Catch Up
キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【古希過ぎのわたしをよみがえらせてくれた淫乱娘】
Y・A 71歳・大阪府在住
ある夜、知り合いと二人で飲んでいた。彼は同い年だが手広く水商売をやっている。そのせいもあるのだろうか、着ているものもこざっぱりとしていて、肌つやもわたしとは雲泥の差があった。
「どないした、元気ないやないか。なんか、病人みたいな顔してるで」
確かにそうかもしれない。齢70も超えれば、どこかしら身体に不自由な部分や痛いところはある。
「キミのほうはどうなんや」
「わしか、わしは元気はつらつや」
「ええなぁ、なんか秘訣でもあるんか」
わたしの質問に、彼は血色のいい顔をほころばせて言う。
「秘訣もなにも、エエもん食べて、エエ酒飲んで、バリバリ仕事して、ぐっすり寝るだけや」
「わしら年金暮らしの人間には、うらやましいかぎりや」
猪口に入った酒を飲み干し、わたしは言う。
「なに言うてんねん、ストレスないだけ、わしらより長生きするわ。子どもも元気やし、嫁はんも達者やろ」
「そら、そうやけど」
「どうや、コッチのほうもヤッてるか」
突然、彼は右手で握りこぶしを作り、人差し指と中指の間から親指の先を出す。
「いきなり、なんやねん」
「ははぁ、元気のない理由がわかったわ。お前、ご無沙汰やろ」
「ご無沙汰もなにも、この歳になってまで嫁はんが相手してくれるかいな」
「嫁はん以外にも、女はなんぼでもおるやろ」
「わしらみたいな年寄り相手してくれる女みたいなもん、おるかいな」
すると突然、彼は呵呵大笑する。
「お前な、むかしから老け込むの早いタイプやったけど、いまはよけいにそう思うわ」
「なに言うてんねん。キミのほうはどうやねん」
「わしか、わしはいまでもバリバリの現役や」
彼はグイと杯をあけて言う。
「そやけど、メンスもあがったような女やったら、勃つもんも勃てへんやろ」
「アホぬかせ。世の中には変わった女もぎょうさんおって、わしらみたいな年寄りがエエていうのもおるんや」
わたしは半信半疑で彼の顔をのぞき込む。
「ホンマか?」
「ホンマや。昨日もそんな女と1発してきたとこや」
「いくつの女や? 40か? 50か?」
「23歳のピチピチや」
わたしは耳を疑った。23歳といえば子どもよりも若く、孫よりは少し年上という年齢だ。
「エエなぁ、うらやましいわ」
「それがアカンねん」
「なにが?」
「わしがな、若いピチピチの女とヤったていうたら、お前は、ほな、わしにも紹介してくれ、ていわんかい」
わたしは身を乗り出すようにして、彼にたずねる。
「そういうたら、紹介してくれるんか?」
「せんこともない」
「ホンマか?」
「ホンマや。その代わり」
「なんや」
「もうちょっと、身ぎれいなカッコしてこなあかんで。いくらジジイ好きの女でも、今日みたいにスーパーで買いそろえたみたいな服着てたら、嫌われるで」
話はまとまり、その次の土曜日、わたしは一人の女の子を紹介してもらうことになった。
知り合いと待ち合わせ場所の喫茶店で待つこと小1時間。
「ごめん、お待たせ」
突然、わたしの背後で声が聞こえた。甲高く鼻にかかった甘い声だ。
「遅いやないかえ、待たせすぎやで」
知人は苦言を呈する。
「化粧に手間取っちゃって」
女の子は謝りながら、知人のとなりに座る。
わたしは緊張のあまり声を出すことができなかった。そして正面にいる女の子を見て、思わず声をなくしてしまった。
「美樹や」
「よろしくぅ」
目はパッチリと大きく、唇は厚め。鼻も口も大きい部類に入るが顔の輪郭は小さく、肌の色も白い。量の多い髪の毛は栗色に染められていて、クルクルに巻かれている。へそが丸出しのシャツに、胸もとまで大きく開いたシャツに、もう少しでパンツが見えそうなほど短いスカート。そしてわたしが最も注目してしまったのは、そんなシャツからいまにもこぼれんばかりに実った両の胸乳だ。
「ほな、わしは」
「なんや、行くんか」
「あとはお若いお二人で」
知人は、冗談と励ましの笑みを残して立ち去った。
美樹は26歳だという。つまり、酒の席で知人が話した相手とは別人だ。
美樹は嫁に行ってもおかしくない年頃だが、ずいぶん幼く見える。容貌はもちろん、話し言葉や仕草も、悪くいえば幼稚だ。
「どうします、これから」
