Catch Up
キャッチアップ

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長
【性願望を満たしてくれた立ち飲み屋の四十路女】和歌山県在住S・Sさん(59歳)
育ったところが下町の繁華街で、しかも近くに淫売宿が並んでいるという環境だったせいか、幼いころから性についての好奇心は旺盛だった。
それは近所の友だち連中も同じで、風呂屋にいっては女湯をのぞいたり、映画館の裏口から忍び込んでポルノ映画を見たり、エログロ雑誌を入手してはみんなで回し読みをしたり、だれかの親が隠していた洋物のエロ本を盗み出して女の部分を見てショックを受けるということをくり返していた。
女を初めて知ったのは16のとき、高校にあがって加入した町の青年団の先輩に連れて行ってもらったチョンの間だった。
すると、スケベに関する好奇心はますますエスカレートする。エロ本やポルノ映画では、縄で女を縛ったり、外で犯ったりするところが見られる。とくに女の顔面に突き刺すフェラチオに、わたしはあこがれてしまう。
「いっぺんはあんなことしてみたい」
いつの間にか、わたしにはそういった欲求が芽生えはじめていた。
しかし貧乏学生だったわたしに、女を買ったり風俗にいったりするカネはない。恋人もいないし、当時はまだビデオも普及していない。
悶々とした気分をいだきながら、雑誌のグラビアで性欲を解消する毎日を送っていた。
やがて高校を卒業したわたしは、いったん就職したものの、あくせく働くのが気に入らず、会社を辞めてぶらぶらとその日暮らしを楽しんでいた。
カネがなくなれば、電車で20分ほどの西成はあいりん地区に出て日雇いの仕事を探す。体力には自信があったし、朝も苦手ではない。しかも、人間関係をさほど気にすることもない。自分にはうってつけだと思っていた。
そんなある日、仕事を昼過ぎに終えて1杯飲もうと、あいりんをブラブラしていた。すると、なじみにしていた立ち飲み屋のオバチャンが声をかけてきた。
「ニイチャン、悪いけど、ちょっと手伝うてくれへんか」
年のころなら40代半ば。本当にどこにでもいそうな、小太りのオバチャンだ。
「天井から雨、漏るんやし。大家に言うてもらちアカンさかい、自分でなおそと思てるんやけど、ウチとこ男手ないやろ。その代わり、タダで飲ませちゃるさかい」
タダ酒にひかれ、わたしは手伝うことにする。修理は簡単に終わり、店開け前の店内で酒をごちそうになった。
「ホンマ、助かったわ。春になったら雨も多なるやろ。どないしょうかと思てたねん」
「お安いご用や」
わたしは冷のコップ酒を3杯飲み、いい気持ちで店を出ようとした。
「なんや、もう帰るんか、もうちょっとゆっくりしていきいな」
「いや、帰るわ」
「なんや、さびしいこというなぁ。なあなあ、ニイチャン、ドヤはこの辺か?」
「いや、電車に乗って……」
「歳はいくつや」
「19」
「若いんやなぁ、なんで日雇いなんかしてるん?」
わたしは言葉に困る。するとオバチャンは色っぽい目でわたしを見て、どうせだから2階にあがらないかという。
「店開けるまでもうちょっとあるし。一人でおるのも退屈やし」
誘われている。わたしは直感する。とはいえ相手は20歳以上も離れた熟女だ。いくら好奇心旺盛なわたしでも、ちゅうちょしてしまう。
「な、な、エエやろ」
オバチャンはカウンターから出てわたしのとなりに立ち、執拗に誘う。腕をつかみ胸に押し当て、だだっ子のように身をくねらせる。
「ま、まあ、ええか」
長く女を味わっていなかった。相変わらず恋人もいないし、風俗に行くカネもなかった。そのうえ酔いも手伝う。
「ほな、ちょっとだけやで」
その言葉にオバチャンは満面の笑みを浮かべ、わたしを引きずるようにして店の奥の階段をのぼった。
6畳の部屋に家財道具は少なく、せんべい布団が敷きっぱなしになっていた。オバチャンはわたしをその上に座らせると、さっさと服を脱ぎだす。
