Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
【3発も吸い取った精飲好き人妻】東京都在住M・Sさん(50歳)
10年ほど前、出張で神戸に行ったときのことだ。
商談も終わり、一人、ホテルのバーでグラスをかたむけていると女が声をかけてきた。年のころなら、当時のわたしと同い年くらいの40前後。左手の薬指に指輪をはめていたので、人妻だということがわかる。
「1杯おごってくださらない?」
女はたて巻きの髪をかき上げながら、色っぽい目つきでそういってきた。
年増だが肌艶もよく、ドレスをまとったスタイルもいい。そして、厚く締まりのない濡れた唇が、なんともいやらしい。
わたしは彼女にカクテルを注文し、あれこれ他愛のない会話を交わした。
話によると、彼女はやはり人妻で、夫は仕事で東京に単身赴任しているらしい。
「一人が寂しいとき、時々こうやって話し相手を探してるの」
アクセントが関西訛ながらも、品のいい言葉づかいが、いかにも神戸といった感じだ。
時間は過ぎ、杯を重ねているうちに彼女の目は次第に潤みはじめる。そして、わたしの太ももに手を置き、彼女は股間に伸ばしてきた。
「あ……」
しなやかな指がわたしのファスナーのふくらみに達したとき、彼女は小さく驚きの声を漏らした。
彼女の淫靡な雰囲気に少し興奮していたせいもあるが、わたしの一物はもともとサイズが大きい。それを知った彼女の視線はいっそう潤み、耳元に唇を近づけささやくのだった。
「よかったら、朝までご一緒してくださらない? もちろん、おカネなんかいらないから」
かすかにちゅうちょしたが、旅先ということもあって気も大きくなっていた。
わたしは彼女を連れて、自分の部屋に戻った。
部屋の中に入ると、彼女はいきなり抱きついてきた。そして、わたしの頭を抱え込み、身体を密着させ唇を重ねてくる。
舌を絡みつかせて口腔を舐め回し、唾液をすすり取っていく。そのやわらかく温かい感触だけで、わたしの一物はどんどん固く勃起しはじめた。
「すごい、どんどん大きくなってくる」
わたしから顔を離し、ズボンの上をまさぐりながら彼女はいう。
「舐めていい?」
「けど、まだシャワーも」
「いいの、くさいの、好きなの」
わたしの承諾を待たずに彼女はひざまずき、ファスナーをおろす。そして、ズボンとトランクスをおろすと、むっとしたにおいを放っているであろうモノをつまみ、上目づかいで妖しい笑みを浮かべた。
「すごい、大きい。全部入るかな」
そうつぶやき、いきなり目いっぱい唇をひろげると、まず赤紫にふくらんだ亀頭を咥える。そしてカリ首までふくみ、ゆっくりと根元まで呑み込んでいく。
そのあいだも舌のうごめきは止まらず、先端をなぞり、カリのくびれを探り、サオに絡みついてくる。舌だけではなく内頬の粘膜が全体をおおい、喉の入り口の部分が先走り汁で濡れた先をやわらかく刺激する。
陰毛に鼻先が隠れるまで含み込んだ彼女は、そのままゆっくりと抜き出した。
「苦しい。でも、お口の中が気持ちいい」
今度はいきなり咥え込まず、舌を伸ばして全体を舐る。舌先でつつくように鈴口をなぞったかと思うと、ツバを塗り込めるように全体をぬぐう。そのあと、舌腹で裏筋をなぞり、陰嚢を交互にふくむ。
そのテクニックに、わたしの肉棒はかつてないほど膨張する。彼女は大事そうに両手でかかえ、しゃぶりを続けた。
「むぅぅううん、ふぅううん」
さんざん舐りつくしたあと、彼女はふたたびほお張って、吸い込んだ。ゆっくり、徐々に早く激しく、首を振る。
「ああ、そんな、出る……」
「いいのよ、出して、全部お口に吐き出して」
ヂュブチュウプといやらしい音がひびく。吸いつきが強まり、包皮がスライドして芯をこする。その最中、彼女はずっとわたしを見つめ、よだれを垂らしながら首をかしげる。
