このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【タイでチン取材ツアーその１の巻】

　バブルの頃って、今の若者が聞くとかなりムカツクでしょうな。短命だったとはいえ、色んな企業のオッサンたちって、調子こいてアジアの方に“買春ツアー”に出かけてやりたい放題でしたから。

　ワシなんかはずっとフリーでしたから、団体でスケベ旅行なんて経験は無いけど、実際どんなことやっているのか、取材してくれと某スポーツ紙のデスクに依頼されて出かけて行ったことがあります。あれは確か40回くらいの連載でしたか。

　まぁ一応、取材にかかる経費は全部出して頂けるってんでホイホイ引き受けて、友人のカメラマンT氏と２人で乗り込んだのがタイのバンコック。事前に現地のコーディネーターカ・チョンというオッサンを雇っての旅でした。

　空港に着くとカ・チョンが迎えに来てくれて、まずはホテルに向かいます。とはいえ滞在わずか１週間という強行軍でしたので、ホテルに向かう途中に売春クラブに立ち寄ります。そこでは日本人のスケベサラリーマン相手にショーをやっていて、男と女のハメハメを見て楽しむわけです。いわゆる本番生板ショーってやつですな。

　でまぁ盛り上がってから、おネェちゃんたちがズラ～リひな壇になってる部屋に入り、好みのコを指名するわけです。一応ワシも20歳くらいの可愛いコを選びます。

　でもってようやくホテルについて待っていると、そのコが部屋に居てくれて朝まで過ごすわけですな。ちなみにカメラマンにT氏は「オレはいいや」なんてビビリまくっとりました。それにしても売春クラブもホテルもみーんなグルになってる雰囲気。

　なにしろボーイさんがしつこく話しかけてきてマッサージを勧めるので、疲れてるし、お願いしてみると、一応丁寧に揉みほぐしてはくれるんだけど、終わりかなと思えばその女性がワシのチ○チ○をナデナデして、こっちはどうする？」と聞いてきます。なんのこっちゃですよ。マッサージ代3000円にプラス5000円というわけで、ワシは一応これも取材だと思い一発お願いしました。

　さぁて、この取材ツアーはこれからが本番。ワシも当時は30代でしたからもぉ昼も夜もやりまくりの旅ですよ、案内人のカ・チョンのオッサンがスケベでニヤニヤしながらワシとＴ氏を引きづり回しては色んな珍しい所を案内してくれました。いやはやマジで

　驚きの連続でした。（つづく）

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。