「お、オバチャン」
「オバチャンいいな。こう見えても42やで」
「じゅうぶんオバチャンやん」
「ええか、女はないくつになっても若う見られたいもんや。ほんでな、女が年取ったら若い子にない魅力ちゅうもんがあるんや」
「なんやそれ?」
「それをこれからアンタに教えちゃる」
ブラジャーを取り、パンツ1枚になったオバチャンは、いきなりわたしにおおいかぶさってくる。その重みに耐えかね、わたしは布団の上であお向けになる。
オバチャンは手なれたようすでわたしを裸にむく。けれど、モノはしなびたまま。
「すぐに元気にしちゃるさかいな」
オバチャンはうなだれたモノをつまんで舌をはわせ、ペロペロと舐めはじめた。
贅肉が腹をたるませ、乳もたれ、肌にはシワやシミが見られるが、それさえ我慢すればしゃぶりつかれる感触は気持ちいい。
そのうちモノが固くなりはじめると、オバチャンは口を開けてパックリ咥える。そのぬめりと温かさ、そして念願の体験に、わたしはすぐに発射しそうになった。
「な、なあ、オバチャン」
わたしの声に、オバチャンはほお張ったまま目を向ける。
「こ、このまま出してエエ?」
オバチャンはうなずく。そして首の動きや舌の蠢きも早くなる。
わたしはそのまま吐き出した。挿入とは違う感慨に、身の震える思いがした。
オバチャンはザーメンを飲み干したあとも舐めつづけ、わたしはすぐに復活をとげた。
今度は、お返しにとオバチャンを背後からつらぬく。理由はあまり顔を見たくないからだ。それでもオバチャンは歓んでくれ、わたしの中出しを許してくれた。
その日をさかいに、わたしはあいりんへ行くとオバチャンの店を訪ね、2階で交わった。
オバチャンは貪欲な性格で、わたしのいうことを何でも聞いてくれた。フェラチオはもちろん、尻の穴も舐めてくれたし、緊縛プレイやアナルセックスも体験した。
そうなると勝手なもので、最初は嫌悪の対象でしかなかったオバチャンの素肌や腹の贅肉も愛おしく感じられるようになる。
あいりんの朝は早い。それは飲み屋も同じで、仕事にあぶれた男目当てに早朝から店は開いている。早く起きないといけないオバチャンの生活を考え、行為はもっぱら昼間にこなした。
そのうち、カネがなくなるとオバチャンが用立ててくれるようになり、日雇いをすることも少なくなる。そのぶん、わたしはオバチャンを満足させるため、そして自分の好奇心を満足させるため、思いつくままのプレイを試みた。
バイブを突き刺したまま、たらいに向かって放尿させたこともある。雨の天王寺動物園で裸にし、トラの檻の前で放置したこともある。新今宮駅から環状線に乗って、痴漢プレイをしたこともある。
歳は離れていても互いの相性はよく、わたしの思いつくことのすべてに対し、オバチャンは快く受け止めてくれた。
けれど、そんな関係が半年もつづいたころ、わたしの生活に変化が起きた。
「お前、ブラブラしてるんやったら、オレの仕事手伝えへんか?」
誘ってくれたのは叔父だった。
叔父は和歌山でトラックの配送業をしていた。わたしは、まだ自動車の免許を持っていなかったが、働きにくるのなら費用を持ってくれるという。
このまま、ずるずるとヒモのような生活をしているわけにもいかない。そろそろ将来に対して不安をおぼえだしていたわたしは、叔父の誘いに乗った。
オバチャンには別れも告げずに和歌山へ。あいりんに足を向けることはなくなった。
その後、オバチャンとはまったく顔を合わせていない。まだ、生きているのか、それとも往生したのかもわからない。ただ、何もいわず姿を消してしまった自分を省みると、心にチクッと痛みが走る。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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