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【関西シニア通信】第4回:問答無用「自己アピールは無限大」の巻

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【関西シニア通信】第4回:問答無用「自己アピールは無限大」の巻

このコーナーは関西在住の女性ライター・法善寺灯子さんに関西のシニアの皆様の魅力を語っていただくものです。関西流の笑いと人情味溢れるシニアの生き様はきっとこの世知辛い浮世に一筋の光を与えてくれるでしょう。関西のオジ様とオバ様とお爺さまとお婆さまと、おとんとおかんのパワーが皆様の健康とご長寿の活力になることを切に願います。

編集長

「なぜこんなに看板がデカいのか。しかもオッサンの看板が多いのか」。

観光や仕事で大阪に訪れた友人知人を連れてナンバの街を案内したとき、何度そう聞かれたことだろう。地元としては当たり前の風景だが、言われてはじめて気づく。東京に行ったとき「なんだか町が地味」と思っていたが、逆だった。大阪の看板文化が異様に派手だったのである。

デカい看板といえば、戎橋から見える特大のグリコ。道頓堀の「かに道楽」の特大カニ看板、「づぼらや」の特大ふぐ提灯が有名だ。さらに食べ物屋では「がんこ寿司」や「串カツだるま」など、看板にオッサンの顔(多分、どちらも創業者がモデル)がドッカンと描かれている。

なぜこんなに看板がデカくなるのか。そしてなぜ、客寄せ効果があるとは到底思えないオヤジの顔をわざわざ施すのか。

これはナニワのオヤジの「オレすごいやろ!」「ワシの汗と涙の結晶、見たってや!」という限度のない自己主張、そして一芸のある爺のほうがリスペクトされるお土地柄の表れと見ている。オヤジの辞書に「謙虚」という言葉はない。それどころか、ワシを見て鳴かぬなら脅かしましょうホトトギスの精神である。「ワシの店やさかい、ワシが出る。売り上げ下がる? んなことあるかい! なんてったってワシやぞ?」

という、全く根拠のない「ワシ最強論」で全てを押し通す。それくらいでなければ、ナニワの商人オヤジは務まらないのだ。

看板がやたら大きくなった経緯も「目立ってナンボやし」「ちょっと、同じ商店街の○○も大きい看板作ってきよりましたで。どうします?」「負けてられへんな! あの10倍のモン注文せいや」……という繰り返しがあり、どんどんサイズが膨れ上がったと思われる。勝手な妄想ではあるが、近いやりとりがあったはず!

そして、それを笑いつつも「まあ、そんなに言うんなら見せてもらおか、商いの腕も看板倒れちゃうところを!」と受け入れるのがナニワ。懐が深いのだ。

ところが、6月末、ふぐの大提灯で知られる「づぼらや」が、コロナ騒動の影響でまさかの閉店というニュースが飛び込んできた。創業大正9年(1920年)、労働者が多いこの街で、自由きままかつお手頃にフグをずぼらに食べてほしいと「づぼらや」と名付けたエピソードは熱い。残念過ぎる。

ふぐの大提灯はどうなるのか未定だそうだが、取り外されたら道頓堀の彩りがスコーンと地味になってしまう気がする。残してほしいと願う!

前例もある。くいだおれ太郎だって、2008年に食堂が閉店になってからも、「中座くいだおれビルの顔」として看板男の座を死守しているではないか。ふぐ提灯も、いっそ「なんばの心意気の象徴」として殿堂入りすれば良いのだ。

提灯保存の祈りを込めて、道頓堀店のふぐを撮影してきました。この迫力、撤去するなんて寂し過ぎるで!

【法善寺灯子さんのプロフィール】

関西在住ライター。性別:女性。好物は串カツとお好み焼きのブタ玉。兵庫、大阪、京都、奈良、三重、滋賀などフットワーク軽く駆け回り、愛すべき関西の面白ネタをAa探す。

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