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【舐達磨親方のアダルト時間旅行】第23回「覗き部屋はエロチズムのルネッサンス運動?」の巻

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【舐達磨親方のアダルト時間旅行】第23回「覗き部屋はエロチズムのルネッサンス運動?」の巻

このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【覗き部屋はエロチズムのルネッサンス運動?の巻】

「覗き部屋」というフーゾク店のことは、やっぱり思い出に残る(1981年)。いまでもある個室ビデオ屋さんと違って、本物の生の女のコの部屋を覗けるといった趣向ですな。

 女のコが自分の部屋で服をパジャマに着替えてたり、下着姿でお友達と電話で話したり、あげくの果てはオナニィを始めて溜息をお漏らししたりする。その部屋(円型)をグルリと囲むように小部屋があって、小さな覗き窓がある。そこに客が入って覗きながらオナるわけですな。

 部屋にはちゃんとティッシュとゴミ箱も用意されていて、自分は誰にも見られないから思いっ切りシコシコ出来ちゃう。だいたい1回の女のコのお芝居が20分くらいで、料金は2000円くらいでした。

 これを考えたのは、うーん誰かお芝居関係の人だったか、渋谷の「シアター4.5」という所。まぁ似たようなものはワシの記憶ではニューヨークにもあった気がする。いわゆる回転式舞台のストリップみたいなものだった。

 でもみんな覗き大好きだったみたいで大流行りして超満員。お客さんが順番待ちしていた。とはいえ、当時のストリップよりは露出度はなくって、アソコ丸出しってわけじゃない。でも覗くという行為にみんなそそられまくったんでしょう。

 やっぱりこの「覗き部屋」もいっぱいアッチャコッチャに出来たとはいえ、ノーパン喫茶同様に長くは続かなかった。確か、その頃にエイズが流行り始めたのを覚えている。こういったアイデアフーゾク店のおかげで本番系フーゾクは残念ながら悲壮な状況に追い込まれてゆくのね。

 ちなみにこの「覗き部屋」って、新宿歌舞伎町には1軒だけ、ずうっと長く営業しているところがあった。頑張っているなぁと感心していたけど、さすがに最近は見なくなった? いえいえこの前歩いていたらまだ有りましたよ(笑)。世の中にゃ一部に根強いファンがいたりするからねぇ。

 そこでワシが思いついたのは、いわゆる店舗じゃなくて本当の女のコのアパートの部屋を覗くという、会員制の覗き趣味の会ってのをやったらどうかねぇ。同じアパートに住む住人(男ばかりで女のコの部屋は1つ)。女のコも納得していてみんなから家賃とお小遣いをもらうっての。プライバシーナシで、見られながら生活をする。駄目?

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。

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