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昨年の11月から2クールにわたって放映されていた上野樹里主演の「医療・法医学」ドラマ『監察医 朝顔』が3月22日、ついに最終回を迎えた。「良ドラマ」と評判の高かったこのドラマ、どこがウケたのか、最終回を見ながら考えてみた。
「監察医」という特殊な職業ゆえに、毎回、主人公たちは遺体を解剖し、「事件」の真相を探ろうとする。警察との関係も密接だ。
そうした特殊な立場にありながら、描かれる主人公たちの「日常」は極めて普通。主人公・朝顔には、信頼すべき仲間がいて、妻を愛するよき夫がいて、認知症が進行中とはいえ、仕事上のアドバイスをくれる父親がいる。可愛い娘もいる。
毎回、起きる「事件の異常さ」と「主人公たちの普通の日常」が、矛盾なく同居しているのがこの作品の特徴であり、魅力のような気がする。
最終回の「事件」は、警官刺傷事件と立て籠もり事件であり、ハイライトは主人公朝顔の結婚式のシーンだった。
母が行方不明となった東日本大震災の当日「3月11日」にあえて結婚式を設定し、この日に新たな意味を付与して再出発しようという主人公の前向きな意思で最終回というのは、素晴らしいアイデアだと思う。
ただ、最終回に関して、一つ不満を言わせていただければ、ドラマ全体を引っ張ってきた「三田村一家殺人事件」が未解決のまま終わってしまったこと。最終回に登場した「犯人」は、結局、三田村一家殺人事件とは無関係ということで、主人公たちの結婚式シーンや娘の卒園式のシーンに切り替わっても何やら胸の底にモヤモヤが残ってしまうのだ。
もしかしたら、「三田村一家殺人事件」は、パート3を作る余地を残そうとして「今回は未解決」ということにしたのかもしれないが、最終回としては、少し不満が残る結果になってしまったような気がする。
そこを差し引いても、ヒューマンドラマとしてよくできた内容だったと思う。個人的には、山口智子演じる茶子がカッコよくて非常に魅力的だったと思う。
- (文)久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
- (編集)スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/
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