2位は映画『恋の罪』（11年）でヒロインの人妻刑事にふんし、37歳で全裸の濡れ場とオナニーシーンに挑んだ水野美紀（49）。とがったおっぱいと焼きのり型のヘアは鮮烈だった。

「映画の冒頭、ラブホで男とエッチしていた水野さんが、携帯電話が鳴ったため、全裸のまま、バスルームから飛び出してくるシーンは衝撃的でした」

　と、範田さんが続ける。

「立ちバック、シャワー、濡れ髪、曇りガラス、吐息、と、王道エロスのすべてが詰まったセックス描写。　水野さんが男に電話で指示されながら、自慰するシーンもエッチでしたね。下着の上から触っているだけなのに感じまくっているのが、欲求不満の人妻っぽくてイヤラしかったです」

　栄えある1位は、映画『失楽園』（97年）で不倫妻を演じた37歳の黒木瞳（63）。

　彼女ふんする人妻と、役所広司が演じる妻子ある編集者の不倫が、ふんだんな濡れ場とともに描かれる。

　喪服の黒木が役所のズボンのジッパーを下ろして即尺するシーン、海の見える露天風呂で2人が湯中ファックするシーン……名場面には事欠かない本作だが、

「何よりも黒木さんの乳首の勃ちっぷりが素晴らしい。30女の性欲の強さを感じます。清楚で真面目な彼女が、不道徳なことをするから魅力的なんです」（田淵氏）

　お次は濡れ場の名人ぞろいの40代部門から2作品。映画『身も心も』（97年）で、柄本明ふんする中年男とW不倫する人妻を演じたのは、かたせ梨乃（66）。

「中年カップルらしい、ねちっこい濡れ場。延々とシックスナインしたり、ベッドに座ったかたせに柄本がクンニしたり、舌を使ったプレイが多いのも中年男女のあるあるです」（下関氏）

　43歳のかたせは、対面座位、正常位、と体位を変えながら後背位で昇天。

「巨乳で巨尻のグラマーなかたせさんが顔をグシャグシャにして、セックスに没頭する姿がエロかった。　キレイなカラミじゃなくドタバタしてるんだけど、そこがリアル。よく見ると、AVっぽい体位も入ってたりね（笑）」（田淵氏）

　十朱幸代（81）が40歳にして初脱ぎしたのが、映画『魚影の群れ』（83年）。

　緒形拳演じる武骨な漁師の、やさぐれ妻にふんした彼女は久々に再会した緒形と、港に停泊した漁船の中で体を重ねるのだ。

「漁船の中での夫婦のセックス、すごく濃密でよかったです。男女の営みを始めから終わりまで、覗き見しているような長回しのカメラが効果的。この2人、おつきあいしてるのかなって思ったほどです」（範田さん）

　十朱の歴代級の美巨乳と美乳首は絶品だった。