このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【ワシのア◯ルがゆるくなった原因の巻】

　いわゆるマントルの話ですよ。要するに本番行為オッケイの、当然無届けの裏フーゾク店で、最初に出来たのが新大久保でしたね。ワシも何度か取材して色んなスポーツ新聞で書きまくった記憶がありますよ。

　でもそのせいじゃないと思うけど、あっという間にパクられてしまいました。でもその当時、そのマントルのオーナーは新大久保界隈じゃヒーローでしたね。「彼はよくやったよ。億の金を残したらしいぞ」と噂されました。

　その後、本番行為ナシのマントル、というマンションでヘルス、マンヘルが主流になって都内の至る所に出没し始めました。

　中でも「リッチドール」というマンヘルが大当たりして、当時流行っていたフランチャイズって言うやつで、なんと大阪にまでお店が出来たのが驚きでした。

　このオーナーってのが渡辺さんつってワシの友達でした。このオヤジ、素人の若いコを口説くのが上手くて、面接に来たコに、チ○チ○をしゃぶらせるのを教える時の決まり文句が「自分の指をしゃぶるより清潔だよ、チ○チ○はパンツ穿いているから指よりもキレイだから」などと言葉巧みに話しているのを面接の様子を見ていたワシは、ククスクと笑っておりましたな。

　でもこの渡辺さん、新たに高田馬場に「５０２」というマンヘルを始めました。ここのウリはいわゆるアナル舐めをしてくれること。こういう場合、どうやって女のコを口説いたかは、見ていないのでわかりません。

　面白そうってんでワシも何度か体験取材（単なる客）をさせて頂きました。これが気持良くて、ついついサービスの方もエスカレートしてアナルに指を入れてくれるようになりましたよ。

　このおかげでアナルの快感に目覚めた客は多いはず。アナルに指をヌポヌポされつつチ○チ○をお口にくわえてカポカポ！　タマリマセンなぁ！　このせいでワシのアナルは開発されまくり、ユルユルになってしまいます。

　ええいこの際、ＳＭクラブで美人の女王様にアナルをイジメてもらおうと、色んな女王様にお相手して頂きました。アホか。

　まぁそれにしても、本番行為だけがSEXではなく、様々な快感を追求するようになったのが良かった。豊かになりましたよ。それ以来、SEXへの認識が変わって、女のコと出会い、手に触れたり、お話したり、それら全てが喜び、快感、つまりSEXで、その後のイメクラ（イメージクラブ）へとフーゾクは進化していくのでした。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。