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キャッチアップ
このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。
編集長
- 【被害ドライバー】
- 館林基樹さん(54歳=仮名)。40代で脱サラして中堅のタクシー会社に転職。タクシードライバー歴は12年、現在の勤務は栃木県足利市。独身。趣味はテニス。好きな女優は、松坂季実子。
【ウブ娘の貞操を救った8月の夜】
「3年ほど前ですけどね。ちょうど8月の暑い盛りで、夜になっても外はムシムシしていましたね」
舘林さんは物腰の柔らかい人柄で、終始、ニコニコ笑顔を崩さない。だが、3年前の夏に泥酔美女を乗せた時は、さすがに笑っていられなかったようだ。
「足利市駅の駅前でね。多分、まだ20代前半だと思うんだけど、若くて可愛いらしい女性でしたよ。白のブラウスにロングスカートで、黒髪という優等生っぽいタイプで、ちゃんとした家の娘さんなんだろうな、と思いました」
目的地は車で20分ほどの距離。自宅に帰るのだと思って、舘林さんは車を走らせたのだが、
「最初乗ってきた時は普通だったのに、結構、飲んでいたみたいでね。少し辛そうに『フウ、フウ』と息を荒げていて、気持ち悪そうでした。大丈夫ですか? と声をかけても、返事がなくて」
心配になり、信号待ちの時、もう一度声をかけた。
「え? ああ、大丈夫です……ねえ、運転手さん、男の人の家に行ったら、やっぱり変なことをされますか?」
女性は突然このような質問をしてきたという。
「男性の家に? 彼氏さんですか?」
「いえ、知らない人です。さっきマッチングアプリで知り合ったばかりの……」
「ええ!?」
聞くと女性は1時間ほど前、マッチングアプリで近場に住む40代の男性と知り合い、どういう流れか分からないが、「家に遊びに行く」ということになったらしい。
女性はこう続けた。
「私、まだ男性と手も握ったことがないんです。でも、男女の性行為にはすごく興味があって。今夜、家で一人お酒を飲んでいた勢いもあって、つい……シテ見たいなぁと思って」
うぶな女性ゆえに、セックスに関する好奇心が強いのだろう。早く処女を捨てたい、とも言っていた。
舘林さんは言う。
「正直、お客さんのプライベートに首を突っ込むつもりはなかったのですが、さすがにこれは危険じゃないかと思いまして。『ちゃんと好きな人が出来るまで待ったほうがいいんじゃないですか。お客さん、美人だからイイ男がすぐに見つかりますよ』と言ったんです」
すると女性は、急に瞳を輝かせて、
「本当に? 運転手さん、私のことに興味ありますか? 私、相手は誰でもいいんです。エッチしてみたい。オッパイとかアソコも舐めてもらいたいんです。自分でするよりも、ずっと気持ちイイんでしょ?」
あろうことか、舘林さんを誘ってきたというのだ。
「いやあ、あれは参りましたね。一瞬ですけど、自分が相手をしてあげたいと思ったのも事実です。もちろん、思っただけで実際は無理ですけどね。結局、こっちは返事を曖昧にして、そのまま男の家まで送り届けることに……」
男の住むマンションに向かっていく彼女の後姿が今も忘れられないという。
- 取材&記事:柚月怜(ゆづきれい)
- 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。
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