「聖職者」たる女性教師が売春により逮捕——。東京都教育委員会は９月１４日、驚きの処分を発表した。　

「２３区内の小学校に勤務する２７歳の女性教諭が懲戒免職処分となりました。その理由は、新宿区内で複数回にわたって売春目的で客待ちし、現金と引き換えに男性と性行為を行っていたため。昨年１１月に売春防止法違反容疑で逮捕され、不起訴処分となったものの、今年２月に同様の行為で再び現行犯逮捕されています」（全国紙社会部記者）

　処分を発表した都教育委員会も、この事実に戸惑いを隠せなかったようだ。本誌が同委員会に取材を申し込むと、担当者は次のように答えた。　

「女性教諭によると、“消費者金融で借りていた３００万円を返済するため”というのが、その理由でした。　しかし、学校では児童によく声かけをして良い関係を保ち、教師としての教材研究なども熱心にやっていたそうです。このようなことにつながるそぶりは、まったくなかったというのが、職場の評価でした」

　都教育委員会すら困惑する「女教師売春事件」は、なぜ起きたのか。その端緒を得るべく、本誌記者は９月下旬のある夜、現場へと足を運んだ。

　まず向かったのは２７歳女教師が客待ちをしていたとされる新宿区大久保の“立ちんぼ通り”。ＪＲ大久保駅南口を出ると、飲食店やラブホテルが並ぶ猥雑な通りが東に伸びている。通りを進み、山手線の高架下をくぐって道路を渡る。すると、スマホをいじる女性が何人か、所在なさげに道端に立っていた。　

「この３００メートルぐらいの通りが立ちんぼスポットです。廃れた時期もありましたが、今は再び、夜にどこからともなく街娼が現れます。昔は南米系でしたが、今はアジア系と日本人が半々くらいですね」（風俗ライター）

　先の女教師も、このあたりで客待ちをしていたとされるが、誤って私服警官を客引きしたことで逮捕されている。　

「コロナの感染予防の意味もあって、何度か警察による街娼の取締りが行われています。でも、プロの街娼は私服警官なんて、すぐ分かるから、スッといなくなる。女教師が素人だった証拠でしょうね」（前同）