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【山之上彼方プロフィール】
陰謀説・オカルトライター。木曜スペシャルやUFO、1999年終末予言などに心震わせ青春を過ごしたオカルト世代。あの世とこの世は本当に地続きかもしれないと思っている。ましてや宇宙人がいないわけがないと断言する情熱家でもある。
「義経=チンギス・ハーン伝説」
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。主人公は小栗旬演じる北条義時ですが、三谷幸喜脚本はまさに「全員が主人公」。ここ数回は、菅田将暉演じる源義経が話題です。
源義経のパブリックイメージは薄幸の貴公子。ところが、菅田義経は無邪気で残忍、ルール違反も平気でするサイコパス的描かれ方をしています。
さて、その源義経の都市伝説で忘れてはならないのが「生き延びてチンギス・ハーンとなった」というもの。なんと義経は衣川で死なず、まず北海道に渡り、そこから大陸に渡ってモンゴル帝国を築いたという説です。
あまりにも壮大で「いやいやいや~」と笑ってしまいそうですが、この義経北上説、昔から著名な学者の方も提唱されているのです。
江戸時代は儒学者・林羅山や朱子学者・新井白石が「義経北行説」をそれぞれが関わる文書にて紹介。水戸黄門で知られる水戸藩主の徳川光圀に至っては、現地に調査団まで派遣し、「大日本史」で義経北行説を唱えています。
北上しただけでなく、チンギスハーンと結びつけたのがシーボルト。日本研究の集大成「日本」の中で「義経はチンギス・ハーンである」とハッキリ書いちゃったのでした。
ただただ面白おかしく広まった説ではなかった……。驚きです。そこに拍車をかけたのが大正末期に活躍した、牧師でアイヌ研究家の小谷部全一郎。彼は「成吉思汗ハ源義経也」を発表。これが大ベストセラーになり、一気に広まりました。
さて、肝心の「根拠」ですが、上記の著名人たちの言い分をざっくりまとめると
①義経が死んだ(とされる)1189年(文治5年)以降、チンギス・ハーンが歴史に登場
②チンギス・ハーンが得意だった長弓は、日本独特の物であった。
③チンギス・ハーンはニロン族。これは「日本」のことではないか。
④チンギス・ハーンの別名は「クロー」。義経の官職は「九郎判官」。
などなど……。
ただ、チンギス・ハーンは家系がはっきりしているらしく、そもそも日本からモンゴル高原までどうやって行きましてん、という現実的なツッコミが入ってしまい、今では「ありえない」派が圧倒的。
この「義経=チンギスハーン」の他にも、義経は生き残り説がいくつか唱えられ、「北海道に渡ってアイヌの棟梁になった」なんていうのもあるらしいです。棟梁というところが、なんとも生々しいですね。
私はこの説が「ありえない」としても、「成吉思汗の秘密」という高木彬光の推理小説で初めて知ったときの興奮は忘れません。感動とロマンをありがとう……!
「鎌倉殿の13人」で、義経の最期がどう描かれるのか楽しみです。ワンシーンだけでも、北上説を匂わせる画面が映らないかなあ、と期待しています。
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