Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは関西在住の女性ライター・法善寺灯子さんに関西のシニアの皆様の魅力を語っていただくものです。関西流の笑いと人情味溢れるシニアの生き様はきっとこの世知辛い浮世に一筋の光を与えてくれるでしょう。関西のオジ様とオバ様とお爺さまとお婆さまと、おとんとおかんのパワーが皆様の健康とご長寿の活力になることを切に願います。
編集長
【取扱注意「俺が最初に見つけたんや」】
関西シニアは「一番」が好きである。いや、誰でも一番は好きだろうが、関西のオッサンはレベルが違う。「ナンバーワンよりオンリーワン」と主張しようもんなら、口から火を噴くような勢いでこう言い返してくるだろう。
「負けんのが怖いだけちゃうんけ!」
と。
私の叔父(70)はその見本のような人で、毎日あらゆる人と一番を争っている。
この間は、
「通天閣のライトアップでコロナの状況を知らせるヤツな、あれ、だいぶん前からワシが考えとったんや」
とドヤ顔。そのあとふんぞり返り、
「ワシが一番なんや。それだけは言うとくわ」
とダメ押しまでしてきた。素晴らしい、と思った。この根拠のない自信が、高度成長期の日本を支えてきたのだろう。
死んだ私の父も、ある「ワシが一番」エピソードを残している。父は酒を飲むと「自慢→世の中への不満→家族への不満→暴れる→泣く→寝る」という流れになる、絵に描いたような酒乱。この日も、ビール瓶1本でろれつが回らなくなり、「オレがオレが」と自慢が始まった。
私と母が「またか」と呆れた視線を投げかける中、自分が新地でいかにモテるか自慢。しかしその後、いきなり衝撃の自慢を放ったのである。
「よく聞けよお前ら。もんた&ブラザーズを最初に見つけたのはオレや!」
もっ……?
何? 「もんた&ブラザーズ」!?
どういうことだろう。父が新地のスナックかどこかで、売れていない彼らの歌を聞き、才能を見極め、芸能事務所に売りこんだということだろうか。いや、父にそんな華やかな人脈はないはず!
まったく訳がわからない自慢。が、突然「もんた&ブラザーズ」というタレント名が出てくるあたり、妙に信ぴょう性を感じる。私は詳しく聞こうと身を乗り出したが、
「はいはいスゴいスゴい」
という母の恐ろしく冷ややかな相槌により、父が怒って暴れ、そこで話が終わってしまった。
その一年後に父は死に、もんた&ブラザーズの謎はそのまま。うおお、今だに気になって仕方がない!
関西シニアの「一番自慢」は、スケールがデカいだけに、中途半端に切るとものすごく後を引く。ということで、誰かが「あれ、オレが最初なんや」と話し始めたら、どれだけ嘘臭くても最後まで聞こう。でないと後悔するぞ!
【法善寺灯子さんのプロフィール】
関西在住ライター。性別:女性。好物は串カツとお好み焼きのブタ玉。兵庫、大阪、京都、奈良、三重、滋賀などフットワーク軽く駆け回り、愛すべき関西の面白ネタを探す。
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