限界をおぼえたわたしは、そのままドクドクと口の中にほとばしりを放った。
彼女は全部を受け止め、先端に吸いついて残り汁を搾り出すと、もう一度、奥まで呑み込み、掃除をして満足そうな笑みを浮かべるのであった。
その後、交代でシャワーを浴び、ベッドイン。着やせするタイプなのか、全裸の彼女は思ったよりも豊満な身体つきで、抱き心地もよかった。
「すぐに元気にしてあげる」
さっきの射精でしぼんだわたしにしゃぶりつき、軟体動物のような動きで舌をうごめかせると、手のひらで握ってしごき続ける。
「今度はオレの番だな」
わたしはそういって彼女の股間に顔をうずめ、充血した肉ビラを吸った。
「うぅううん」
にじみ出る愛蜜をすすりながら、淫核を舐る。彼女は身をよじって身悶えし、それでもわたしを握って放さない。
「うん、もう……」
挿入をねだる彼女。復活をとげていたわたしはおおいかぶさり、ズブリと締まりのある肉裂にめり込ませた。
「あくぅ……!」
根元までつらぬき通し、潤った膣壺の感触を得る。肉襞がぜん動をくり返し、ぬめりと温かい圧力を感じ取る。
彼女は大きく首を振って喘いだ。わたしは夢中になって腰を振る。そして、彼女の体躯を抱え上げてひざに乗せ、子宮に届けとばかりに腰を打ちあげる。
「やああん、すごい、すごぃいい! 壊れる、壊れちゃう!」
上体を揺らしながら彼女は喘ぐ。目の前には色づいた乳首が、柔肉とともに上下に揺れている。
「うううん、イク、イッちゃう!」
「オレもだ、どこに出せばいい」
「お口」
「え?」
「お口に出して、やああん、飲ませて、濃いの、飲ませて!」
よほどザーメンを飲むのが好きなのだろう。彼女はわたしから身体をおろすと、淫蜜で光沢を放つ一物を深々と飲み込む。そして、吐き出される精液をもう一度飲み込むのだった。
2度の射精でわたしは満足をおぼえた。しかし、彼女はそうではなかった。
あお向けに横たわり、タバコに火をつけたわたしだったが、彼女はふたたび股間に顔をうずめ、しなびた一物をもてあそびはじめる。
「無理だよ、もう」
「どうして? わたしはもっと飲みたいの」
力のないわたしを吸い込み、螺旋を描きながら舌を絡ませる。なかなか力のこもらないわたしに業を煮やしながらも、彼女はあれこれ試してくる。
「無理だって」
「いや、もう一度飲ませて」
吸いつき、しごきながらしゃぶる。ときには乳房の間にはさみ、乳首で先をこすりながら勃起させようとする。
「ねえ、まだなの? まだ?」
「だから、無理……」
「これでも?」
亀頭に吸いついたまま、頭を左右に回転させる。それから全部をほお張り、激しい勢いで舌で渦を巻く。少しでも力がこもると、首を振りながら身体全体で抜き差しをくり返す。
ぬめりのある感触に、縮んでいたモノは徐々に力を取り戻しはじめた。それを知った彼女は、ほほをすぼめて吸いつき、手でしごきながら抽送をくり返す。
わたしは3発目を彼女の口に放った。それを飲み込んでも、彼女は抜き出そうとはしない。ただ、さすがに4発目は無理だとわかると、少し残念そうな表情を浮かべ、わたしの部屋から出ていった。
昏睡したわたしは、翌朝、目覚ましの音で起きた。予定では、午前中に会社へ戻らなくてはいけない。
ふらつく足どりでベッドから降りようとしたとき、股間にヒリヒリした痛みをおぼえた。彼女の吸いつきがあまりにも激しかったのが原因か。
その日は一日中、少しがに股で過ごした。口でされるのは嫌いではないが限度はある。そんなことを思った1日だった。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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