Catch Up
キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【偶然に出会った田舎の少女と青姦】
M・Y 76歳 神奈川県在住
若いころは山歩きが好きで、あちこちに出かけては広大な自然を満喫していた。そのころの話だ。
奈良県のとある村はずれを歩いているとき、登山路から少し外れた木立の中に人影を見た。それは一人の村娘だった。
薄汚れた着物を着た娘は、周囲を気にしながらいきなり裾をまくりあげ、その場にしゃがんだ。わたしは思わず立ち止まり、その様子をながめてしまう。すると、ちょうどわたしに背中を向ける格好で、娘はいきなり尿を足しはじめた。
勢いのある水しぶきが草むらにかかり、小水はわたしの前まで流れ落ちてくる。白く丸い尻の間から陰の部分が見えかくれし、わたしは奇妙な感慨をおぼえてしまった。
用を足し終え身震いすると、娘はちり紙で部分をぬぐって立ちあがった。そのとき、見つめていたわたしと目が合う。
娘は少し驚いた様子を見せたが、すぐに人なつっこい笑みを見せてわたしに近づいてきた。
「見たん?」
娘はたずねる。
「あ、ああ」
わたしは多少、狼狽をおぼえながら答える。
「わたしのお尻、見たん?」
「しかたないだろ」
すると娘は、急に泣き出しそうな顔になる。
「見たんや。ほな、ウチはアンタの嫁さんにならなアカン」
肌を見せた男とは、いっしょにならなくてはならない。田舎のことだから、娘はそういう教えられ方をされたのだろう。
しかし、こんな場所で着物をまくっていれば、だれかの目につく確率は高いし、ましてや、わたしにこの娘と結婚する気など毛頭ない。
わたしは泣き出す娘をなんとかなだめながら、自分の気持ちを正直に述べた。
「けど、そやけど……」
「いいかい。結婚相手を、そう簡単に決めるもんじゃない。それに、ボクときみとさえ黙っていれば、だれにもばれない」
「ボク? きみ?」
「そうだ」
今まで涙ぐんでいた娘は、急にけたたましく笑い転げた。
「ボクにきみやて。なんかスカンわ」
わたしは彼女の変貌ぶりにキョトンとしてしまった。娘はしばらく腹をかかえて笑い、やがてしゃっくりをくり返しながらいった。
「あ、アンタはどこの人? 東京の人?」
「いや、関東は関東だ」
「関東? 東京?」
「いや、関東といっても」
無学な村娘に、わたしは東京と関東の違いを説明する。
「ふーん、ウチらこの村からあんまし出たことないし。あ、この前、お母ちゃんといっしょに大阪に行った。ごっついトコやった。人ばっかしで」
いつしかわたしと少女は、草むらの上に腰をかけ話していた。
「きみ、年は?」
「16」
「ずっとこの村で?」
「そう。生まれも育ちも」
「都会に出たいと思ったこと、ないの?」
「こわいもん。このあいだ大阪に行ったときも、人だらけでお母ちゃんからよう離れられへんかった」
化粧気ひとつなく、浅黒で背の低い娘は、それでもなかなか肉感的な体つきをしていた。着物の襟元から見えかくれする乳房の谷間が、わたしの情欲をかすかに駆り立てる。
「いつも、こんなところで、あんなことしてるの」
「あんなこと?」
「その……」
「オシッコ? してるよ。家まで帰るのメンドくさいし」
「じゃあ、見られることも多いだろ?」
「うん。そやから、源太の嫁になるつもりやったのに、あいつ、学校出たら大阪にいってしもた」
源太という男は2つ年上で、用を足してるところ見られて結婚を決めた。しかし、源太は高校を卒業すると、彼女を残して大阪方面へ就職してしまったらしい。
「そやから、次に見られた人と結婚するって決めたねん」
「それが、ボク?」
「ううん、その前に留吉さんにも見られたけど、留吉さん、ヨメさんいてるもん」
「そんな結婚したいの?」
「うん、気持ちエエし」
その言葉に、わたしは驚きをあらわにした。
彼女は結婚に対して、家庭であるとか生涯の愛情などよりも、性的な満足を求めているようだ。同時に、わたしのわき起こりはじめていた欲情が、一気に噴きあげてくる。
「気持ちいいって」
「うん。源太はウチといっしょになるて決めてから、毎日オ×コしてくれた。源太のチ×ポがウチのオ×コに出入りすんねん。ごっつい気持ちよかった」
あどけなさの残るむくな口もとから、卑猥な言葉がこぼれ出る。16歳の少女が、いや、16歳だからこそ、後先を考えず溺れてしまったのであろうか。
