このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。

編集長

【被害ドライバー】

高川憲正さん（仮名＝60歳）。タクシー運転手歴、 14年。主に渋谷、原宿界隈を流しており、若者のお客さんを乗せることが多い。趣味は映画鑑賞、読書。好きな女優は秋吉久美子。

【むっちり美女の後部座席ストリップ】

「あれは間違いなく、わざとだと思いますね！」

　2年前の春先のことだ。高川さんは深夜の渋谷で、ムッチリ体型の23～４歳の女性を乗せた。

「全体的に体が大きくて、オッパイなんかGカップはありそうな巨乳さんでね。お尻なんかもドーンと大きくて、ダイナマイトボディといった感じでしたね」

　黒のジャケットにタイトなスカート、素肌が透けて見える黒パンストと見た目もかなりセクシーだったという。香水もプンプンで、車内は瞬く間に女性らしい匂いが充満した。

「言い方は悪いけど、ちょっと痴女っぽい雰囲気がありました。喋り方も誘惑的というか、甘えるような口調で、『運転手さん、○○までお願いしま～す。わかりますぅ？』って。お酒にだいぶ酔っていましたね」

　発車すると、女性は後部座席にどっかりと背中をつけて、両脚も開き気味。実にだらしない姿でくつろいでいたという。

　ルームミラーで確認すると、今にもパンツが見えそうだった。

　女性は半分寝かけており、時折「んふぅ～」と寝言のような吐息をこぼしていた。そのうち、だんだん両脚がさらに開き始めたという。

「いやあ、驚きましたね。見てはいけないと思いつつも、スカートの奥まで覗けてしまって。パンスト越しの赤下着もチラチラ見えるんですよ」

　普段は真面目に働いている高川さんも思わぬハプニングに鼻息が荒くなった。

　それだけではない。女性はなんと、寝ぼけた様子で、パンストをするすると下ろし始めたという。肉感的な太ももが露わになり、高川さんは生唾を飲むばかり。

「お、お客さん？」

　寝ぼけていると思って声をかけてみたものの、女性は一向に目を開けなかった。

　パンストを膝あたりまで下ろした後、再び、両脚を開脚。膝部分にひっかかったパンストが伸びる様や、半脱ぎの姿がなんともエロチックだった。

「嬉しくもあったけど、怖くもありました。勝手にお客さんが脱ぎだしたとはいえ、セクハラされたと訴えられたらどうしよう、と」

　色んな意味でドキドキしていた高川さんは結局、そのまま女性を放置。とにかく目的地に向かって車を走らせたという。

　だが、女性の大胆な行動はまだ終わらない。今度はブラウスのボタンを上から一つずつ外しだして、パンティと同色の赤いブラまで覗かせてきたのだ。

　巨乳とあって胸の谷間も深く、高川さんは目を奪われるだけでなく、年甲斐もなくフル勃起してしまったそうだ。

「本当にあの時は困りましたね～。対向車のライトが当たるたび、後部座席も明るくなって、まるでストリップショーを見ているようでした」

　なんとか目的地に到達したところで、高川さんは「お客さん？　お客さん！」と声をかけて、起こしにかかった。

　すると女性は今までの熟睡（！？）が嘘のようにパッと目を開けて、

「あ～、気持ちよかった。ウフフ」

　意味深な笑みを浮かべながら、ゆったりとした動作で乱れた衣服を直したそうだ。

「多分だけど、あの女性はああやってエロい姿を運転手に見せつけて楽しんでいたんですよ。たまにそういう痴女っぽいお客さんはいると聞いたことあったけど、自分は初めてのことで……いいもんを見せてもらったという気持ちもあるけど、やっぱり何か言われたらどうしようという恐怖のほうが強かったですよ」

　そういいつつも、「また会ってみたいとは思いますけどね」と高川さんはニンマリとほくそ笑むのだった。

取材＆記事：柚月怜（ゆづきれい）

20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』（双葉社刊）もある。