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※はじめに
この連載は中高年の皆様に素晴らしき日本の性文化への憧憬をさらに深めていただくために、東京・吉原に書店を構える「カストリ書房」の店主・渡辺豪氏に毎回、お勧めの本や雑誌を紹介いただくものです。
カストリ書房は遊郭専門書店として2015年に誕生し、店主の渡辺氏は自らも遊郭、赤線、青線があった地域を巡って聴き取り調査や取材を行なっており、これまでに訪れた場所は約500箇所。現在も書店を運営する傍ら様々な日本の性文化に関する文献の考察やイベントを行なっております。
夕やけ大衆では、そんな渡辺氏が未来永劫残したい「性書」を厳選してご紹介いたします。さあ皆様、知識と誘惑の扉を開いてみましょう。
〈夕やけ大衆編集長より〉
第10回『ピンク映画館の灯』高瀬進著(自由国民社刊)
TwitterなどSNSの普及によって一層盛り上り、浸透したのが「街歩き」趣味だろう。撮ったその場で写真や動画をインターネットで共有し、同じ趣味を持つ人からリアルタイムに反応が返ってくる。これまで日記の役割を果たしていたブログのように、手間も掛からず、肩肘張ることもなくなったせいか、「小粒な幸せ」を共有しやすくなった。この「小粒な幸せ」とTwitterは相性が良いようだ。
テレビなどの旅バラエティも、これまでは名所旧跡を訪ねて、美味珍味に舌鼓を打つといった最大公約数的なレジャーよりも、バイクや自転車あるいは徒歩で、各地を民家や商店といった「低い視点」で街を見、街で暮らす一般人との一期一会を愉しむ番組作りにシフトしている印象がある。テレビは確実にSNSに影響されている。
こうした街歩き趣味も当然に細分化していて、例えば古い喫茶店や、旅館、温泉、ドライブイン、さらにはストリップなど、いわゆる「昭和レトロ」の文脈で街を愉しむ人が増えている。
しかし、本書のタイトルともなっているピンク映画館、つまり成人男性向けのエロティックな映画を上映する映画館は、街歩き趣味から漏れているようだ。
この理由を改めて考えてみると、ピンク映画館はSNSが浸透する前に、多くが消滅してしまったせいではないだろうか。
高度成長期からバブルに掛けて、テレビ、セルビデオ・レンタルビデオが普及し、インターネット以前に、ピンク映画館の命運は定められていた。
ありとあらゆる性衝動を充たさんばかりの映像がネットを介してその場で得られるようになった今、決められた時間に同じ場に集い、一つの劣情を求めてスクリーンを眺めるピンク映画館は、若い世代にとっては理解しがたいものに違いない。40代の筆者も、ピンク映画館は記憶の中の施設に過ぎない。
それほどまでにピンク映画は日本人の生活から遠ざかってしまった。この事実によって誰も損はしないが、しかし、どのようなピンク映画館があったのか、いざ興味が出ても調べるのは容易ではない。
本書はピンク映画館が消え入る、2001年という絶妙なタイミングで発行され、当時現存していた全国のピンク映画館をカタログ的に収録している。
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『ピンク映画館の灯』高瀬進著(自由国民社)
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