「じゃ、じゃあ、ボクがきみと……」
「ウチと?」
「結婚するとしたら」
「してくれんのん?」
「いや、まあ……。その、するとしたら」
「オ×コ? エエよ。なんぼでもさせちゃるし、なんぼでもシテほしい」
少女は大人びた口調で言う。その目は、久しぶりの行為に期待をいだいているのか、すでに潤みはじめている。
「じゃあ、する」
「え?」
「結婚する」
「ホンマ!」
「だ、だから」
「うん、エエよ」
少女はいきなり帯を解き、裸体をさらした。
「え! ちょっと待って!」
「なにを?」
「まさか、ここで」
「うん」
わたしはあわてて周囲をうかがう。山の中とはいえ、道が近すぎる。人に知れる可能性も高い。
「も、もっとほかの場所」
「家に来る?」
「い、いや……、それは」
「ほな」
帯を解き、着物を引っかけただけの姿のまま、少女はわたしの手を取って木立の奥へ導いていった。
しばらく歩くと、うっそうと茂る木々の間に、人ひとりがちょうど寝そべることのできる空間があらわれた。
「ここやったらエエやろ」
少女はそういって、着物を脱ぎ捨てて腰をおろす。
少女は、村娘らしく日に灼けた肌をしていた。けれど、みずみずしい光沢を放ち、きめも細やかだ。凹凸の少ない体つきではあったが、乳房は大きくふくらみ、扇情的な盛りあがりを見せている。
わたしはそんな少女におおいかぶさった。
「あん」
わたしが乳房にしゃぶりつき、小さな乳首を口に咥えたとき、少女は小さく声をあげた。
「なんか、変な気持ち」
わたしは固さの残る乳房を揉み、陰部に指をはわせる。薄い茂みの向こうに閉じた割れ目は、じんわりとした潤いに帯び、わたしの指はなんなく中へ埋没する。
「やああん、こんなん、なんか……!」
わたしが執拗に胸乳とクレパスをさぐると、少女は辺りにひびきわたる声を出す。
「なんか、なんか、違う」
「なにが違うの?」
「違う、違う、源太とやり方が違う」
源太という男は、自分の欲望を満足させる為だけに、少女の身体をむさぼったのだろう。わたしもまだ年若く、少女よりも自分の快感のほうが大事だが、前戯くらいは心得ていた。
「それなら」
わたしは少女の両脚を開き、股間に顔を押し込む。
「いやぁああん、恥ずかしい!」
身をよじって少女はいう。
「汚いて、そんなとこ、汚い」
その言葉にかまわず、わたしはしゃぶりつき、あふれ出る愛液をすする。
「ああんん、やめて、あぅん、アカン、アカンて!」
少女の身体が、びくん、びくんと痙攣する。わたしが股ぐらから顔をあげると、少女はぐったりとなって横たわっていた。
「どうした?」
「なんか、違うし、源太と違う」
「どこが?」
「源太は、そんなとこ舐めてくれへんかった。乳もんで、キスして、オ×コにチ×ポ挿れて腰振るだけやった」
「そっちのほうがいい?」
少女は首を横に振る。
「なんか、わけわかれへんほど気持ちよかった。頭、変なになりそうやった」
少女はほほ笑む。その表情に、たまらない愛しさをおぼえる。
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげよう」
わたしはふたたび少女の秘部に顔をうずめる。そして、指を使って陰核をも攻める。
「アカン、アカンアカン、頭変になる! アホになる!」
大きく身悶えし、少女は絶叫する。わたしは、それでも顔を離さず舐め続ける。
「アカンアカン! アカンて、あ・か・ん……」
突然声が細くなり、彼女は身動きしなくなった。おどろいたわたしは顔をあげ、彼女の様子をうかがう。すると少女は、目を見開いたまま口からよだれを流し、意識を失っていた。
「お、おい!」
わたしは彼女を揺さぶり起こす。気づいた少女は、ぼんやりとした目でわたしを見る。
「あ……」
「大丈夫か」
「う、うん」
その表情は、むくであどけない。
「気持ちよかったぁ」
「ボクはきみが死んだかと思ったよ」
「そやけど、気持ちエエのんウチだけやん。そんなん、なんか悪いわ。そうや」
彼女は心配そうに見つめるわたしの股間に顔をうずめた。
「舐めたるな」
わたしの一物は、すでに大きくふくれあがっていた。少女はそれをパックリと咥えると、首を揺らして舌を絡めてくる。
けっしてじょうずとはいえないが、その懸命な姿となめらかな感触に、わたしは快感をえる。
