてきたりした。その都度、ワシはM嬢を言葉で責めつつ、彼女の脳が常にSMモードになるように務めた。

　以前もこのコラムで書いたが、プレイ中は脳をSMモードにしないと、痛みを感じたり精神的に不安定になってしまうことがあるからだ。……やっぱり、ここまで気を使うからこそSMのSはサービスのSと言われるのだろう。

　そのかいあって、一週間後、縫い合わせたラヴィアを開いた日のM嬢の乱れっぷりはすごかったよ。開放感と久し振りのセックスの快感で、獣のようだった。さすがのワシもタジタジだったよ(笑)。

成田アキラ先生プロフィール

1945年生まれ。もともとは子供向けの科学漫画を描いていたが。テレクラにハマり180度の方向転換。テレクラで出会った女性との体験漫画を描き始め大ブレイクする。その後も「女と車と温泉」にのめり込み、ついには女性をイカせるテクニック「V筋攻め」まで考案。現在もブログ、ツイッターと幅広く活躍している。スケベで世界を平和にすることを目的とした「日本艶主党」の代表でもある。

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