Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは関西在住の女性ライター・法善寺灯子さんに関西のシニアの皆様の魅力を語っていただくものです。関西流の笑いと人情味溢れるシニアの生き様はきっとこの世知辛い浮世に一筋の光を与えてくれるでしょう。関西のオジ様とオバ様とお爺さまとお婆さまと、おとんとおかんのパワーが皆様の健康とご長寿の活力になることを切に願います。
編集長
【放歌高吟「関西シニアカラオケの人気曲」の巻】
この間、新聞を見てビックリした。ももももうおせちのお重の広告が! 年末か……。早いものである。特に今年は大騒ぎだったし。
ああ、いっそ忘れたい。5月あたりの鬱々とした閉鎖感あふれる日々。忘れたい!
ということで、本来なら忘年会を開き、大勢集まってカラオケウェーイといきたいところだが、そんな飛沫めいたイベント、さすがにヒンシュク大魔王である。
ならばせめて、この連載でカラオケウェーイな気分を味わおうではないか。しかし、関西シニアの生態を描くテーマを外してはならない。ということで、関西シニアのカラオケについて語っていこう。
さて、関西シニアの歌は聴きごたえがある。上手い下手は人それぞれだが、日常的に、なんじゃオラそこどかんかボケと腹式呼吸を使い怒鳴り合っているので、発声が素晴らしい。そして取り合いになる曲も関東とはちょっと違う。関西シニアがよく歌う三曲を紹介しよう。
●浪花恋しぐれ(都はるみ 岡千秋)
桂春団治をネタにしたこの歌は関西のオジジのド定番。「芸のためなら女房も泣かす」という最低にもほどがある歌詞を恍惚な表情を浮かべ歌うオジジたち。が、「そりゃワイはアホや」からの長ゼリフはどれだけ練習しても難しいらしい。「酒や酒や酒買うてこい」を最後まで言いきれず「酒や酒や酒買う」くらいで、無情にも都はるみパートが始まったり、早く言い過ぎて間が空き、気まずそうにマイクを持て余すオジジたちを数人見たことがある。
●「やっぱ好きやねん」(やしきたかじん)
この曲に限らず、やしきたかじんはテッパン。オッサンが一人たかじんの歌を入れると、我も我もと次々にたかじん曲が入っていき、メドレー状態になるのは、関西のカラオケでよくある風景。「やっぱ好きやねん」は特に人気で、オッサンたちが譲らず3回くらい流れることもあり、「どれだけ好きかわかった。もうええ!」と叫びたくなるときもある。
●月のあかり(桑名正博)
全国的にヒットしてはいないが、関西のオッサンにとっては、定番の女殺しバラード。関東のオッサンにとっての、ジュリーの「時の過ぎゆくままに」のようなものである。しかも、この曲も人気なので、オッサン多めのカラオケに行くと、3回くらい入る。やしきたかじんと桑名正博は関西のオッサンの「譲れないゾーン」らしく、曲がカブっても平気で自分も歌おうとする。で、聴いている方は「ま、またなのか……」と気が遠くなる。
ちなみに、私の十八番は森田公一とトップギャランの「青春時代」。
皆さんの十八番はなんでしょうか。
嗚呼、歌は世につれ、世は歌につれ。
【法善寺灯子さんのプロフィール】
関西在住ライター。性別:女性。好物は串カツとお好み焼きのブタ玉。兵庫、大阪、京都、奈良、三重、滋賀などフットワーク軽く駆け回り、愛すべき関西の面白ネタを探す。
この記事の画像
関連キーワード
Linkage
関連記事

-
【関西シニア通信】第17回:パニック!「大阪都構想は桃色吐…
-
【関西シニア通信】第16回:関西シニアの星(2)「キダタロ…
-
【関西シニア通信】第15回:関西シニアの星(1)「浜村淳先…
-
【関西シニア通信】第14回:右往左往「想像で怒る」の巻
-
【関西シニア通信】第13回:咬牙切歯「ギャグの濡れ衣を着せ…
-
【関西シニア通信】第12回:無限ループ「贈り物無限地獄」の巻
-
【関西シニア通信】第11回:重要課題「キャッシュレス大激論…
-
【関西シニア通信】第10回:取扱注意「俺が最初に見つけたん…
-
【関西シニア通信】第8回:脳の不思議「昨日の晩飯より遠い昔…
-
【関西シニア通信】第7回:超会話術「そうやねん」活用法の巻
-
あの週刊大衆が完全バックアップした全国の優良店を紹介するサイト
FANZA新着動画
特選素人娘マル秘動画
FANZA新着動画一覧 >>
