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【中高年の性告白】第161回「熟女に嬲られた思い出」京都府在住U・Kさん(57歳)

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【中高年の性告白】第161回「熟女に嬲られた思い出」京都府在住U・Kさん(57歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【熟女に嬲られた思い出】京都府在住U・Kさん(57歳)

 高校時代というのはヤリたくてヤリたくて仕方なく、それでも相手がなかなか見つからなくて悶々としているものだ。最近の女子校生が、どれだけ積極的で節操がないのかは知らないが、ほとんどの男子校生はむかしとあまり変わらないと思う。

 わたしが生まれ育った京都は、大都市でありながら世界有数の観光都市でもある。住人の数も多いが、観光客も多い。季節によっては観光客のほうが多い。

 悪友の中には、観光にきた若い女性をねらってナンパにいそしむヤツもいた。話を聞くと、旅の恥はかき捨てというのか、声をかければ割合簡単に引っかかり、そのうえかなり大胆らしい。

 けれど、わたしにそんな勇気はない。友人たちが自慢げに話す猥談に耳をかたむけ、夜に思い出して妄想し、シコシコと自慰にふけるのが関の山だった。

 そんな40年前の夏だった。

 わたしが何気なく河原町を歩いていると、二人連れの女の人が声をかけてきた。年のころなら40代半ば前後。派手なワンピースを身にまとい、大きな荷物を持った、いかにも観光客風の女性だった。

「お兄さん、地元の人?」

「そ、そうやけど」

「よかった。金閣寺にはどういったらいいの?」

「金閣寺はバスに乗って……」

「歩いていけないの?」

「無理やと思う。バスでもそこそこ時間かかるし」

「あら、京都って意外と広いのね」

「もっと近くにいろんなものが集まってるって思った。金閣寺と清水寺は離れてるの」

「北山と東山やから全然別や。タクシーかバスに乗らな」

 当時はまだ、京都に地下鉄は走っていない。彼女たちは顔をつき合わせて、その日の予定を相談している。

「どうしよう。金閣寺をあきらめて清水寺にする?」

「そうねえ、清水寺のほうが近くにいろいろあるみたいだし」

「おすすめは清水寺やな。ちょっと足伸ばしたら八坂神社も祇園も近いし。金閣寺の近所にあんのは北野天満宮と立命ぐらいのもんや」

「立命?」

「立命館大学や」

「大学を見ても仕方ないしねぇ」

「そうだ、ボク、案内してくれない? お礼はするわよ」

 一人はいう。わたしはちゅうちょしたが、どうせ暇だし、アルバイト代わりにいいかな、と思った。

 それによく見ると、歳はとっているが、近所に住むオバさん連中のようにくたびれてもいない。肌も白いし、艶もある。そのうえ、どこからともなく匂ってくるような色気に満ちている。

「うん、かめへんよ」

 わたしは承諾した。彼女たちはわたしの言葉に喜び、タクシーを拾うのだった。

 車中で話を聞くと、二人は姉妹だった。東京に住む、どちらも未亡人で、暇とカネは有りあまっているらしい。

「海外もいいけど、たまには国内で贅沢するのもいいかなって」

「でも、うわさ以上に暑いわね。夏の京都は」

 わたしをはさんで後部座席に座り、二人は扇子を取り出す。扇ぎつけられる風に香水の香りが混ざり、密着した肌の感触と相まってわたしは妙な気分になった。

 清水寺から三年坂、二年坂、高台寺に八坂神社と案内し、祇園の町並みへたどり着くころには日が暮れかかっていた。二人はわたしに礼をするからといって、泊まるホテルに誘ってきた。

 そのころになると、わたしは二人が放つ雰囲気に呑み込まれていた。同世代の女の子のようなキャピキャピした明るさはないが、母親世代のくたびれた様子もうかがえない。品があって落ち着きがあり、なんといっても視線や身のこなしの中に幻惑をおぼえるような色香が漂っている。