「ふぅううん、どう? 気持ちエエ?」
「ああ」
全裸の少女が無我夢中で吸いついてくる。わたしは彼女の髪に指を忍ばせ、腰を振る。
「んんん、んん……」
内頬の粘膜が絡みつき、わたしの包皮が吸いつきでスライドする。
「いいのか、このまま出して」
「え、エエよ」
「よし」
わたしは動きを大きくした。喉まで届くつらぬきに、少女は苦悶の表情を浮かべる。そのまま精液を吐き出すと、彼女はわたしを抜き取り、全部を飲み干した。
「飲んでくれたんだ」
「うん」
ほほ笑む少女。わたしは思わず抱きしめ、唇を重ねた。
そのまま乳房をさぐり、陰部に指を挿入すると、彼女はふたたび大きく悶えはじめた。
「もう、もうエエて、もう」
「挿れてほしいのか」
彼女はうなずく。わたしはあお向けになった少女の脚を割り、十分以上に濡れそぼった部分にめり込ませた。
「ああん!」
大きくこだまする少女の声。あたりは森閑としていて、甲高い絶叫だけがひびく。わたしは抽送をくり返しながら、少女の肉体を堪能した。
幼さからくる締まりのよさ。あふれ出る愛蜜はわたしの下腹を濡らし、ひくつく肉唇が両側からはさみ込む。
内部では膣襞がうねうねとまとわりつき、ぬるみのある感触におおわれる。
「ああん、アカン、また、また変になる。アホになる!」
声をあげしがみついてくる。わたしはそんな少女を抱きあげ、ひざの上に乗せる。つらぬきが、より深くなり、子宮の入り口が先に当たる。
「あううう、アカン、もう、アカン。変になる!」
そういいながらも、彼女は自ら腰を振っていた。わたしは目の前で揺れる乳房に吸いつきながら、全身で少女を感じ取る。
「アカン、また、またくる。もう、もうぉ!」
「ボクも出していいか」
「うん、うん、きて、きて」
わたしは、そのまま少女の内部に精液を吐き出した。彼女はそれを受け止め、痙攣する。勢いのあるほとばしりは何度にも分けてそそぎ込まれ、わたしが脈打つたびに少女も身体を反らせて反応を示した。
その後も、わたしたちは獣のように互いをむさぼった。
早春の草のにおいがし、どこかで鳴く鳥の声が聞こえる。大自然の一部分になったように、わたしと少女は交接をくり返した。
やがて陽も落ち、わたしたちの行為は終わりを告げる。
「ほな、ウチといっしょになってな」
「あ、ああ……」
「きょうは泊まってくれるんやろ。お父ちゃんとお母ちゃんにも話しせぇなアカンし」
衣服を整えたわたしと少女は山からおりた。しかし、道が村里に差しかかろうとした瞬間、わたしは身をひるがえして、その場から逃げ去ったのであった。
あれから50年以上の月日が流れた。連絡先も名前も告げていない少女からは、なんの連絡もない。
卑怯には違いないが、行きずりの男へ簡単に身をまかせる少女のほうにも問題はある。詭弁だとわかっていても、そう考えるしかしかたがない。
それでもあのときの性体験が、いままで生きてきた中で、もっとも素晴らしいものだと思っている。だからこそ、この年になっても、きのうのことのようにおぼえているのだ。
- 【選者紹介】
- 長月タケオ(ながつきたけお)
- 1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
- 1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
- おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
- 『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
- 『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
- 『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
- 『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)ほか
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- 誘惑する女 熟女たちの悦楽 長月タケオ短編集
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