Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
【修学旅行で売春熟女の餌食に】岡山県在住O・Mさん(67歳)
いまの高校生は沖縄だ、北海道だと豪勢だけれど、わたしたちのころは、修学旅行といえばバスに揺られて少し離れた観光地というのが関の山だった。
ウチの高校は、何を考えたのか北陸、しかも芦原温泉。東尋坊の断崖絶壁をながめ、永平寺にお参りするという、まるで中小企業の慰安旅行のような趣だった。
とはいえ、家族旅行とは違い、友だち同士でワイワイ過ごせる数日間。行き先がどこであろうと関係なく、わたしたちは楽しい日々を過ごす予定だった。
そう、学生時代の楽しい思い出をつくるはずだった。
高校時代のわたしは、特別なワルというわけではないが、真面目というにはほど遠い生活を送っていた。授業をサボッたり、校舎の裏でタバコを吸ったり、喫茶店に入り浸ったり。当然、友人たちも同じような輩が集まっていた。
修学旅行のときも例外ではなく、宿に着くと早速、部屋にこもってタバコを吹かしながら雑談にふける。そのとき、荷物の中にウイスキーを忍ばせていたものがいて、氷も水もないのにコップにそそぎ、ドンチャン騒ぎがはじまった。
奇跡的に教師にはバレなかったが、気の大きくなった一人が、これから街に出ようといいはじめる。目的は童貞喪失だ。
「こんな温泉街には、必ずといっていいほど春を売る女を集めた宿がある。そこにいって男になろう!」
とはいうものの、どこに行けばいいのか皆目見当もつかず、しかも、いくらかかるのかも不明だ。
「いや、聞いた話によると1万円もあればお釣りが来る。場所はタクシーの運転手に聞けばわかる」
決意したわたしたち数人は、こっそり宿を抜け出し夜の繁華街に向かった。
途中でタクシーを拾い、運転手にたずねる。とはいえ、あからさまに、女が抱けるところを教えてほしい、とはいえない。そこで、もっともオヤジ顔をした友人が「慰安旅行でこの町へ来たのだが、部下の一人がいまだ童貞らしい。そこで、上司としてなんとかしてやりたいので、それなりの場所まで連れて行ってほしい」と頼んだ。
怪訝な表情を浮かべていた運転手だが、意外にも引き受けてくれ、わたしたちを街中のホテルに連れて行ってくれた。あとから思うに、運転手は客を案内するとバックマージンを受け取っていたのかもしれない。
それはともかく、見た目はシティホテルのような古びた建物の前で、わたしたちは降ろされた。運転手がいうには、1階のスナックに入れば万事OKらしい。
わたしたちは緊張しながら、ほのかの明かりに照らし出された木のドアを開けた。
店はカウンターと20人は座れるほどのボックス席と先客の姿がちらほら。何をどうしていいのかわからないわたしたちは、入り口付近で呆然とたたずんでいた。
すると、カウンターの中から中年の女性が声をかける。
「お酒? それとも……」
女性は右手の小指を立てた。
「は、はい」
わたしは思わず返事をしてしまう。
ならば、席に座ってしばらく待て、と女性はいう。わたしたちは緊張で身体を震わせながら待つ。店からホテルへは、直接通じる裏口があり、先客たちは順番に指定された部屋に出て行く。
しばらくして、わたしたちに順番がまわってきた。だれが最初に行くか小声で相談した結果、1番目はわたしがいくことになった。
「部屋は202号室」
ぶっきらぼうに女性は言う。カネは彼女に渡す。たしか4千円か5千円程度だったと記憶している。
わたしは友人たちを一瞥し、決意を固めて裏口からホテルに向かった。
エレベーターに乗り、指定された部屋のドアを開ける。中は畳敷きで布団が敷かれ、その上に、わたしの相手をするであろう女が座っていた。
黄緑の半そでシャツにピンクのミニスカート。髪は素直に長く、北陸の女性らしく肌の色は白い。
しかし、シャツやスカートから伸びた手脚はトリガラのように細く、シミやシワが浮かんでいる。おそるおそる表情をうかがうと、どう見ても40過ぎ、いや50代といっても疑うものはないだろう風貌だった。
「いらっしゃい、あら、お若いのね」
歯茎と並びの悪い歯をむき出しにして彼女は笑う。前歯が1本欠けていて、こっけいであると同時におぞましさも感じる。
「そんなとこに立ってないで、さあ」
逃げ出そうかと思っていたわたしだが、すでにカネは払っている。ええい、ままよ、と覚悟を決め、わたしは靴を脱ぎ、部屋にあがったのであった。
その後のことは、あまり思い出したくない。思い出したくはないが、思い出さないと話が進まないので簡単に記す。
彼女はわたしに布団の上へあお向けに寝るよううながす。わたしは命じられるまま寝転ぶ。すると、彼女はわたしにズボンとパンツをおろし、濡れタオルで下半身をふきはじめた。
「あら、元気がないのね」
欠けた歯を見せながら彼女は笑みを浮かべる。
「これじゃあ、ゴムがはめられない」
彼女はわたしの下半身をいじくりはじめた。その感触は心地いいが、目を開ければ、どう見ても母親と同世代、いや、それ以上の年齢かもしれない容姿だ。固くなりかけた一物も力なくしぼんでしまう。
「どうしたの? お疲れ?」
「まあ、はい……」
「しかたないわねぇ、本当はこんなことしないんだけど」
彼女はそういって小さくため息をつくと、前かがみになってわたしの股間に顔をうずめた。途端に伝わる、ねっとりと温かな感触。不覚にもわたしは、彼女の口戯で勃起を果たしてしまったのであった。
「これで大丈夫ね」
彼女は笑みを浮かべ、コンドームをはめる。そして、自分で服を脱ぎはじめる。
「さあ、お客さんも」
わたしも渋々、全裸になる。
裸になった彼女の肌は、手脚同様しなびていて、乳房もだらしなく垂れさがっている。コンドームをはめられた一物は目の前の光景にふたたび力を失いかけたが、彼女はわたしを寝かせると激しい勢いでしごく。その刺激で力を保ったままの一物を、自分の中に押し込んだのだった。
どのような相手であれ、初体験は済ました。見た目はどうあれ、内部のぬるぬる、ぬめぬめした感触は気持ちよかったし、射精感もオナニーとは違う感慨をあたえてくれた。
たが、話はこれで終わらない。
ティッシュでの後始末を終えたあと、彼女は手のひらを差し出した。
「はい、お小づかいください」
「カネは先に……」
「あれは紹介料。わたしにはもう5千円」
納得はできないが、いっときも早くその場から逃れたいわたしは、いわれるがままの金額を払った。
確かに1万円で釣りはきたが、当時のわたしにとっては高額だ。おかげで買う予定だった土産物も我慢するはめになる。そのうえ、わたしがホテルの1階に到着すると、順番があとであったはずの友人たちが待っていた。なんでも、わたしが出て行ったあとに臆してしまい、何もせずにスナックを出たらしい。
「で、どうだった?」
わたしは言葉少なく、「ああ、まあな」としか答えられなかった。
その後、噂がひろまり、修学旅行の間中、クラスメートにはからかわれるは、女の子連中から軽蔑の目は向けられるは、散々な旅程を過ごした。そして、卒業するまでわたしは、「修学旅行中にカネで童貞を失ったスケベ男」というレッテルが貼られ、それはこの歳になり、同窓会などで古い友人に会っても話題にのぼる始末である。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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