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このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
【援助を求めてきた旅先の女子大生】神奈川県在住I・Jさん(69歳)
女房は10年前に亡くなり、子どもたちも独立した。いまは年金と貯蓄で悠々自適の生活を送っている。
よく、寂しくないか、とたずねられるが、そんなことはない。趣味の旅行であちこち出歩き、いろんな人と出会っている。地方の人はだれもが親切で、草枕で鬼籍に入ることができればいい、とさえ思っている。
コロナが流行する直前、2年前の秋には山奥にある秘湯と呼ばれる温泉に行ってきた。紅葉には若干早く、湯治客の姿も少ない。わたしはひなびた温泉宿で、のんびりとくつろいでいた。
その宿で一人の女子大生と知り合った。研究レポートを仕あげるために、近くの遺跡、旧跡をたずねているという。
わたしも歴史や考古学が好きなので、一緒に出歩き、あれこれ説明を受け、もしくは教示しながら楽しい日を過ごした。
「お父さん、かなり物知りですね。わたしなんかかなわない」
彼女はわたしを「お父さん」と呼んだ。なんでも、幼いときに父親を亡くしているそうだ。
素直な黒髪を伸ばし、身体は細身で背は高く、品のいい清楚な顔立ちをしている。
わたしは彼女を孫娘のように思い、彼女も父親か祖父のように慕ってくれた。
それは、次の日に帰ろうと決めていた晩。最後ということもあり、わたしは彼女と二人で杯を重ねた。
月の明るい夜だった。開け放たれた窓から少し冷たい風が吹き込んでくるが、酔いで火照った身体にはちょうどよかった。
ビールを飲み、酒に替え、あれこれつまらない話しを交わしながら時間は過ぎていった。
最初はきちんと正座していた彼女もいつしか横座りとなり、素足とかかとをさらす。浴衣から顔をのぞかせるうなじと襟もと。時おりかいま見えるふくらはぎに、丸い腰の曲線がなんとも艶美である。
「ホント、楽しかったです。もしよかったら、東京に帰っても会っていただけませんか?」
「それはやぶさかじゃあないけど、彼氏に悪いだろ」
「そんな人、いません」
「ほう、世の中の男は見る目がないな」
「わたし、同い年とか若い男の子ってダメなんです。頼りなくて」
「そんなものか」
「できれば、お父さんみたいな人にうんと甘えたい」
冗談だと思って一笑にふした。しかし彼女は、潤んだ目でわたしのことをじっと見つめる。
「あのね、こんなこというのもなんだけど、お父さんにお願いがあるの」
「わたしに? なに?」
「あのね、いいにくいんだけど」
酔いがまわりはじめたのか、彼女の言葉づかいは次第に甘えたものに変わってくる。
ほほが桜色に染まり、唇がゆるみ、目がうわ目づかいで危うくなる。
「わたしね、一人暮らしなの。父親を早くに亡くしたでしょ。お母さんになにもかも頼るのは悪いし、できないし。だから、アルバイトしながら生活費とか学費とか出してるの」
「それは感心だ」
研究旅行などの費用は全部自腹らしい。まったくだれも、援助を与えてくれないと愚痴をこぼす。
「今回の旅行で、思っていたよりもおカネ使い過ぎちゃって。それで……」
彼女はうつむいた。わたしは媚びを売るようなその姿に、年がいもなく劣情をえてしまう。
「いくら必要なんだい」
「え? いいんですか」
「少しなら」
彼女は喜びを満面に示し、わたしに抱きついてくる。
「こ、これこれ」
「ごめんなさい。でも、お父さん、やさしいから甘えたくって」
「わかった、わかったから」
やわらかい感触と甘い匂いに包まれる。わたしの一物は、それだけでうずき出す。
「これだけ」
彼女はわたしにしなだれかかり、右手の指を立てた。
「それくらいなら」
「本当に?」
「ああ」
「ありがとう。じゃあ、お礼に」
うっとりとした目でわたしを見つめ、彼女は顔を近づけてくる。わたしは拒否することができず、重ねられる唇の感触を味わうのだった。
当然の成り行きで、わたしたちは肌を重ね合うこととなった。長い接吻を終えたあと、彼女は立ちあがり、浴衣の帯をとく。
「明かり、消していい?」
ぼう然と見あげるわたしは、黙ってうなずいた。
照明の落とされた部屋の中は、それでも月光が部屋の真ん中まで差し込み、ほのかに明るい。彼女は浴衣を畳に落とし、下着をはずす。
露呈されたのは、月の光を受けて青白い光沢を放つ肢体。盛りあがった乳房や張り出した腰、すき間の少ない太ももがなだらかな曲線を描き、股間には薄い茂みが影を落としている。
「あんまり見ないで。恥ずかしいから」
乳房と陰部を手でおおい、視線を落として彼女はいう。髪の毛がハラリとこぼれ、表情が半分隠れる。
わたしは興奮し、しゃがんだまま彼女ににじり寄った。そして、艶やかな脚にしがみつくと、そのまま頬ずりをして舌をはわせる。
「ああん……」
立ったまま、彼女は切ない吐息を漏らす。わたしが太ももをなぞり、そして秘部に顔をうずめると、身をよじって歓びの声をあげた。
「やん、ああん、そこ、ダメ……」
わたしは股間にしゃぶりついた。陰毛をかき分け、肉ビラを探る。すると、トロリとした汁がにじみ出し、したたり落ちる。
わたしは、それをすすった。彼女は身悶えし、わたしの頭を押さえつける。
「だめ、やあん、感じ過ぎちゃう」
ひざを折り、うずくまった彼女は、わたしのほほを両手にとって唇を重ねた。
「わたしも、してあげる」
わたしをあお向けにして、彼女はそそり立つ肉棒に舌をはわせる。絡みつく感触と温かなぬめりが、10代、20代の青年のようにわたしを怒張させる。
お互いに興奮の極致をおぼえたわたしたちは、そのまま折り重なり、交接をはたした。彼女の内部は締まりがよく、肉襞が細かく蠢く。みずみずしい肉体を堪能しながら腰を振ると、背中を反らせて身をよじる。
「あああん、やあん、ダメェ、あ、ダメダメ、イク、いっちゃうぅう!」
彼女は達した。わたしも果てる。量は少ないが勢いのあるほとばしりを放つ。彼女はそれを受け止め、ニッコリとした笑みを浮かべるのだった。
その後、彼女とは会っていない。携帯電話の番号を教えてはもらったが、連絡するのもちゅうちょしたし、コロナで人と会うのもはばかられたからだ。
それに、嫁入り前の女の子にわたしのような男がつきまとっては迷惑だろう。そのうえ、自分自身が深みにはまりそうで怖かったのもある。
あのとき渡したカネは2万円。いまから思えば、少ないように思う。
ひょっとしたら彼女はカネ目当てではなく、わたしのような年寄りが好みの性格だったのかもしれない。
あくまでも勝手な推測だが。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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