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【舐達磨親方のアダルト時間旅行】第21回「愛人を囲うってのが勝ち組エロオヤジの夢だった時代」の巻

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【舐達磨親方のアダルト時間旅行】第21回「愛人を囲うってのが勝ち組エロオヤジの夢だった時代」の巻

このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【愛人を囲うってのが勝ち組エロオヤジの夢だった時代】

 愛人バンクってのがあったのを覚えているでしょうか? あれは1982年頃、バブルの初期だったと思う。一番大きかったというか有名だったのが「夕暮れ族」という愛人バンクだった。オーナーは可愛いダミーの女のコだったけど、そのコが当時のTVの夜の番組で取材されたりして、モチロンのことワシも取材して、彼女の住居にもお邪魔しました。

 でもやっぱりダミーだから、部屋にまったく生活感の無いところでしたね。でもせっかく取材させてもらっているので、そのことは口に出さず、外で写真を撮らせてもらって「写真時代」の増刊号の表紙を飾ってもらいました。

 でもねぇ、この愛人バンクだけはさすがのワシでも客となって愛人契約は出来ませんでしたな。なにしろ月に20万~30万は払えませんよ。それも週1のデート、食事、酒、ホテルって、そんなに収入無かったしねぇ。

 でも稼いでいるオヤジたちはいっぱいいて、まず愛人バンクの事務所で女のコの写真とデータを見て、好みのコがいいれば面接してという段取り。女のコたちは実際にOLとかが多かったねぇ。中には女子大生もいましたよ本当に。当時から全盛だったデートクラブやソープランドと違って、女のコたちみんな売春をやるという意識はまったく無くて、願わくばひょっとしてマジで愛人の生活を楽しみたいってコばかりでした。

 収入も安定するし、中にはマンションも買ってもらったりしたコもいたし。でもねぇそんなブームもほんの一時でした。わずか1年くらいで、あっけなく消えてしまった。というのも大手だった「夕暮れ族」が警察に御用になったからです。筒見待子ちゃんだったかなぁ? いまごろどうしているのか。

 でもスゴかった。全国に200軒くらいあったんだから。でも全~部無くなってしまいました。やっぱり所詮は裏フーゾクだったってことでしょう。いくら宣伝になって客が集められるといっても、TVに出ちゃヤバイっすよね。

 でも本当のオーナーはかなりの財を成したことでしょう。パクられてもそれが残れば良しする風潮がこの頃あったしねぇ。他にもいっぱい知ってますよワシ。

 ワシももうちょい度胸があれば・・・。なんてのは冗談。あくまでワシは真面目なジャーナリストですから。スケベのだけど(笑)。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。

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