夕やけ大衆の読者の皆さん、スケベ漫画家・成田アキラでございます。

　今回は、ワシのSM体験の話をしよう。

　SMとはご存じの通り、サディズムとマゾヒズムを略したものだ。一口にＳＭとは言ってもプレイには色々な種類がある。

　一般の人が想像するような、縛ったり、ムチで叩いたり、言葉で攻めたりするようなもの。そして時には出血を伴うような過激なものまで。ワシはこれまでに、そんなバリエーション豊かなＳＭプレイを楽しんできた。

　こんな話をすると、よく質問されることがある。「ＳＭプレイって痛いし、苦しいんじゃないですか？」とね。

　もちろん、痛いし苦しいに決まっている。

　でも、すごく気持ちいいことでもあるんだ。これは体験してみないと分からないかもしれない。実際にワシもそうだったから。

　ワシがSMの気持ちよさを知ったのは、ある女性とのプレイがきっかけだ。彼女は、どマゾだったから仮にM嬢としておこうか。

　M嬢とは、雑誌に載ったワシの記事を見て、「マゾの私を調教して欲しい」と連絡をしてきたのがなれ初め。ワシは「うん、分かった。で、どんなことをして欲しい？」と聞いたわけだ。すると彼女は「乳首に針を刺して欲しい」なんていうんだ。

　ま、ワシとしてはそこまで言われたらやるしかない(笑)。でも、ここからがワシが変わっているところ、というか変態なところでもあるんだけど、まずはワシが自分の乳首で試してみたんだ。やっぱり女性に初めてのことをするには、女性がどれだけ痛いか、危険性はないのかをワシ自身がが知りたいからね。

　そんなわけで、ワシはまち針を自分の乳首に刺してみた、というわけだ。

　これは発見が多い体験だったよ。

　まず乳首の表面の皮は意外と丈夫で、かなり力を入れないと針がその表面を貫けない。それが猛烈に痛いんだ。

　でも、いったん、プチッと刺さったらするっと針は入っていく。皮の中の組織は柔らかいんだね。だけど、また反対側の皮を貫くときが痛い。針を刺すときの感触はプチッ、スゥー、プチッって感じなんだ。針への力のいれ加減も含めて、そういう感覚も自分で体験してみないと分からないことだった。

　さて、このプレイの流れとしては針はすぐ抜かず、刺したままにしておくんだけど、それが、ズキズキしてとんでもなく痛い。

　でもね、脳みそってのはよくできているもので、2～3分ガマンをしていると痛みがスッと消えていくんだ。それでふわーっとなんか気持ちが良くなってくる。

　これはドーパミンに代表される脳内麻薬がでるからなんだよね。

　だから女性に刺すときでも、2～3分耐えられれば楽になるって分かっているから、刺した瞬間に痛がったとしても、「ガマンしていれば気持ちよくなる」と自信を持って言えるんだ。自分の体で試しているわけだから、これほど確かなことはない(笑)。

　この痛みが快感に変換されるところがSMのキモというワケなのだ。

　実際、乳首をまち針で貫かれたM嬢は、最初は痛みで苦しそうな顔をしていたけど、次第に表情は恍惚として、股間をぐっしょりと濡らしていたのが印象的だった。

　このM嬢とは、この後もさまざまなプレイを楽しませてもらった忘れられない女性だ。その話はまた別の機会に。

成田アキラ先生プロフィール

1945年生まれ。もともとは子供向けの科学漫画を描いていたが。テレクラにハマり180度の方向転換。テレクラで出会った女性との体験漫画を描き始め大ブレイクする。その後も「女と車と温泉」にのめり込み、ついには女性をイカせるテクニック「V筋攻め」まで考案。現在もブログ、ツイッターと幅広く活躍している。スケベで世界を平和にすることを目的とした「日本艶主党」の代表でもある。

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成田先生Twitter

@hifuuyoyonarita