このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。

編集長

【被害ドライバー】

上垣龍成さん（58歳＝仮名）。都内の大手タクシー会社に勤務。一見強面だが、穏やかな性格で趣味は家庭菜園と犬の散歩。妻（52歳）と一人娘（30歳）がいる。好きなAV女優は、川上ゆう。

【住宅街で拾った若いOLと】

「うちにも娘がいますから、やっぱり心配になりましてね」

昨夏の深夜のことだ。上垣さんはその日、埼玉県の秩父まで一人のお客さんを送り届けた。かなりの遠距離だったので、気分は上々。再び、都内に戻ろうとタクシーを走らせていた。

「静かな住宅街でね、OLふうのスーツを着た女性が猛ダッシュしているんですよ。正直、目を疑いましたね。ジョギングにしては恰好がおかしい。ダッシュしているものの、足取りもフラついていました」

長年の勘で気になり、タクシーを停車させた。すると走っていた女性も立ち止まり、こちらに振り返ってきた。

「大丈夫？　どうされたの？」

上垣さんは運転席の窓から声をかけた。

「ああ～、あのさ～終点まで寝ちゃって。お金もないから、走って帰っているの」

OLの女性は年齢22歳ぐらい。まだ新入社員といった感じだった。

「そう……どこまで？」

尋ねると、OLが答えたのは都内の某所。ここから歩くと、朝までにたどり着けるかどうかも分からない距離だった。

「いいや、もう乗っていきなさい。私もそっち方面まで戻るから」

「本当？　ありがとう。助かる」

女性は天の助けとばかりに喜び、タクシーに乗車してきた。

「結構歩いていたみたいだから、酔いも醒めているかと思ったら、大間違いでしたね。後部座席に乗り込むや、ものすごい勢いでべらべら喋り始めて」

明らかにまだ酔っぱらっており、上垣さんにも何かと絡んでくる。

「話をされるだけならいいんです。ただ、やたらと彼女は僕に感謝していて、お礼をさせてくれと、しつこいんです。『別にいいですよ』といっても、『それでは私の気が済まない』と言って……」

あろうことか女性はその場でスカートをまくり上げて、パンツを見せてきたというのだ。

「いや、お客さん。そういうのは本当に困りますから」

「いいって。オジサンって、こういうのが好きなんでしょ？」

なんともはや……とはいえ、上垣さんの男。ついルームミラー越しに、OLの履いていた真っ赤なパンティには目を奪われてしまったという。

「もっと見たい？」

女性は見せつけることを楽しむように口元を妖しく緩めながら、パンティまで脱ぎだしたというからビックリ仰天。

「いやあ、本当に……あれは参りました。「お客さん、いけません！」と何度も注意したのですが、彼女は勝手にどんどん脱いで。で、僕にアソコを見えてきたんです。それでまた驚きましたよ。陰毛がまったく生えていなかったんです」

最近の若い女性はアンダーヘアを完全脱毛していることは多いが、上垣さんはそんなことを全く知らなかったという。

「私は彼女が生まれつき生えていないんだと思っていました。そう思うと可哀想に思えて『大丈夫ですよ、そういうのが好きな男性もいますから。だからもうパンツを穿いてください』と言いました。彼女は『どういうこと？』と不思議そうにしていましたけど、結局、パンツを穿かないまま、目的地に着くまで熟睡されていましたね」

上垣さんはパイパン秘部のOLの寝姿を見ながら、自分の娘が心配になったという。

取材＆記事：柚月怜（ゆづきれい）

20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』（双葉社刊）もある。