Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは関西在住の女性ライター・法善寺灯子さんに関西のシニアの皆様の魅力を語っていただくものです。関西流の笑いと人情味溢れるシニアの生き様はきっとこの世知辛い浮世に一筋の光を与えてくれるでしょう。関西のオジ様とオバ様とお爺さまとお婆さまと、おとんとおかんのパワーが皆様の健康とご長寿の活力になることを切に願います。
編集長
【無限ループ「贈り物無限地獄」の巻】
関西人のテッパンイメージの一つに「ケチ」がある。が、誰も彼も財布の紐がキツいというわけではない。団塊の世代から上の関西シニアは、見栄を張るために人と交流する「交際費」をガンガン使う。私の死んだ父は同窓会に行くと毎回、二次会に参加した女性数十人分の飲み代、宿泊代を全額出すという恐ろしい金の使い方をして悦に入っていた。家族は毎回青ざめ、やめてくれと止めるのだが、父は誇らしく胸を張るばかり。
「他の男性とは格が違うという一番簡単なアピールの仕方。とても意味のある出費である」
バカなのか? 私は呆れ果てた。この迷惑な価値観により、バブル崩壊後、法善寺家の家計はボウボウ燃え盛る火の車になるのである。
父は極端な例としても、確かに人は年を取るほど、エエカッコをしたくなるもの。横の席に座った見ず知らずの他人に飴ちゃんを配る行為、あれもいわば、関西シニアの一つの「余裕アピール」なのかもしれない。
そしてオバハン同士になると、これが厄介な無限ループを生むことになる。私の母と母の友人Mが今、その真っ只中である。簡単に説明すると次の通り。
3月からのコロナ感染拡大で一時期マスクが品薄になり、母が友人Mにマスクを分けてもらう。→母が、そのお礼としてお菓子を贈る→そのお菓子のお礼に友人Mが母にポーチをくれる→ポーチのお礼に母が扇子を贈る→友人Mが扇子のお返しにお取り寄せの高級ピーナツを母にくれる→高級ピーナツのお返しに、母が友人Mにカフェ限定のクッキーを贈る。
現在ここまでであるが、母が今日友人Mに「渡したいものがある」と電話で呼びだされていたので、まだまだお返しループは終わりそうにない。いつまで続けんねん! キャッキャとプレゼントし合うのを楽しんでいるのかとも思ったが、どうやらそうでもない。「私は良い物を知っている、ということをアピールせねば」という強烈な負けず嫌いが見える!
どちらかが「ありがとう」の言葉で終わらせればいいのに、「自分がもらって終わり」は、「その人よりも余裕がない」と白旗を挙げるのと同じ。そう。敗北を意味するのである。
しかも恐ろしいことに、最初は500円程度のお返しだったのが、見栄張りから徐々に高額化しており、現在プレゼントの金額は2000円前後。なんだか中途半端な額だけにお返し合戦の長期化も予想される。
「そろそろやめれば?」と私が口を出して言いものだろうか。野暮な気がするなあ。エスカレートし、自らの首を絞めないように……と心配する私は今まさに、Mさんがくれた高級ピーナツを食べているのだが。
【法善寺灯子さんのプロフィール】
関西在住ライター。性別:女性。好物は串カツとお好み焼きのブタ玉。兵庫、大阪、京都、奈良、三重、滋賀などフットワーク軽く駆け回り、愛すべき関西の面白ネタを探す。
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