わたしは二人きりになったとたん、わたしは切り出した。
「え? ホテルと違うんですかぁ?」
わたしは美樹の明けすけな返答に面食らう。
「いきなり……」
「だっってぇ、時間、もったいないしぃ、どうせヤるんやったら、早いほうがエエしぃ」
甘えたそぶりで美樹は言うが、その内容は過激で卑猥だ。
最近の若い女の子は、こんなものかもしれない、面倒がないだけ気楽かもしれない、とわたしは思い直し、喫茶店を出るとそのままラブホテルに直行した。
ドアを開けると、普通のビジネスホテルと変わらない質素な造りだ。鏡張りの壁に赤や青の照明。そして回転ベッドというケバケバしい場所を想像していたわたしは、拍子抜けしてしまう。ただ、必要以上に巨大なベッドには驚かされる。
「先にシャワー浴びてくるね」
そういい残して、美樹は浴室へ消えた。
わたしは手持ち無沙汰なまま、備えつけのソファーに座り彼女を待つ。久しぶりの不安と期待、そして沸き起こる興奮らしきものに卒倒しそうな気分だった。
「お待たせ。おじさんも入ってくれば」
バスタオル1枚で部屋に戻ってきた美樹は言った。
肌が上気し桜色に染まっている。拭い残された水滴が、玉となって転がり落ちる。
わたしは無言で彼女を見つめ、身動きできない。
「いやや、じろじろ見らんといて」
照れる姿が、なんとも愛おしい。
わたしは飛びつきたくなる衝動をおさえ、彼女と交代で浴室に入ったのだった。
わたしもバスタオルを腰に巻きつけて部屋に戻る。彼女はベッドの中にもぐり込んでいた。バスタオルは床の上。ということは布団の中の美樹は、一糸まとわぬ姿に違いない。
せりあがってくる春情。わたしは美樹の横にすべり込む。そして、目と目を合わせる。
「ほんまに、わしみたいな男でエエんか?」
「うん、美樹ね、若い子よりおじさんが好きなん」
「おじさんて言うても、どっちかというと、わしは孫もおるジジイやで」
「そんなことない。そやかて、ほら」
美樹はいきなり、わしの股間に手を伸ばしてきた。美樹の体温、匂い、そして触れられる感触に、長く朝勃ちもなかった一物がむくむくとふくれあがる。
「ほら、こんなに元気やん」
美樹はそのまま身体をずらし、全身を布団にもぐり込ませた。そして、わしの一物にしゃぶりつく。
「おおお……!」
ぬめりと温かさ、そしてねっとりとした舌の絡まりつき。わしの一物は、より固くそそり立つ。
「もう、たまらん!」
わしは布団をめくりあげた。美樹はわしをほお張ったまま、驚きの表情を浮かべる。
艶やかな肌が部屋の明かりで光沢を放ち、張り詰めた肉体と艶美な曲線が目の当たりになる。わたしは美樹の口から抜き取り、抱きしめ、接吻した。舌が絡まり、唾液が注ぎ込まれる。わしの手は、美樹の豊満な乳房に。美樹もわたしを握って放さない。
「うん、いい、気持ちいい」
乳首を舐ると、美樹はせつない声を漏らす。わたしが秘部に手を伸ばすと、部分は早くも濡れそぼっている。
「あああん、お願い、早くぅ」
美樹はせがむ。わたしは彼女をあお向けにし、両足をひろげて体を割り入れると、美樹の若い蜜壷の中に、いきり立った一物をねじ込んだのだった。
うねうねしたうごめきと窮屈な締めつけを感じ取りながら、わしは夢中で腰を振った。美樹も身体をそらせて、大きな嬌声をあげる。
突きあげるごとにプルプル揺れる乳房。わしの額からこぼれる汗が美樹に伝うと、染み込むことなく転がり落ちる。
「やあああん、だめぇ、気持ちいいい!」
派手に喘ぐ美樹。わたしはほどなくして、熱い樹液を彼女の中でほとばらせたのだった。
「おじさん、素敵」
「そ、そうか」
「あのね。美樹、まだシたい」
「ええ? 大丈夫かいな」
「美樹は平気やよ」
「いや、わしの方やがな」
「美樹が大きくしたげる」
美樹は、自分の蜜で濡れたわたしを再度、ほお張った。すると、一物は信じられない早さで復活を遂げたのだった。
数日後、件の友人と出会う。
「よう、どうや、最近」
「おかげさまで、若返った気分や」
「そやなぁ、肌も艶々やし、目の勢いも違うわ」
わたしは彼に感謝しつつ、男というものはつき合う相手で変わるものだと実感するのであった。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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