このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【台湾で大間違いの巻】

　台湾って所は中国と違って食のレベルが高いと感じましたね。中国も行ったけど、ちゃんとした店のメニューに“猫”とか“蛇”とか書いてあるから面食らいます。ワシは面白がってそんな蛇皮のサラダとか注文して食べて大アタリしちゃったことがあります。でもまぁ韓国は“犬”が有名か。

　とにかく台湾は蒸し物が美味しいっすよね。通りにはエステというかマッサージ屋さんがお洒落な店構えで並んでいるし。で、ワシは中でも上品そうなエステティックサロンに入ってみたわけです。予約して少し待たされて個室に案内されると、本格的に白衣を着た女性２人と、何故か男性が１人。まずはシャワーってんで独りでチ○チ○やタマタマをキレイにして、バスタオルを腰に巻いて出て、本格的なベッドというか診察台に仰向けにさせられます。

　男性はワシのヘッドマッサージを始め、女のコ１人は上半身の肩、腕、胸をモミモミ。もぉ１人は下半身の太ももからふくらはぎ、足の指を引っ張ったり。さて一段落したところでいよいよかな？　と思ったらこれがそうでなくて更に念入りに揉み始めました。これがトータル50分くらいでした。

　もぉすっかり気持良くなったのはいいんだけど、焦らされ過ぎ！　なんて思ってたらなんと！「ハイ終わりです」だって。どうやら真面目なマッサージ屋さんでした。

「このオヤジ間違って入ったな」ってな目で見られつつワシはスゴスゴと身支度を整えて店を出ます。これで７～8000円は高え！　

　マイッタなぁとそのエステ街をウロウロ。ワシは諦め切れません。これじゃスケベルポになんねぇじゃんと、なんとなく怪しいピンクっぽい照明の店に入ります。でも先程の店と外観はほとんど一緒。でも結局ワシの嗅覚は正しく、見事にシコシコで１本抜いてもらえたというわけです。別料金で本番!?　それはご遠慮させてもらいました。ちなみに女のコは１人。料金は最初の店とほぼ同じ。みんなくれぐれも間違えて入らないように。表通りじゃなくて１本裏ぐらいが正解かも。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。