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カストリ書房の「知識と誘惑の本棚」第17回『全国女性街ガイド』渡辺寛著(カストリ出版)

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※はじめに

この連載は中高年の皆様に素晴らしき日本の性文化への憧憬をさらに深めていただくために、東京・吉原に書店を構える「カストリ書房」の店主・渡辺豪氏に毎回、お勧めの本や雑誌を紹介いただくものです。

カストリ書房は遊郭専門書店として2015年に誕生し、店主の渡辺氏は自らも遊郭、赤線、青線があった地域を巡って聴き取り調査や取材を行なっており、これまでに訪れた場所は約500箇所。現在も書店を運営する傍ら様々な日本の性文化に関する文献の考察やイベントを行なっております。

夕やけ大衆では、そんな渡辺氏が未来永劫残したい「性書」を厳選してご紹介いたします。さあ皆様、知識と誘惑の扉を開いてみましょう。

〈夕やけ大衆編集長より〉

第17回『全国女性街ガイド』渡辺寛著(カストリ出版)

昭和33年に売春防止法が施行される以前、日本人にとって売春街は身近なものだった。少なくとも現代人に比べたら。

昭和30年、当時の労働省が行った調査によると、全国には1,900を超える売春街と、そこで働く12万人の娼婦が確認されている。現在のソープランド店舗数1,214軒を優に上回る規模だ。

1県あたりにならせば、売春街40箇所、娼婦2,600名にものぼる。(当時、米軍の占領下にあった沖縄県を除く)

日本に売春街は遍在していた。

本書は、売春防止法が成立する1年前の昭和30年に発行された、全国の〝女性街〟すなわち売春街のガイドブック。

351箇所の売春街を紹介している。全体の1,900箇所に比べれば、紹介する地域数は一部に過ぎないが、全国の売春街を網羅的に扱った本は類書がなく、唯一無二の売春ガイドブックとなっている。

本文からいくつか抜き出してみよう。

新宿二丁目:今の二丁目は、豪華なことは日本一。粒揃いの女が多い。ネオンの消える12時過ぎになると、いっときレコードの音が部屋から流れ、裸でダンスに興じているのが窓に影絵を浮き出したりするベッドとパジャマの街になった。昔の遊廓情緒はなくとも、なまめかしい点では東西随一だろう。

当時の最先端売春街であった新宿二丁目がこう紹介される一方、高知県のある地域ではこうだ。

伊予宇和島から奥へ入った土佐の国境辺の宿場で、昼間妓楼へ揚ると、遣手が「夕霧さんョ、お客ぢゃがもし」大きな声で女を呼ぶと、「あいよ」といって田んぼから姉さんかぶりが顔を出し、「少し待っておくれんかな」と泥足を洗いに行くといった百姓女郎が今でも残っている。

兼業農家ならぬ兼業娼家。売春産業というと、ギラついたネオン街を想像しがちな現代人には、にわかに信じがたいが、実際にこうした地域は存在した。冒頭、現代人に比べたら売春街は身近なものだった、と述べたが、売春街が都市部だけに偏っていなかったことが現代と異なる。地方都市には地方都市なりの規模ながら、郷土色豊かな売春があった

市場在庫が少ないためか、古書市場では5万円前後のプレミアがついて販売されていたが、近年復刻された。

【今回ご紹介した書籍をお求めの方はコチラから】

『全国女性街ガイド』渡辺寛著(カストリ出版)
https://kastoripub.stores.jp/items/544b056dbe6be3a69b002832

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