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【中高年の性告白】第193回「初めての幸福なナンパ体験」東京都在住Y・Yさん(56歳)

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【中高年の性告白】第193回「初めての幸福なナンパ体験」東京都在住Y・Yさん(56歳)

このコーナーは官能小説家の長月猛夫氏が一般の中高年男性から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味いただければ幸いです。 編集長

【初めての幸福なナンパ体験】東京都在住Y・Yさん(56歳)

 高校時代は不良グループに入っていた。わたし自身は、とくに不良になりたいという気はなかったのだが、親しい友だちが入っていたので、しかたなく加わった。

 わたしはどちらかといえば、引っ込み思案で内向的な性格だ。それに気づいた不良グループの仲間も、わたしをいろんな方法でからかった。

 その日のナンパも、からかいのひとつだったのだろう。

 日曜日の午後、繁華街にくり出したわたしたちは、女の子を引っかけようということになった。わたしはそれまで、つき合うどころか、女の子と満足に話をしたことがなかった。その点に目をつけたグループのリーダー格の男が、わたしに声をかけるよう命令したのだ。

 わたしは、しぶしぶリーダーの命令にしたがう。けれど、かわいいと思える女の子を見つけても、声をかける勇気がない。

 あとのことはどうなってもいいから、その場から逃げ出したい衝動に駆られた。そのとき、前から目鼻立ちのはっきりした、小柄でかわいい女の子が歩いてきた。

 わたしは彼女のかれんさに、思わず目がうばわれる。それに気づいたのだろうか、仲間の一人がドンとわたしの背中をついた。

 わたしはフラフラとした足どりで、彼女の前に立ちふさがった。彼女は不思議そうな目でわたしを見あげた。

「なんですか?」

「いや、あの、その、いえ、あの……」

 血が頭にのぼり、身体がカッカとほてりだす。緊張で目の前に光景がゆがみ、とてもじゃないが言葉をつむぐことができない。

 もういい、なにもかもあきらめて逃げ出そう。

 そう思ったときだった。彼女はにこやかな表情を浮かべていった。

「ナンパですか?」

「え?」

「わたしのこと、気に入ってくれたんですか?」

 そのとおりだ。わたしは大きくうなずく。

「でも、そんな大胆なタイプには見えない」

「ええ、まあ、そうです……」

「なんだかカワイイ。いいわよ」

 仲間たちもあ然とした表情を浮かべている。彼らはわたしがコテンパンに断られることを期待していたのだろう。それなのに、いとも簡単に、しかも飛び切りかわいい女の子が承諾してくれた。

「さ、行きましょ」

 彼女はそういってわたしの腕に自分の腕を絡ませる。そして、うらやましそうな視線を送る連中を尻目に、街中を歩きはじめたのだった。

 めったに入らない喫茶店でコーヒーを頼み、わたしは彼女の前でうつむいていた。彼女はオレンジジュースのストローをもてあそびながら、わたしを見つめる。

「お名前は?」

「Yです」

「わたしはC美」

「い、いいお名前ですね」

「ありがとう。でも、変」

「な、なにが、ですか」

「同じ高校生なのに、敬語は変よ」

 聞くところによると、彼女もわたしと同い年、高校2年生だ。そしてこの日、街を歩いていた目的は、なんとナンパされにきたのだという。

「いろんな男の子が声をかけてきたけど、どいつもこいつも、慣れた口ぶりににやけた顔を浮かべるヤツばっかり。わたし、ダメなのよね、そんなの。どっちかっていうと、気弱でおどおどした男の子のほうが好き」

