秋の夜長は、美女の色っぽい姿を堪能するのにもってこい。特に映画は、高嶺の花のスター女優たちが、本気のセックスを披露しているのだ。

　そこで本誌は、性の世界を知り尽くした識者に「最高の濡れ場」を徹底取材。

　正常位編、騎乗位編、バック編、フェラ編、キス編の５つに分けて、それぞれベスト１０を選出してみた。本文ではトップ３を、表では残る７枠を紹介している。総勢５０人の芸能女優から栄えある「セックス女王」に輝いたのは！？

　まずは正常位編。第３位は不倫映画の金字塔『失楽園』（１９９７年）だ。当時、３０代半ばの黒木瞳（60）が、役所広司と不倫セックスを過激に演じた。

「黒木さんの成熟した大人のエロスを最も味わえるのが、終盤のホテルでの正常位です」（映画ライター）

　禁断の恋に溺れる二人が、ベッドで“心中”について語り合った後、「また、したくなった」　と役所が囁くと、「するなら、ずっとして」

　黒木は大胆におねだり。役所は息を荒らげながら、彼女のお椀型の胸を揉みしだき、小粒の紅色の乳首を吸う。そのまま、正常位で一気に黒木を貫くと、「ああああっ！」

　のけ反った彼女は、両手で男の背中にしがみつく。恍惚とした表情がアップになり、感じるあまり半開きになった唇が、濡れて光っているのが見て取れる。

　ピンク映画に８５０本以上出演している“ポルノ界の帝王”こと久保新二氏も、黒木の官能演技を絶賛する。

「リアルな喘ぎ声はもちろん、正常位で男と目を見つめ合うところが素晴らしい。熟練の技が光りますね」

　第２位はヒロインを高島礼子（57）が演じた『さまよえる脳髄』（93年）。

　ホテルのベッドで全裸になった高島。レースクイーン出身ならではの美脚を惜しげなく広げて、神田正輝のイチモツを受け入れる。

「あん！　はん・・・・・・！」

　深く突かれるたび、推定Ｅカップの乳房がプルルンと揺れ、木いちごのような乳首がツンと尖っている。ところが、そんな姿を見下ろしていた神田は何を思ったのか、彼女の細い首を両手で締めつけるのだ。

「あううう・・・・・・！」

　高島は苦しそうにうめき、枕をギュッとつかむ。首を絞められた状態で、神田がさらに腰を押しつけると、「うう、はあ・・・・・・はあ」　彼女は息苦しさか、それとも絶頂に達したのか、つま先までピーンと伸ばす。

「極めて危険な行為ですが、首を絞められて感じる女性を、気が強そうな高島さんが演じている点に、ソソられました」

　と、絶賛するのは、ハウツーセックスのＡＶにも出演経験がある“ビッグダディ”こと林下清志氏だ。

　そして栄えある第１位に輝いたのが、松坂慶子（69）。官能シーンが見られるのはヒロインを演じた『蒲田行進曲』（82年）だ。

　雷鳴とどろく夜、狭いアパートの一室で、風間杜夫が松坂の裸体を貪るように抱く。正常位で挿れると、「あああ、ああああっ！」

　乳房を剥き出しにした彼女は体をよじらせるが、肉棒は抜けない。風間に体を押さえつけられると、再び奥深くまで挿入される。

「はああん、銀ちゃん〜！」

　観念したように、松坂は男の首に両手を回し、泣きそうな声で叫ぶのだった。

　この名シーンを絶賛するのは、ネットフリックスドラマ『全裸監督』で、今や日本のみならず、世界的人気を誇る村西とおる監督だ。　

「誰にでもヤラせる、誰とでもヤッている女性に、萌えることはありません。女性のエロスとは、この松坂慶子さまのように、存在それ自体が持つ艶やかさに宿っています。こんな雅やかな姫君が“よがり泣く”なんて、という衝撃こそがエロティシズムです」

　松坂さん、ナイスです！

　続いては騎乗位部門だ。　

「女性が自由に動ける体位で、そのエロさがストレートに出ます」（ＡＶ監督）

　そんな騎乗位部門の第３位は、杉本彩（53）主演の『花と蛇』（２００４年）だ。　

「当時、杉本は３５歳。フィギュア人形のようなパーフェクトボディを持つ彼女が、ハードな緊縛からバイブオナニーまでこなし、二穴姦では潮も吹くほどの大熱演」（映画ライター）

　中でも、遠藤憲一との濡れ場は、杉本の本性があらわになっているという。　

「遠藤の激しい抜き差しに、杉本は髪を振り乱して喘ぐ。バックで乱暴に突かれたり、鏡の前でＭ字開脚させられたり・・・・・・」（前同）

　ダッチワイフのように扱われていた彼女だが、騎乗位になったとたんに一転。　

「ああん、ああっ、ああっ」

　甘い声を漏らしながら、クリトリスをこすりつけるようにハイテンポの腰振りダンスを繰り広げるのだ。

　前出の久保氏が言う。　

「腰つきがごく自然で、ヤリ慣れていますね。経験が生きているように見えるので、プライベートでも騎乗位が好きなのでは？」