 当時まだ童貞だったわたしは、それだけで股間がウズウズしはじめたのをおぼえている。そして、ホテルに誘われた時には、すでによこしまな期待をいだいてしまったのだった。

 レストランで食事をごちそうになり、若造が足を踏み入れることができないバーでおごってもらった。何を頼んでいいかわからないわたしに、彼女たちは甘口のカクテルをオーダーする。

「ありがとう。おかげで楽しかったわ」

「あした帰らなきゃいけないのよ。ホント、今回はバタバタ旅行で」

「でも、いい思い出ができたわ。こんなかわいい男の子とご一緒できるなんて」

「あら、お姉さま。お楽しみはこれからよ。ねえ」

 その言葉にわたしは二人の顔を見る。彼女たちは互いに目配せし、クククと笑う。

「あら、グラスが空。お代わりは?」

「遠慮しなくていいのよ」

 カクテルは、これが酒なのかと疑いたくなるくらいスイスイ飲むことができた。けれど3杯目を飲み干したとき、急に酔いがまわり、わたしは不覚にも泥酔してしまって意識を失ったのだった。

 みょうな感触に気づいて目ざめた時は、ベッドの上だった。

 わたしは全裸にむかれ、大の字になって横たわっていた。薄暗い部屋の中で周りを見まわすと、彼女たちは下着姿になって真っ裸のわたしをなぞり、舌をはわしている。

「な、なに……」

「あら、目がさめたの? もう少し寝ていてもいいのに」

 姉のほうがわたしの顔を見つめ、ささやく。

「でもやっぱり、起きて感じてくれるほうがうれしいかな」

 股間に伝わるなめらかな動き。妹のほうは、わたしのペニスをほお張り舌を絡めている。

「感じちゃう?」

「は、はい……」

「女は初めて?」

「はい」

 その言葉に二人は艶美な笑みを浮かべる。

「じゃあ、最高のお礼をしてあげる。一生忘れられないプレゼント」

 姉がブラジャーを取った。露出された乳房はみぞおちが隠れるほど豊満にみのり、色づいた乳首がピンと勃起している。妹はジュバジュバといやらしい音を立て、わたしをしゃぶりつくす。

「ううん、おいしい。酔ってるのにすごく元気」

 妹は、そういいながらむさぼる。姉はわたしに乳房をふくませる。そして、わたしの手を陰部に誘い、指を挿入させた。

「ああん、そこ、かき混ぜて。そう、もっと」

 愛蜜が絡まりつく。わたしは二人の熟女にもてあそばれながら、早くも果ててしまいそうになるのをこらえる。

「ううん、ビクビクしてる。出ちゃうの? イッていいわよ」

 妹の動きが激しくなる。わたしは我慢の限界をおぼえ、彼女の口に吐き出してしまったのだった。

「じゃあ、今度はわたしが」

 姉が交代してわたしを舐る。一物はすぐに怒張する。

「いい、わたしが先に挿れていい?」

「やん、お姉さん、ずるい」

「ふふふ、すぐに交代してあげるから」

 姉はわたしにまたがり、秘壷に導いた。ぬめりのある温かさと圧力がわたしをおおう。抜き差しをはじめると、一物はどんどん硬調する。

「あああん、硬い、ステキ!」

 絶叫する姉。妹は自分で乳房を揉みながら、わたしの手を使って淫裂をまさぐる。

 わたしはそのまま姉の中に吐き出した。すると妹が、再度、わたしを咥えて直立させ自分の中に納めた。

 そんな調子で、二人は交代でわたしを求めてくる。最後にはいったい何発吐き出したのかも曖昧なまま、朝を迎えたのだった。

 解放されたとき夏の太陽はまぶしく、思わずめまいをおぼえてしまった。

「あ、お礼……」

 結局、ガイド代わりの礼は食事と酒と二人の肉体。

「まあ、エエか。気持ちよかったし」

 そう自分を納得させながら、わたしはとぼとぼと家に向かった。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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