「で、でも……」

 そんな男はナンパなんてしないのでは? わたしは疑問をC美に向ける。

「うん。でも、あなた、Yくんは声をかけてくれた」

「ええ、はい……」

「どうせ、友だちから強引に押しつけられたんでしょ。でも、いいの。Yくんの態度、気に入っちゃった。なんだか、リードしてあげたいって気になっちゃった」

「それは、どうも……」

「で、これからどうするの?」

「え?」

「これからどこへ連れて行ってくれるの?」

 もちろん、デートのプランなど考えてもいない。

「それは……、その……」

「じゃあ、わたしのいきたいところに行っていい?」

「あ、はい」

「わかった、ついてきて」

 店を出て、彼女が向かった先はホテル街だった。わたしは突然のことに面食らってしまう。

「ちょ、ちょっと」

「なあに?」

「なにって、どこに行くの」

「ホテル」

「え?」

「だって、うっとうしいのよね、バージンが」

「え! え!」

「早く捨てたいの。だから、その相手を探してたのよ、きょう」

 C美はニッコリとほほ笑む。わたしは転がり込んだ僥倖と期待、そして不安でめまいすらおぼえてしまう。しかし、C美は堂々とホテルの玄関に入って行った。

 部屋に入って交代でシャワーを浴びる。洗いざらしの浴衣を身につけたわたしとC美は、ベッドに並んで腰をかける。

「Yくんは経験あるの?」

「いいえ、ないです……」

「敬語はおかしいって」

「は、はい……」

「ふふふ、カワイイ。わたし、かわいい男の子、好きよ」

 わたしは緊張で、いまにも泣き出しそうな気分になる。そんなわたしの手を握りしめ、C美は胸に押し当てた。

「ほら、ドキドキしてるでしょ」

 わたしはC美の乳房のやわらかさに驚きながら、心臓の鼓動を感じ取る。

「わたしも緊張してるの、わかる?」

「は……、うん……」

「だから、わたしもYくんも同じ。でもね」

「でも?」

「男の子なんだから、勇気、出して」

 その一言にわたしは決心した。

 きょう自分は男になる。そしてC美を女にする。ひょっとしたら、童貞からサヨナラすることで、自分も変わることができるかもしれない。

 わたしはそう思い、C美の両手を握りしめ、目を見た。C美はひとみを閉じ、唇を突き出す。

 決意を固めたとはいえ、なにぶん初めてのこと。しかも相手は出会ったばかりの女の子だ。

 わたしは歯がかみ合わないほどにガチガチ震え、唇を重ねる。その瞬間、C美の歯とわたしの歯が当たり、カチンと小さな音が鳴る。

 その拍子にC美は目を開け、クククと笑った。わたしはその笑顔で緊張がとけ、今度は男らしくC美を抱きしめる。

 C美の身体はやわらかくて温か、そのうえ甘い匂いがした。わたしははやる心をおさえつつ、浴衣の帯をゆるめる。

 C美はブラジャーを着けていなかった。つつましやかに盛り上がった乳房に小さな乳首。乳白色の乳房と桜色の乳首のバランスが、とてつもなく神々しいもののように感じられた。

 強がった態度をとってみても、まだまだ17歳の少女だ。わたしが乳房の手をそえると、C美の震えているのがわかった。

 C美の胸にしゃぶりつきながら、乳首を舐め、浴衣を全部はがす。あらわれた肢体は艶を放ち、スベスベした感触が手のひらに心地いい。

 わたしはC美をあお向けに寝かせ、自分も浴衣を脱ぐ。パンツ一丁のわたしと、パンティ1枚を残したC美。

 わたしは雑誌などで得ていた知識をフル動員させ、C美にのしかかった。

 パンツを脱ぎ、C美のパンティを脱がして股間に手をのばす。薄い茂みにおおわれた部分は口をしっかり閉じている。

 それでも割れ目を探っていると、次第にじゅんわりと潤ってくる。胸をわしづかみにし、乳首を舌で転がし、少し乱暴に部分をまさぐる。

「痛い!」

 わたしの愛撫にC美は声をあげた。

「ごめん、ごめん」

「もっと丁寧にしてくれなきゃヤだ」

 わたしは反省し、今度は羽毛でくすぐるような愛撫を心がける。するとC美は気持ちよさをおぼえるのか、ときどき甘い声を漏らしはじめた。

「うん……、あん……」

「気持ちいいの?」

「そんなこと、女の子に聞かないで」

「あ、ごめん」

「すぐにあやまらないで」

 思い出したように強気の態度を示すC美。それでもわたしが、執拗に乳房や陰部を探ると、身をよじって快感をあらわにしてくれる。

 C美の肌は桃色に染まりはじめた。香りもいっそう濃厚になりはじめる。

 わたしは丁寧に、丁寧にC美をまさぐるが、股間の一物はいまにも爆発しそうなほどふくれあがり、胃のあたりが興奮で重くなってくる。

「もういいよな、もう、挿れてもいいよな」

 自分に言い聞かせるわたし。C美も挿入を待ち望んでいるように見える。

 わたしはC美の両脚をひろげ、身体を割り入れる。そして、コンドームをはめた一物を濡れた部分にあてがおうとした。

 けれど、指では探り当てることができても、イザとなるとどこに突き入れていいのかわからない。あちこちを先でつつきながら挿入場所を探るが、うまく埋没させることができない。

「うううん、そこじゃない、もっと下」

「え? ここ?」

「違う、もっと」

「えぇと」

 あせりをおぼえはじめる。ふたたび緊張に襲われる。このままでは、中に入れないうちに射精してしまいそうな気分になる。

「どこ、ここ?」

「違う、そこじゃない、そこ……、あ!」

 ぐにゅりとした感触とともに、わたしの一物はぬめると熱に満ちた部分に埋没した。

 肉棒をおおうなめらかさ、そして締めつけ。わたしは天にも昇る快感をおぼえ、意のままに腰を振る。

「い、痛い!」

「大丈夫?」

「う、うん……」

 破瓜の痛みにC美は眉をしかめる。

 最初は、そんなC美が愛おしくて、わたしは動きをゆっくりにしていた。しかし、興奮が高まるにつれ、抜き刺しの動きもはやくなる。

「イ、イタ……」

「大丈夫? 大丈夫?」

「う、うん……」

 目を固く閉じ、痛みをこらえるC美。わたしは彼女を気づかいながら抽送をつづけ、そのまま、生まれて初めて女性の中で達してしまったのだった。

 その後、わたしたちはつき合いはじめ、わたしが大学に進み、彼女は銀行に就職しても関係は続いた。

 やがて、わたしの卒業と同時に結婚。お互い22歳にして式を挙げた。

 今では1男2女にめぐまれ、まだ50代にして孫もさずかった。この幸せをあたえてくれたのは、今にして思えば、あの不良グループのおかげだ。

 人生、何が幸いするかわからない。そんなふうにも思っている。

  • 【選者紹介】
  • 長月タケオ(ながつきたけお)
  • 官能小説家。一般人の中高年男性への取材を通して市井の赤裸々な性のエピソードを紡ぐ。
  • 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
  • 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
  • おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
  • 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
  • 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
  • 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
  • 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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