〈勤務先はドバイの５つ星ホテル。６０分５万円（１回）、半日１３万円（３回）。　お客様は中華系でスキン着用。飛行機は自身で予約。宿泊費と渡航費は現地にて現金で支払いあり。事前にＰＣＲ検査必要〉

　８月初旬、ＳＮＳの女性専用トークサイトに、こんなスレッドが立ち、風俗嬢たちが色めき立ったという。

　風俗事情に詳しい作家の酒井あゆみ氏が解説する。

「このトークサイトは、もともと六本木の飲食店が、“ギャラ飲み”してくれる女性を探すために立ち上げたものだそうです。女性に謝礼を払って飲食を共にするギャラ飲みは、お酒だけではなく、“その後のお誘い”があることも。最近は、コロナ禍で仕事がない風俗嬢に向け、海外出張の募集が増えているんです」

　海外出張はツイッターやインスタグラムなどでも募集され、ドバイの他、ニューヨークやロンドンが渡航先だったこともあるとか。

「私も海外出張に行った子を５〜６人取材しましたが、現地で毎日１０人以上の客を取り、２週間で１００〜２００万円ぐらいになるそうです。かつては、中国の富裕層に日本のＡＶ女優が人気で、１０日で５００〜６００万円、中には１０００万円稼ぐ子もいたんですが、それと比べると、ずっと安くなっていますね」（前同）

　報酬が下がったのは、海外売春を希望する風俗嬢が増えたから。中国や中東の男性客にはＡＶ女優への憧れがあるので、肩書作りのために企画モノＡＶに出演する風俗嬢もいるという。

　日本の風俗嬢は、中国人だけでなく、中東や欧米の男たちにも、「韓国や中国の売春婦に比べて従順」と、人気があるんだとか。

「私が取材した子たちは、目を大きくする整形をして、おっぱいも豊乳。いわゆる“ビッチ”な感じの子が多かったですけどね。現地での会話は、スマホの翻訳機能が頼りだそうです」（同）

　海外出張ルートは、日本の風俗関係者と現地の風俗業者が連携しているケースが多い。このため、現地の“仕事場”は五つ星ホテルでも、風俗嬢が寝泊まりするのは安めのモーテル。

「最近は現地で稼いだ大金を日本に送る地下送金システムも整い、８〜１０％が手数料だそうです。　ニューヨークに行った女の子はこの手数料が惜しくて、バッグの中に現金を隠して出国しようとしたんですが、税関で見つかり空港で拘束、お金も没収されたとボヤいていました」（同）

　このコロナ禍で“海外出張”に励む風俗嬢は増える一方とか。我ら日本男児にできるのは、彼女らの無事の帰国を祈ることだけか？