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このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。
編集長
- 【被害ドライバー】
- 小早川勇吉さん(65歳=仮名)。個人タクシー。勤務拠点は千葉県木更津市。59歳で熟年離婚して以降は独り身。趣味は温泉巡り、好きな女優は武田久美子。
【歳の差カップルの秘密遊戯】
「最初は本当に具合が悪いのだと思っていました」
小早川さんが変わったカップルを乗せたのは、今年6月のことだ。
木更津にある温泉旅館から、お客さんを駅まで送ってほしいという迎車の連絡を受けたという。
「チェックアウトの時間からだいぶ過ぎていて、お昼過ぎでした」
旅館の前に到着すると、父と娘ほど年の離れた男女が待っていた。
「男性は50代ぐらいで、女性はまだ20歳前後の若い娘さんでしたね。だけど様子がおかしい。娘さんが男性によりかかるように抱き着いていたんです」
ドアを開けると、男性がこういった。
「運転手さん。悪いけど、この子、ちょっと具合が悪くてね。後ろの席で横に寝かせてやりたいから、俺は助手席に座っていいかな」
「ええ。もちろん。大丈夫ですか?」
男性は娘さんを後部座席に寝かせると、助手席に乗り込んできた。
目的地は最寄りの駅までだった。
「お連れさん、大丈夫ですか? ずいぶんと具合が悪そうですね」
小早川さんは男性に尋ねる。
「まあ……、一時的に体調が悪いだけみたいなんで大丈夫ですよ。なあ」
男性は後ろを振り返りながら尋ねる。その瞬間、横たわっていた娘さんはビクッと肢体を震わせたという。
「大丈夫ですか、本当に」
ますます心配になる小早川さん。だが、男性はニヤニヤしながら、
「そうですねー。おい、お前、大丈夫か?」
別段心配している様子もない。それどころか、右手に何かリモコンのようなものを持っており、時折、ボタンを押しているのだ。
「ウ、ウン……アアッ!」
娘さんは横向きに寝ながら、なぜか股間のあたりを手で押さえていた。
「あのぉ…」
小早川さんはそのリモコンが気になって仕方ない。なぜなら男性がリモコンのボタンを押すたび、娘さんは変な反応をするからだ。
「どうしました?」
男性は何食わぬ顔で言いながらも、またもボタンを押す。
「アアアッ!」
明らかに娘は喘ぎ声を出しており、体調が悪いようには見えなくなってきた。
小早川さんはこういう。
「男性はお酒臭いし、娘さんも結構酔っているようでした。それだけならまだしも、あれは多分、遠隔操作のバイブを使って遊んでいたんだと思います。僕が心配するたび、男性はやたらニヤニヤしていたし、娘さんはわざとらしく悶えていたし……」
結局、本当のことは聞けないまま、駅まで送り届けた。
タクシーから降りる時になって、女性は急にむっくりと起き上がり、
「ありがとうございました」
と妙に潤んだ瞳で、小早川さんにお礼を言ったという。
まったくトンデモない年の差カップルだ。
- 取材&記事:柚月怜(ゆづきれい)
- 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。
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